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京都へ行ってきた話-2 道中の大阪近代建築巡り編

6月最後の週末。京都へ移動する前に、前泊した大阪でこのように歩いてきました。

京都へ、その前に大阪の話

この旅が決まったときから、友人は1泊目の大阪を発つ前に近代建築巡りをしたいと言っていたので、天満橋のホテルを早めにチェックアウトして2時間半ほどかけて中之島の端から端まで散策しました。

美味しいものの記憶

かつて阪神間に親族が住んでいて、訪ねるたびに身近なおいしいものを教えてくれました。新大阪到着直後からそれは始まって、出汁が効いて青葱がたっぷり盛られたエキナカのおいしいうどん、びっくりするほど大きなアナゴを贅沢にのせた梅田のお寿司屋さん(記憶の中では、ぶっちぎり寿司)お出汁をはって食べるふわふわの明石焼き難波千日前のたこ焼き屋さん(確か道具屋筋商店街の出入り口にあった)とにかく身の回りに溢れる美味しい食べものの記憶、それが大阪でした。
今回は京都旅の前泊で、夜遅いチェックインの後、食事がとれそうなお店を探してたまたま入った天神橋筋商店街のバール、天神POLPO。それが唯一の大阪での食事でした。ラストオーダーで出していただけるものの中から自家製サングリアや前菜盛り合わせ、日替わりのしらすパスタなどを急ぎオーダー。ここがまた出てくるものすべて旅先だけの一期一会にはしたくないと思うおいしさでした。店主・シェフの温かく気さくな人柄もあるのでしょう。

自家製サングリアの赤と白
天神橋筋商店街・日本一長いアーケード

ほろ酔いでホテルへ戻り、翌朝の中之島近代レトロ建築群の下調べをして眠りにつきました。

北浜・中之島エリアの近代建築群

朝方、中之島を歩きはじめて、ここが水都であることにいまさら気づきました。
それまでは難波や梅田のもっぱら地下、商店街ばかり歩いていましたが、この水辺の魅力を知らなかったとは。美しい意匠の橋に目を奪われながら、まずはこの散策のきっかけになった大阪中央公会堂へ。

レンガ造りの美しい外観は結婚写真にも人気スポットのようですが、建物の内部もそれは素晴らしい!公会堂の階段ホールのセージグリーンで塗られた壁にグッときます。丸窓、ドーム型屋根クーポラ、手すりの造形の美しさ。
今もなお現役の公共施設ということは、保存再生されながら、市民の拠点として大切に活かされている建物なのですね。
そして大集会室・ホール、そのバルコニーシートやシャンデリアの吊るされた内部はウィーン楽友協会かという風情です。
当時は珍しかった建築コンペで建築家が選ばれたというこの公会堂、この建物でなかったならば水都の景色や人々のそこにあったドラマも違っていたかもしれません。

大阪中央公会堂
公会堂内の階段ホール
美しき大集会場・ホール
北浜長屋は土佐堀川沿いに建つ二軒長屋。川からの裏手眺めも雰囲気がありました。
北浜長屋2階の観音扉。住んでみたい。
北浜レトロティールームの看板ポットさん
大阪証券取引所、ファサード部分は大事に保存

京都へ移動です

中之島の端まで歩いてくると地下鉄御堂筋線淀屋橋駅の入り口があります。一駅乗って梅田で下車、地下街を5〜10分歩いてJR大阪駅へ。この梅田の地下街・混沌とした空気と熱気溢れるうめちかダンジョンをかすめて、京都行きの新快速ホームを目指していると近代からさらに遡る地下トンネルを抜けているよう。

京都の土日は梅小路エリアの京都鉄道博物館から歩きます。

大阪の魅力を書いているうちに季節が変わってしまい、次の京都旅が近づいてきました。

大阪城公園にも近代建築、旧第四師団司令部庁舎

続きはまた近いうちに。

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