見出し画像

#2.5 CTO Jonathan Muller エンジニアとしての歩み、オープンルームとの出会い、そしてこれから

こんにちは!
オープンルームでインターンシップ中のCaseyです。
(本業はモデルをやってます)

こちらの記事では、ビジネス経験ゼロのモデルの僕が、スタートアップ界隈で難関と言われる不動産業界のDXに挑む、グローバルベンチャー企業で働きながら、不動産業界、DX、そしてSaaSビジネスについて学び、オープンルームの取り組みについて発信しています。

第二回は、CTOのJonathanにインタビューをして、彼の人生やテックチームのカルチャーについて深掘りしました!


エンジニアをキャリアとして選んだ理由

画像1


C: ようやくJonathanと2人で話が出来て嬉しいです!フランス出身と聞きましたが、どの辺りですか?

J: こちらこそ!マスタードで有名なブルゴーニュにあるディジョンという街の出身で、大学はパリに行ったよ。

C: 大学ではなんの勉強をしたんですか?

J: IT、特にゲーム開発だね。どういう風に成り立ってるのか興味があったから。

C: では、すでにエンジニアへの興味はあったんですね。子供の頃からそう言った分野に関心があったんですか?

J: 実はそういうわけではないんだ。フランスでは14歳くらいで文学・経済・自然科学の中から何を勉強するか選ばなきゃいけないんだけど、どれにするかなかなか決められなかったんだよね。最終的に、一番一般的だから経済を選んだ。本を読むのも数学も得意じゃなかったし。

C: てっきり数学が得意だったのかと。でもなぜ大学ではITの勉強をしたんですか?どうしてプログラミングに興味を持つように?

J: 良い質問だね、自分でもたまに疑問に思うよ。僕が8歳のときまで遡るんだけど、お父さんがパソコンを家に持ってきたんだよね。それ以来ずっと熱中してた。最初はプログラミングに興味を持ったわけではなくて、ただゲームをしたり、仕組みを覗いたり、サーバを立ててオンラインで他のプレイヤーと遊んだり。プログラミングを学び始めたのは、ゲームに機能を追加したかったからで、ツールとして使っただけだったんだ
高校を卒業するとき、僕は適当な会社で働き始めたいと思ってたんだけど、両親が進学を勧めたから、ITなら退屈しないと思って学校を選んだんだ。

C: なるほど。一度は経済系に進んだけど、趣味が関心に変わって、ITの分野に戻ってきたんですね。でもゲーム開発を仕事にはしなかったんですね。

J: 好きなことが仕事になるのは確かに素敵だけど、同時に情熱を削ぐこともあるんだよね。仕事として向き合うと、あんまり好きじゃない部分にもずっと取り組まなきゃいけなくなるから。

C: 確かにそうですね。じゃあエンジニアとしてのキャリアはどうやってスタートしたんですか?

J: フランスでは企業が奨学金を出して、就学時期と就労時期を繰り返すプログラムがあって、大学の課程が終わった後も、働きながら勉強を続けてたんだ。僕は大企業で働いてたんだけど、そこでは大企業がプロジェクトを進める上で抱える様々な課題に直面したよ。プロジェクトに入る人数が多すぎたり、進捗とフィードバックが遅かったり、スマートフォンの台頭を予想できなくてターゲティングを間違えたり。だから卒業後はスタートアップで働くことを選んだんだ。

C: 小さくても機動力があるところで働く方が良かったんですね。

J: まさしく。2年間カスタマーサポートサービスの開発をしたよ。やりがいはあったけど、朝から晩まで働いてストレスもかなりあって、バーンアウトを経験したんだ。一度そこまで行っちゃうと休暇を取るか、やめるしかない。

C: 僕も1年間フランスに住んでたから文化もある程度知ってるけど、全然フランスっぽくないですね。

J: 従業員数100人を超えるような大きい会社だとイメージどおり緩いんだけど、スタートアップとなるとかなりタイトだよ。平穏に過ごすか、より多くを学ぶか、どちらかの選択だね。でも、その会社では多くのことを学んだから、全く後悔はないよ

“平穏に過ごすか、より多くを学ぶか、どちらかの選択だね”


C: そこでの経験で学んで、今も活きていることって何ですか?

