私のカカオとのストーリー(講師自己紹介)②

(私のカカオとのストーリー(講師自己紹介)①はこちら

そのローチョコレート作りの講座を終えてからは、もうローチョコレートが美味しすぎて、自分で食べたい欲求もあり毎日のように試作をするようになりました。

友人にもプレゼントしていたら、食べたことのないような美味しさ!とびっくりされて、内々で注文を受けたり。


自分で作ったジュエリーと一緒にローチョコレートをプレゼントとして渡す時に撮った写真。「イメージしたものを形にして人に贈る」ことが大きな喜びに直結することを知る。

そんなことをしていたら、偶然にもカカオの会社で働く大学時代の友人から百貨店(渋谷ヒカリエさん)出店の際にセレクトしたいとお声をかけていただきました。

年末のことでバレンタインまで時間はせまっていましたが、そのためにシェアキッチンを借りて、保健所への申請も済ませて大慌てで初出店をすることになったのでした。


ビーントゥバー系のチョコレートのなかにセレクトしていただいた。「お花のミルキーチョコレート」や「くじゃくチョコレート」はとても人気で納品するとすぐ売り切れに。
ちょうど新型コロナウイルスが流行る直前だったため、お客様がたくさん。


それを皮切りに、運よく翌年の百貨店の出店なども決まり、OPENER Chocolateは逗子に工房を構えることになっておかげさまで今年で3年目を迎えます。
この3年間は、自分の生命を全力でローチョコレートにかけてきたような3年間。特に最初の1年半くらいの間は1日も休まず、言葉のとおり朝から晩まで工房でチョコレートやスイーツを作り続けました。

2023年バレンタインには新宿伊勢丹のバレンタイン「スイーツコレクション」に出店。「いつか出店したい」と思っていたことが実現した瞬間だった。

ローチョコレート講座を始めようと思った理由


この3年の活動を通して(ローチョコレートを作り始めて6年)、本当にいろいろなことがあり、お店を途中で諦めそうになったこともあります。

でも、たくさんの方からお声をいただき、ローチョコレートをお届けすることの価値を感じ「これをやりぬいていきたい」と改めて感じさせられる場面が多くありました。

お客様にいただく言葉に毎回本当に感謝です。(2021年、マスクがすでに懐かしい伊勢丹新宿店ビューティアポセカリーでの写真。わざわざ有給を取って足を運んでくださる方などがいらっしゃって泣きそうだった。)

ローカカオがもたらす心身への効果は素晴らしく、私自身、日常にローカカオがありその効果を実感してきましたし、多くのお客様のお声からもそれを感じます。

お菓子としての甘い「チョコレート」とはまた違った食べものである「ローチョコレート」は身体にとってすばらしい栄養を豊富に含んでいます。そして何より「神々の食べ物」という学名がつくほど特殊な、精神に働きかけるカカオ特有の成分(その成分は、自分の内側と向き合うことを助けてくれます)が熱で壊されずに残っている。

だからこそ、「たまに贅沢で食べる」というより「日常的に」少しずつ取り入れていただけたらいいなあ、と感じていたのです。

しかしながら、OPENER Chocolateの工房で作ることのできるローチョコレートには限りがあるし、価格もそれなりになってしまう…。お店で販売するローチョコレートはどうしても一般的なチョコレートの価格と比較すると高価になってしまいます。

それならご自身で作っていただける方法をシェアすれば、もっと日常にローチョコレートを取り入れていただきやすくなる。より身近にローチョコレートを取り入れていただければいいなと思い、今回この「ローチョコレート講座」を開催することにいたしました。

講座の副題"Open Your Senses, Bloom Your Future”(感覚が開かれ、未来が花開く)について

そして、「ローチョコレート講座」のコンセプトは
"Open Your Senses, Bloom Your Future”(感覚が開かれ、未来が花開く)

このコンセプトにした理由は、私自身の経験から。

その経験とは、ヨガや瞑想を始めたことにより自然と菜食をするようになり、自分の感覚により気づくことができるようになったこと。
そのことが当時働いていた会社で感じる違和感を大きくさせ、自分の使命に気づかせ、自分自身になって生きる、花開く未来へつながる一歩を進めてくれたのだと振り返って思います。
自分の感覚が開かれたとき、それが未来へつながっていくことを感じているのです。

働きながら感じた違和感がとても重要なヒントをくれた



そして今は「ローチョコレートを作る」行為そのものもそんな役割を担っていることを実感していて、だからそんなことをローチョコレート講座のコンセプトにしました。

毎日カカオと向き合うなかで感じるのは「ヨガととても似ている」ということ。

今年でヨガを始めて9年ほどになりますが、呼吸に意識を向けポーズを取るヨガと同じように、ローチョコレート作りも呼吸に意識を向けながら、一つ一つの作業を行っています。

最初のうちはポーズを取るのに精一杯だったりしますが、どんどん自分との対話が生まれ、時間や我の感覚を忘れるようなマインドフルネスな時間になっていきます。

温度を少しだけ変化させ、その差分で結晶を変化させて作る繊細なチョコレートを作ること。
(もちろん、もっと気楽に自由に適当にチョコレート作りを楽しむこともできて、そんなレシピもご紹介しています)

その時間は、小さな変化に意識を向けたり、それによる自分の心の状態を感じ取ったりしやすい時間。料理をすることともまた違った素晴らしい時間なのです。
そんな時間を持ち自分の内側と向き合うことで、私の人生には様々な良い影響がもたらされたと今になって思います。

ご縁あってこの文章を読んでくださっている方は、もしかしたらそんなことを同じように経験されて、共感してくださる方もいらっしゃるかもしれません。
私は、この確信的な感覚を深め、それを表現していくことにより何かが伝わっていくことがとても大切なことに思えています。

"Open Your Senses, Bloom Your Future”(感覚が開かれ、未来が花開く)

もしこの講座で行うチョコレート作りが、ご自身とカカオとのストーリーのすばらしい瞬間の一つになればこの上なく幸せです。


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