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プラスに傾きすぎると、マイナスに揺り戻される

夜8時45分。

ドラッグストアに向けて自転車を漕ぎ出した。
包帯を買うために…。

事の発端は、息子が足の親指をケガしてしまったからだ。外も中も関係なく裸足でいるのを好む息子は、運悪く外でケガをしたのだ。

園は丁寧に手当をしてくれて、包帯も巻いてくれた。

息子はただ黙って、処置を受けていたらしい。
泣きはしなかったけど、処置中は先生の手をずっと握っていたそうだ。

怖かったのかな?

帰りに迎えに行ったとき、どことなく元気のない顔をしていた。いつもだったら裸足で飛び出してくるのに、きちんと靴下と靴を履いていた。

先生から、靴と上履きを着用する大切さを伝えられたようだ。本人にはちゃんと届いていると、ママは見ている。

お風呂上がり、その包帯が行方不明になった。
夫が取り外したはずが、どこを探してもない。

息子の親指に薬を塗ると、少し触れるだけでビクッとしている。痛いんだろうな。

絆創膏を貼ったけど、ぶつけたらきっと痛い。

家には包帯がないので、今から買いに行くと夫に伝えると、

本人は痛がってないから、わざわざ買う必要はない。

と言う。

じゃあ、もしさらにケガを負ったら病院に連れていってくれる?私、仕事が入ってるから。

すると、黙り込む夫。

そう。病気やケガの対応は、基本ママの担当。
それを防ぐために、包帯を買いに行くのだ。

息子にこれ以上、痛い想いはさせたくない。
すべては母心だ。

夫はブツクサ言ってたけど、家を出た。

自転車で5分のドラッグストアは、午後9時で閉店する。自転車にまたがり、熱気立ち込める暗闇のなか、自転車を走らせる。

なぜ、このタイミングでケガをしたのだろう?

7月は子どものイレギュラーが、3回ほど発生した。しかも、ラボのイベントがひと段落したとき、または、最中に起きるのはなぜだろう。

ラボとは、私が所属するライターコミュニティ、Webライターラボのことだ。

1回目は、7月5日の読書会の日。

息子が体の痛みを訴えて、イベント中に帰宅してきた。

2回目は7月11日。初めての試みとして、ライター未経験者や初心者向けに質問回答会をした日。

娘がお友達とトラブルになり、学校からお見舞いの電話があった。(娘はケロッとしてたけど)

そして、3回目は21名とのラボトークが終わり、達成感を味わっていた今日。

3回とも今まで経験のないことを実行して、大きな喜びと達成感に満ちていた。

よく頑張った!やりきった!
みんな、楽しんでくれたし。
めちゃくちゃ嬉しい!!

こんな感じでプラスに振り切っていた。
プラスの感情を味わい尽くして、悦に浸っていたのではないか?

自己肯定感を、無意識に高めすぎていたように思う。

最近、「心のあり方」をどのように持つべきかを学んでいる。

それによると、ポジティブに傾きすぎると、中心に戻そうとマイナスに一旦振られるらしい。
まるで、シーソーのように。

だから、過剰に喜びすぎないこと。
中心軸からブレないことが大切らしい。

確かに周りの結果を出している方は、

「自分なんてまだまだだ」
「自分は雑魚だ」
「まだまだ至らない人間だ」

と、戒めるような言葉をポストしている。

あれは成果を出してもポジティブに偏らず、自分で貶めて帳尻を合わせているのではと思うのだ。

私はプラスの感情を味わいすぎたから、いつもは起きないトラブルに見舞われたのではと推測している。

この世は正負の法則。

私が好きな美輪明宏さんが、よく言っている。

そんなことをぼんやりと考えながら、ドラッグストアで包帯を探す。

巻くだけで貼りつくタイプと、貼りつかないタイプを手に取る。

レジ前には外に置かれていた特価のトイレットペーパーが鎮座していた。3つあるうちの2つのレジはすでに精算されていてクローズド。そのため、空いている1つに並ぶ。

717円です。

お財布のジッパーを開けて、千円札を取り出す。
硬貨を見たら、20円がある。しかも700円もあるではないか。

慌てて、千円札を引っ込める。
3円を受けとり、外に出る。

もあっとした熱気に包まれ、途端に息苦しくなる。なんだか酸素が少ないように感じるけど、暑さで呼吸が浅くなったのだろうか。

9時近いというのに、昼間のような暑さだ。

視線を上げると、満月になりつつある月も熱気で歪んで見えた。この暑さは月に届いているのだろうか。

夫の言葉に、身体中の体温が上がっていたけど、夜の中を自転車で漕いだら、いつの間にかクールダウンできた。

今後は、出来事の結果を淡々と受け入れてみよう。でも出し惜しみはしない。全力を尽くす。

そして、結果を分析して次回に備えてみよう。

人生は実験場。
私はそう捉えている。

次のトライでどんな結果が出るか、未来の自分に託してみることにする。

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