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夕日を背にして(日向と研磨)SS

「研磨!」日向は嬉しそうに笑顔を見せた。「今日はすごく楽しかったよ!あんなに激しい試合は久しぶりだ!」

研磨は少し微笑んで、日向の熱気に押されるように軽く肩をすくめた。「うん、まあ、俺たちは普段あんなに熱くならないからね。でも、悪くない試合だった」

「研磨はやっぱり冷静だね。いつも落ち着いてて、羨ましいなぁ」日向は感心した様子で言った。

「ただの性格だよ。それに、日向のように明るくてエネルギッシュなプレースタイルも悪くないと思う」研磨は少し視線をそらしながら答えた。彼にとって、感情をあまり表に出さないのは普通のことだが、日向の明るさにはどこか心を動かされるものがあった。

「ありがとう!でも、研磨との試合はいつも楽しいんだ。次はもっと成長した姿を見せるから、また戦おうね!」日向は元気よく言って、研磨の手を握った。

研磨は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに表情を和らげて「うん、楽しみにしてるよ」と静かに答えた。そして、軽く手を振り返してから言葉を続けた。「でも、次はもう少しクールダウンしてから話しかけてくれると助かるかな」

日向は笑いながら「ごめんごめん、つい興奮しちゃって」と返した。その無邪気さに、研磨は思わず口元を緩めた。

こうして、異なる性格の二人は、それぞれの個性を認め合い、再び対戦する日を楽しみにして別れた。音駒戦後の会話は短かったが、彼らの友情とライバル関係は、確実に深まったのだった。

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