見出し画像

環境が大事!18歳から一貫した学べる場の選択

朝7時30分。

帽子をかぶり、日傘を持って外に出る。

夫に子どもたち2人を託して、30分のウォーキングへ出かけるのだ。

7月の朝は、とにかく暑い。
日差しは強いうえに、気温はすでに30度を軽く超えている。

晴れ間から突き刺す日差しが痛い。
日傘で遮っているつもりだけど、傘の下は熱気の塊に刺激されて顔から汗が吹き出す。

そんな暑さの道路に、子どもたちの姿はない。
夏休みだから、登校中の姿を見かけないのだ。

子どもたちがいないとなんだか静かで、やけに車のエンジン音が耳につく。セミの鳴き声の主張に、夏の到来をまざまざと実感する。

けれど、1か所だけ自転車で登校する子どもたちが入っていく場所があった。

それが高校だ。

朝7時45分ごろに、校内へ入る少年少女は何をするのだろう?

  • 部活?

  • 生徒会?

  • それとも勉強?

そこで、思い出した。高校3年生の自分を。

受験の夏休み。
どこまで勉強できるか、勝負のシーズンである。

家にいたらダレる。
それは分かりきっていた。

だから、夏休みの間中は通学するように高校の図書館へ通った。いつもの面々が集まり、黙々と勉強する。

私は人の目がないと、途端に堕落する自律できない人間だ。自分のことは自分が1番分かっている。だから、友達の力を借りたわけだ。

そういえばと、さらに思い出す。

30歳のころ。

私は思いたって、漢検準1級を受験することを決めた。その当時読んでいた本があまりにも難しくて、何度も読む手を中断したから。

まずは、言葉の意味を知らねばと学びにシフトしたのだった。

その頃、地方公務員として働いていた所属先が、そこまで多忙ではなかった。

そのため、自転車で35分かけて実家にかえるところ、大回りして図書館に寄って勉強したのだ。

閉館になるまで、漢字や語彙と向き合う日々。
知らない漢字を読めるようになったり、新たな四字熟語を知れたりするのは知的欲求が満たされて楽しかった。

土日も図書館へ行き、ひたすら勉強した。

結局、2回目の受験で合格。
あの時も、人の目をうまく使ったっけ。

そして、今。

公務員を辞めて、第2の人生を歩むために選択したのがWebライターだった。

そこで、選んだのがコミュニティへの入会。

高校生から1mmも変わっていない私は、人の目が適度にある方が集中できる。相変わらず、1人で実行できない甘ちゃんだ。

けれど、環境の強みを活かして、ここまできた。

そして、今は運営スタッフとして、メンバーさんの交流を促す立場になったのだから、私の人生は一貫している!

学んでいる人の中に入る。
すると、自ずと作業するのが当たり前になる。

しかも、前向きな人、真面目な人ばかり。応援してくれる環境を選べた自分は、見る目が養われていると自負している。

ふと気づくと、自転車に乗った男子高校生が颯爽と校門をくぐっていった。彼らを目で追いながら思う。

18歳から今に至るまで、その時の自分を鼓舞してくれる環境を選べてきた。

これから私はどこに行くのだろう。
すでに姿のない高校生の残像を眺めながら、夏の光の中、足早に自宅に戻った。

私を待つ家族の元に。

noteを継続して発信するため、サポートいただけると嬉しいです!いただいたサポートは、自分の気づきや発見をするための活動に使わせていただきます!