J: 一歩引いてバランスを取ることを学んだね。フランスのスタートアップでは常に忙しくて、みんな燃え尽きかけてた。でも今は忙しい時でも急ぎすぎない、良いバランスを見つけられたと思う。これはどんな技術とか知識よりも大事だね。

C: サービスのカスタマイズなどで納品期限がある時でも、チームが燃え尽きないように、バランスを取るように心掛けているんですね。

J: そう出来てると良いね(笑)


オープンルームとの出会い

画像2


C: オープンルームとはどのように出会ったんですか?

J: 前の仕事を辞めて、ずっと来てみたかった日本を旅行したんだ。ちょうど仕事にも戻ろうと思ってたし、日本のスタートアップ界隈がどのようなものか気になってたから、ウェブサービスを通じて調べてたんだよね。でも実はそのサービスは採用プラットフォームで、企業を訪問するっていうのは実際は面接に進むって意味だったんだよ(笑)
いくつかの企業で面接をしたけど、強い繋がりを感じられなかった。「世界を良くしたい」とか「子供達のために未来を創る」とか、良いことばかり言うけど、真意が見えなくて距離を感じた。そして、Toyoとの面接をしたんだ。

C: Toyoさんとオープンルームへの第一印象はどうでしたか?

J: 初めてToyoに会ったとき、他の人と比べてずっと誠実だと思った。彼はサービスの有用性、そこにチャンスがあることを話してくれて、他に似た取り組みをやってる会社はなかったから、僕も興味を持ったよ。それで試しに働いてみようと思ったんだよね。フランスからだと分からない日本のことを知る機会にもなると思ったし。

C: 一緒に働いてみて、印象はどう変わりましたか?

J: そんなに変わってないね。今でもToyoとオープンルームのオープンさと誠実さを感じるよ。ひとつ変わったとしたら、今は僕もその一部だと感じるようになったことかな。初期から同じ目標を持ってるけど、今は自分たちのこともより深く理解して、目標までの到達方法もよりクリアになった。一番大変だった時期はもう過ぎたから、あとは突き進むだけだね。

“一番大変だった時期はもう過ぎたから、あとは突き進むだけだね”


サービスについて

画像3


C: フォレストの開発をする面白さは何ですか?

J: マーケットには似たようなサービスが存在しないから、フォレストを開発することは冒険することでもあるんだ。他社と似たようなサービスを作って競争するのはつまらないし、ウチは新しい市場を開拓して、他社にも機会を提供してる感覚がある。そこが面白いところだね。

C: 反対に、難しさは何ですか?

J: ストレスかな。不確定要素が多い中で細心の注意を払って進めていって、時には後退したり、作りあげたものを放棄しなきゃいけない。でもふと振り返って積み上げてきたものを見ると、またやる気が出てくるんだ。

C: それはフォレストに限らず、開発作業に共通する大変さですね。CTOから見てフォレストの要となる機能は何だと思いますか?

J: 最初はより多くのユーザーを集めることを目的に、不動産業者であれば誰しもが行う面倒な物件の編集業務の自動化から入ったんだ。そして、そこからサービスを延伸するかたちで編集した物件情報をそのままクラウドでお客さんと共有出来る仕組みにした。フォレストを通じて物件提案を受けるお客さんもメールやLINEと比べて格段に物件が見やすく使いやすいし、サービスが持つ最大の強みはユーザーの体験を向上させることだね。

“サービスがもつ強みは、ユーザーの体験向上”


C: このサービスで達成したいことは何ですか?

