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これだから!アレクサンダーはややこしい ②

今ホームにいる電車に乗ろう、と階段を上がり終えて、電車に乗る時にハッと気が付く。

あ、階段を上がるのにアレクサンダーを使えば良かった

台所で大根を千切りにしてたら、ちょっと肩が凝って、
あ、千切りするときにアレクサンダー使えば良かった!

楽器の練習をしていて、難しい指使いのところを、鬼の形相で何回かやってみてから、あれ?ここでアレクサンダー使えば良くね??とハッタと気が付く。

もーね。
アルアルすぎですよね。

「あ、あそこでアレクサンダー使えば良かった!」と
その瞬間を通り過ぎてから思い出し、

気がつかなかった自分を(ちょっとか、めちゃくちゃか、程度の差はありますが)責めちゃう。。

特に学び始めた方に多いのですが、ベテランでも無縁とは言えません

このアルアルが起きるのは、
ひとつはアレクサンダーという技術をどう学ぶか、
学び方に関係すると思うのです。

例えば、ヨガとか太極拳とか。筋トレとかピラティスとか。
エクササイズ系のものって

1日のうちで、朝の○時から30分やろう、とか
1時間やろう、とか

○○を2クールやろう!とか

行う時間を設定しますよねー。

日常のアレコレとは、時間を区切って
「さあ、今からやりますよ!」という心持ちで望みますよね。。

楽器の練習でも、ダンスの練習でも、
「日常とは違う時間・空間」を設定して、おこないます。

例えばヨガを学んでいる方が、

「あ、ヨガのあの要素は、台所で大根千切りしているときにも使えるな!」とか
「階段を登るときは、あのポーズと近いことやってるから、ヨガのイメージ使って登ってみよう!」とか

「今、新しく学んでいること」を
「忙しい日常の動作」に落とし込んでみるのは、
結構「しばらく学んだ後に」ではないかなーと思うのです。

でもでも、アレクサンダーって
立ったり座ったり、歩いたり話したり、という
日々の生活の動作。日常のアレコレに使っていくものですから、

日々の暮らしの動作そのものが「練習」なのですねー。

だから、最初から、いきなり「日常にアレクサンダーを使う」ことが必須な感じになっちゃうのです。

これがアレクサンダーの「強み」であり「ムズイ」ところでもあります!

私たちは、忙しいですから、

すでに日常は「やらねばならぬこと」「考えなきゃいけないこと」で
ギッチギチに詰まっているところに
アレクサンダーを滑り込ませて行くことが、
なかなか難問だったします


では、ここから対策ターイム

まず一歩目は
「できなくてもしょうがない。だって私、忙しいんだもん!」

と、「アレクサンダーをするべきタイミングを逃してしまう」自分を慰めましょう!!
「そりゃそうだよねー」と認めてあげましょう

すべての対策は、この土台があるからこそ、です。。。

その後に、
それでも私たちは、この魔法技術を身につけたいのですから、
「忙しい日常に、どうやったらアレクサンダーを滑り込ませられるか?」を考えます。。。

私の提案は、二つあります。

【1】

毎日、ほぼ決まった時間にやる動作を選んで
「この時はアレクサンダーをする」と決めるㅤㅤ

オススメは、歯を磨く時!
そのほか、毎朝の駅の階段!
とか

会社のドアを開けるとき!
とか。

楽器のケースを開けるとき!
とか。

鍵は「いつもやる」「毎日やる」
「動きがシンプル」「他の人が関係しない」
ことで、

「思い出しやすい小道具がある」こと。

歯ブラシを見たら「アレクサンダー!」と思う。
階段を見たら「アレクサンダー!」と思う。
楽器ケースを見たら「アレクサンダー!」と思う。

ここだけは自動運転になるように、
少しの間、心がけます。

レッスンで、先生と一緒に「歯磨き」「階段の上り下り」の動きを何回か探求するとマッチベターです!

そして次に

【2】
実行することを増やすのではなく
「やれば良かったな」と気が付く回数を増やす。

いやこれ、めっちゃ大事!

。。。。。しまった、最初のより大事だ!
最初に書けば良かった

アレクサンダーが上達した!とか
身についた感じ!という評価を、
「実行できた回数」によってカウントするのではなく

「あ、あのときアレクサンダーをすれば良かった」という
気づきを何回できたか、で
カウントするのですㅤㅤ

1日のうちに、何度も
「あー今やれば良かったんじゃん」と思うのって
後悔している感じがあって
ちょっとゲンナリしますけど、

それだけ「気がついている」ということですっ

それだけ「アレクサンダーが身についている」ということですっ

だから、
気がついた自分を褒めましょう。
褒め称えましょう。

えらーーい!
よく気がついた!って

そして、この気が付く回数を増やしていくのです

プランとしてはですね。

「あ、今、アレクサンダーをやれば良かった!」
「さっきのあの動作のときに、アレクサンダーすれば良かった」
という気づきを、増やしていくのです。

「あー、すれば良かったなー」
「さっき使えたなー」って

認識するだけで良いのです!

そうすると、だんだん
行為を「する前」に、気が付くようになります。

「あ、いつも手を切りそうで怖くなるスライサー作業だ!ってことは、アレクサンダー使うと良いよね」
みたいに。。

で、

やる前には「アレクサンダーしよう」って思っていたけど、実際にやり始めたら「すっかり忘れた!!」ってなる場合もあります。

(というか、そういう時の方が最初はきっと多い!)

でも、これも
ただ、「回数を増やしていく」だけです。

実際にやれなくて良い!

「アレクサンダー使うと良いよねきっと」と行動の前に気が付く、ってだけで、すんごい進歩です!

こうやって少しずつ、

アレクサンダーを生活に滑り込ませて行く。

気が付く回数を増やすだけ、なんて
それだけじゃ足りなくない?

もっとガシガシ、いつもアレクサンダーを使えるようにならなきゃダメじゃない??ㅤㅤ

というような

焦りを誘発したがる声に負けないでね。

アレクサンダーは、そもそも
「ガシガシ」をやめていく技術ですから。

じわじわと変わっていく、

そのゆっくりさ、を自分に許可してあげてくださいね

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なんか、めっちゃ長くなってしまいました。

自分にとって、これ、大事かもーとピンと来た方は、
ぜひ何回かに分けて読んでみてください。

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