障がい者との仕事

 私は、某ドラッグストアの特例子会社で働いております。特例子会社は、ある一定の基準を満たすことで、グループ全体で障がい者を雇用しているものと認定される制度です。私たちの特例子会社は、知的障害、発達障害、精神障害などの障害を持った方を中心に雇用しています。

障がい者と接してわかったこと。それはごく一般の人と同じであること。健常者の人が障害を持ったということだけです。何かを考え、思い生活をし目標をもって生活をしています。

そのため、私はその障がいを持った人を障がい者として見ておらず、障害を持った人として一般の人と同じように接しています。理由は単純で、私が皆のことを障がい者としてみることができないからです。

指導する際は、一般の人と同じよう指導し、叱ります。彼らも特別扱いをされることを望んでいる様子はなく、あえてその人に合わせて話すことはせず、伝えるべきことを伝えています。

 障がい者として見ることができないという理由もありますが、本当にその配慮はその人のためになっているのか、相手の自尊心は傷つかないのかといったことに疑問を感じたためです。わかっているのに、障がい者だからわからないだろうという扱いは、大きなお世話どころか馬鹿にされていると感じるのではないかと思うからです。

 自尊心は自分自ら行動し自分自身の問題は自分で解決に導くことで得られていくと思っています。当然、壁を感じることはあると思います。誰しも何かを成し遂げようとするとき、大小にかかわらず壁を感じます。壁を乗り越えようと努力し始めた時点ですでに成長しているのだと思います。

 当然、わからない、できないことはあると思います。それは、私たちも同じです。ですから、努力して、分からない事はわかるように、出来ない事は出来るようにしていく。その力を引き出すために、私たちは必要なのではないかと考えています。

私の思いは、障がい者が自尊心を高く持ち、自分らしく生きる力を得てほしいという思いだけです。自分は「できない」「頑張っても無駄」「人より劣っている」などいろんな思いを抱いて日々生活をされています。そのような思い込みを少しずつでもなくしていければ、仕事にやりがいをもって取り組むことができるのではないかと思い日々仕事をしています。

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