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普通ってなんだろう?息子の発達支援を通して決めたこと

「息子さんは普通ではないですね。」

3歳児健診にて、医師より言われた言葉です。

衝撃的すぎて、頭は真っ白。
何も言い返せなかったのが、今でも悔やまれる一言だ。

息子は誰とでもすぐに打ち解ける。
わりと距離感も近い。

しかし「普通」だと、距離をとって警戒するらしい。
だから、わが子は普通ではないと。。。

ほうほう……。

では、先生に問いたい。
普通とは一体何ですか?

あなたは普通ですか?
凶器のような言葉をポンと投げる先生は、普通ですか?

私は大人になっても、忘れ物が多いです。
幼稚園への提出物を毎度忘れ、先生に催促される私は普通ですか?

財布を路上に何度も落とす、私の夫は普通ですか?

普通ってなんですか?

こんなに突っかかってしまうのは、攻撃性のある言葉を意識なしに発した医師に憤りを感じたからだと思う。

集団が苦手な息子

息子はとにかくマイペースだ。
自分のやりたいことを、やりたいようにしたいタイプ。

幼稚園では、お外遊びしてからお部屋に入るけれど、場面を切り替えるのが苦手。
なので、1人園庭に残って遊んでいることもしばしば。(最近はだいぶ改善されたみたい!)

先生も根気よく付き合ってくれるから、本当に助かってます。ありがとうございます。

いつもと違うことをするのも苦手。
工作の時間などは、その場で作業できずに、違う日にしていたこともあった。

周りの変化を敏感に察して、どこか怖がっているんだろうなと想像する。

それでも最近は、お友達と一緒に作業することも増えたそうです。周りのみんなに興味をもってくれたのかな。

1人遊びを好み、自分の世界に没入する。

でも、息子はいつだって楽しそうに笑ってる。
周りの人に笑顔を届ける天才なんだと思う。

細かな変化によく気がつく息子

一方で、とても細かいことに気がつく。

今日も自転車に乗っていたら、
「あっ!はしご、ある!」
と言われ、周りを見回す。しかし、見当たらない。

「どこにあるの?」と聞くと、
建物に付随したハシゴを指さす。

私では気づけない風景に溶け込んだ物も、息子にかかれば即座に認識して、いろんな発見を伝えてくれる。

情緒が豊かなので、
「手がいたい、ないてる!」
と、エレベーターの扉に書かれたイラストを見て、伝えてくれる。

涙を流して手を痛がる絵だからか、息子もとても痛そうに表現する。

その様子がとてもかわいくて、つい笑ってしまった。

私にとっては見落としてしまう世界でも、彼にかかれば驚きと発見に満ちた場所だ。

その高揚をその場で伝えてくれるので、私も一緒になって新鮮な世界を体感できる。

息子も見つけた喜びを共有できて嬉しそうで、2人で「ふふふ」と笑うのが幸せ。

息子の素晴らしい感性に、誇らしい気持ちになる。


新しい服を着ると、
「おみせでかったの?」と聞いてくれる。
違いに気づくのが上手な子だ。

そして、表情の変化をよく見ている。

私の口角が下がっていると、
「ママ、ニコニコして〜」
と、手をすぼませて、ほっぺにあてて言う。

にっこりした顔につられて、こちらもつられて笑うと息子も満面の笑みになる。

普通ってなんだろう。
みんなどこかに凸凹をもっている。

私も、夫も、娘も。
父も、母も、姉弟も。

みんな得意と不得意をもっている。

それが、その人らしさに繋がっている。
無理に直さなくていい。
持っている良さを生かしたらいい。

みんなが他者をリスペクトする世界であれば、この世はとてもハッピーで、チャレンジもしやすい。

素敵だねって認め合えば、お互いに補い合って凸凹を埋められる。

公園に行くと、裸足で遊び出して、その後の帰り道も靴を履かない息子。

足が痛くないのかな?と心配になるけど、本人が裸足を好むのだから、いいと思っている。

この世の当たり前が、必ずしも息子の心地よさに繋がらないときがある。

それでいいのだよ。
そう言って、受け入れてあげたい。

周りからは奇異の視線を送られるけれど、慣れたもんだ。夫も全然気にしないから、ワイルドな子に育ってる。

息子ものびのびとしてるから、わが家はこれでいい。


きっと医師のいう「普通」の子は、集団学級に合う子を指すのだろう。

確かに教師1人が、数多くの子どもたちを見なければならないから大変なのも分かる。

先生や学校が奮闘していることも、よく理解しています。

でも、現行の学級システムに合わせて、子どもを寄せていくことに違和感を感じる。

日本で生きていくからには、システムを受け入れなければならない…
手垢のついた言葉がどうも腑に落ちない。

私は自分の中のモヤモヤをゴマかさずに、いろいろと試してみようと思う。

もちろん、息子の気持ちを1番に尊重して。

今日も息子は、自分の気持ちに正直に全力で遊んでいる。

大人であり、母である私も、彼から学ぶことはたくさんある。

いつの間にか固定された自分の視点を、もっと柔軟に、面白がってみよう。

きっと光り輝く発見があるだろうから。

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