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大東紀行 2023/1/26

朝、船会社からの電話で起こされる。「欠航になりました。次の就航は30日です」。
この1回前の航海は予定16日が翌17日に押したから、1日ズレくらいは吸収できるよう行程を組んでいたのだが、4日先となると那覇で待つのも厳しいうえ、ズラした先の島での宿の確保が担保できん。行程はそのままに、RACでの入島、北→南への移動とすることにする。
沖縄船員会館は満室で延泊できないというので、急遽ブッキングコムでここから遠くなく、翌日のフライトにも差し支えないリーズナブルな部屋を探す。
モノレール美栄橋そばに見つかったので老母をタクシーに乗せ移動。
コンドミニアムだが朝のうちに管理人がつかまった。チェックインをし、
クーポンをもらう。ここには居場所がないが近隣のホテルのラウンジならくつろげそうなので、老母をそこへ据え付け、RACを手配しにいく。

一般人には株主優待しか割引料金なかろ、と思ったのでGoogleマップを調べたら徒歩10分くらいの郊外にチケットショップがある。ひとまずそこいってみるかと足を向けたら営業しており、しかも旅行代理店も兼業している。
これこれ、と説明して株主優待込みで明日のOKA-KTD、明後日のKTD-MMDのチケットを2名分予約。

老母のもとへもどるとせっかちな彼女は一刻も早くランチにしたいらしく、11時半のオープンというのにラウンジからカフェ目掛けて入口でうろうろしはじめている。
カフェめしはほぼガレット一択だったため、シンプルなたまごベーコンのガレットを頼む。
朝もらった旅行支援クーポンをいちはやくここで手放すことができ気分爽快。

これは前菜。ガレットはごくノーマルな卵ベーコンをチョイスしたが撮り忘れた

食後ぶらぶらと延伸したモノレールの先、てだこ浦西へ向かってみる。

富山駅でSuicaをなくしてきた母は美栄橋でOKIKAを購入する。終点からとって返し県庁前で降り、国際通り流して(十数度、キャンプの応援で沖縄にきている母とちがい、下の息子が生まれる少し前、なにかの招待企画があたり旅行嫌いの元ダンナを説き伏せて20年前クルマで回った沖縄体験しかないわたしだったから、ひとまず国際通りは流しておこうと思った;しかし、モノは買わない。いいトシした大人が浅草の仲見世や、京都の寺町でお土産を買うだろうか)繁華街端の牧志駅からモノレールで宿にもどって、ごろごろしている母に、街中まででるのは面倒だしここどうだろう、と勧めた店が徒歩2分のこの店。

店名通りほぼカウンター席だけのビストロ。
グローバルダイニング出身の店主のセンスと気遣いは、なるほど、単に地方の町場の店というにとどまらない。食とワインを大いに堪能する。

うちの「海原雄山」が満足してくれたのでとにもかくにもほっとする。
船中泊が那覇前泊となった口惜しさを補ってあまりあるものがあった。
いい心持ちに酔ったところで1分ちょっとあるけばもう宿だ。
個別のガス乾燥機まで備えられているコンドミニアムに不足はない。

《続》

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