映画『ラストマイル』

私はあなたに代わることが出来なくて、
あなたは私に変わることの出来ない世の中だと思ってた。

でも、いくらでも代えは利いて、不必要な人から流されて行く。世の中は思っていた何倍も残酷だった。
私には、あなたの気持ちが分からなくて、あなたになることも出来ない。
それでも、私はあなたになれるなんて思わない。
私には、君の本当の声が聞こえないから。

偽った顔で見せてくれる、元気な姿を私は安心して見つめていないといけない。
でも、皆思ってることは同じ。

「本当は、私も悩んでいる。でも、あなたを見ているとそんなこと言ってられない。」

世の中、こういうことなんだよ。
優しい人だらけで、自分を偽って、そんな事してるうちに本当の姿なんて見えなくなる。
だから、いつの間にかコップの水が溢れそうになる。
本当は、とっくに限界だったのに。

皆が、同じレールの上で違うことをしている世界。
だからこそ、手を差し伸べることすら難しい。
でも本当は、私が生きているそれだけで、実は素晴らしい世の中になっていたりする。

あなたがあなたであるために、
私が私であるために、
今日ぐらいは、逃げて下さい。

もっと私らしく生きるために。



映画「ラストマイル」
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それでは、また次回！