見出し画像

後輩を育てるということ その2

新しく異動した部署で後輩指導をしていることは、少し前にnoteに書いた。
実は、彼女の評判はあまりよいものを聞いていなくて少々不安だった。
でも、今その不安はない。
誰かの評価を鵜呑みにしようとした私が愚かだった。
自分で感じて考えたことを信じたい。
今はそう思っている。

以前書いたnoteはこちら。

彼女からは本当に質問されることが多い。
でも、これまでの2ヶ月間で、私は不思議と嫌な気持ちになったことはなくて。
それはきっと、彼女が方法ややり方を尋ねてくるのではなくて、どういう理由で、どういう仕組みでこの事務をやっていかないといけないのかという本質を突いてくるからだと思う。

システムの操作の仕方とか、どんな文言で文章を作るとかそういうことではない。
完成形に近いところではなくて、きちんと根本のところから理解したいと思ってくれている。
今日、彼女はポロッとこんな言葉を漏らしていた。

「そもそも、どうしてこうなるかを理解できないと前に進めないんです。何度も聞いてしまってうざがられるんですけど」

え?全然うざくないんですけど。
むしろ、私もそもそも論から説明したくなるし、理解してほしいと思っているし。

もちろん、そういう人のことをうざいと感じる人はいるだろう。
私もそう思われてきたことがあると思う。
それでも、きちんと本質を意識しながら仕事をしていると、応用が効くし、異動した先でも生かせることが多い。
そして、今目の前のことをやる意味を知ると、この組織全体の課題についても関連付けて考えられるようになる。
自分の担当している業務の予算規模、対象者、その意義、根拠まで分かると、と他の人の担当していることとも比べることができるようになる。
どういう視点で業務に目を向けるべきかが分かるようになる。

どうしてこれはこうやらなければならないのか、何のためにこの作業をやらなければならないのか、これを完成させるためには何を根拠としなければならないのか、そう考えるのは結構好きだし、そうしないと気が済まないのは私も同じ。
だから私は、彼女に対して負の印象を持ったことは全く無くて。

もしかしたらこの先で、上手くいかないこと、衝突することだってあるかもしれない。
そうだとしても、私は私のこの目で彼女を見ていきたいと思う。

それにしても、彼女のような人が潰れてしまう組織にだけはしてはならないな、と思う今日この頃。
ここにもこの組織の良からぬ点が見えてきてしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?