J: それはちょっと難しいね、言ってしまえば限界はないから。でもあえて言うなら、社会一般に知られるようなサービスにして、不動産業者の業務における“マストハブ”になることかな。今の世の中でインターネット送金が必須になってるように。

C: Toyoさんが言っていた「不動産業界の業務インフラになる」と似てますね!

J: そうだね!同じ目標を持ってるよ。


テックチームのカルチャー

画像4


C: テックチームには、他にメンバーが2名(GensukeとRob)いますが、どのようにタスクを割り振って互いに協力していますか?

J: 特に細分化されたマニュアルがないから、説明が難しいんだよね。オープンルームにはどちらかと言うと「やりたいと思ったことは何でもして良い」という文化がある。スキルと興味、何か開発したいものがあれば、やれば良い。テックチーム内でもマーケティングや広告の業務を兼任してるメンバーがいるのは、彼にその分野への関心があるから。そんな感じで、オープンルームではプロダクション・テック・ビジネスの分野に関わらず、全員が何かしらで協力しあってる。このカルチャーは大切にしていきたいし、上手く機能してると思うよ。

“「やりたいと思ったことは何でもして良い」という文化がある”


C: 確かに、分化よりも協調の風土を感じますね。
OCRの機能では日本語の文章をスキャンしなくてはいけないけど、日本語母語話者はテックチームに1人しかいないですよね。どのように機能させてるんですか?

J: 確かに大変だね。残念ながら一部の業務では日本語ネイティブを頼らざるを得ない状況だよ。でもOCRに限って言えば、機械で文章を読み取って原文と照らし合わせれば、日本語を喋らない人でも漢字の識別は可能だよ。物凄い時間を要するけど、何とか出来る(笑)でもいざ有効化させるって時にはもちろん母語話者の協力が必要になるけどね。

C: たくさんの努力が詰まってそうですね。

J: それもチームを拡大したい理由のひとつなんだよね。そうすればもっと業務量を均等に配分できる。僕らの取り組んでいる分野は間違いなく面白いから、より多くの人が関わってくれたら素敵だね。

C: Gensukeは、一緒に働く上でどんな人ですか?

J: 彼はとても優秀で、学習速度が早い。新しいトピックが上がったときにそれに飛び込んで、失敗することも考慮しながら、複雑なことを短い時間で検証出来る。まるで蜘蛛の巣のように多くの事柄をカバーするキャパシティーを持ってるよ。僕たちがこれだけの短期間の内に少ないバグでここまでやってこられたのも、彼のおかげだと思う。

C:  Robは、一緒に働く上でどんな人ですか?

J: Robはとても勤勉で、自分がやると決めた仕事に集中できる。彼の一番の強みは自分が取り組んだプロジェクトのまとめ方だね。進捗の報告もマメで丁寧だし、得た知識や検証したこと全て共有してくれる。だからチームとしては無駄な動きが少なくなるし、とても助かってるよ。

C: どんな人をチームに迎えたいですか?

J: 可能なら、もっとGensukeとRobがいたら良いよね(笑)
多くのことを学びたいという、似た志を持ってる人が良いな。それが僕たちのやってることだから。

C: 質問は以上ですが、何か最後に伝えたいことなどありますか?

J: まず、こんな機会を設けてくれたCaseyに感謝したいよ。
そして、オープンルームに興味のある人がいたら大歓迎です!ここは最高の職場だから。

C: ありがとうございました!それから最近鈍ってしまっているので、たまにフランス語で話しましょう!(笑)

J:  D’accord!


さて、テックチームのカルチャーと、CTOのJonathanの人柄について雰囲気をつかめたのではないでしょうか?個人的には、日頃はビジネスチームと仕事をすることが多いので、テックチームのことを深く知れて良かったです。関心を持ってくれた人がいたら尚嬉しいです!
今後もチームメンバーのインタビューなど発信していきますので、どうぞ楽しみにしていてください。

Casey

ご興味のある方は採用ページ(Wantedly)をご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?