タクシー乗務員

都内での仕事が長引き
タクシーで帰宅

景気はどうですかの問いに
57歳の男性ドライバーは
最悪の時期よりは、戻ってきてます

終電の駅に行列が出来てますから
タクシー乗務員の仕事は
10年以上だという

最悪期は
手取り15万円を切るほどで
それも東京都の助成金を加えても。
不安というより恐怖を覚えた
貯蓄を切り崩し家族と
協力して、何とかここまで来た
以前の手取り25万円から
30万円になんとかいきたい
完全歩合なので、やらないと
生活が出来ない

月の出番は12
あさ7時から翌朝の4時まで
つまり2日働く
途中休憩はあっても
長時間労働である
慣れない頃は疲労と不安で
押しつぶされそうになったと。

タクシーの前は
測量関係のしごとだと
白髪で真面目そうな男性
高速でも速度はそれほど
上げない
速度規制があるからだ

お客さんでよかつたと
答えたのに、逆にどういう
意味かと聞き返すと
「早くしろ、ノロノロ走るな」
怒鳴り散らされることがあるという

暇な時でも近づかないエリアがある
新宿歌舞伎町
お客さんは多いが、反社関係者も
少なくない

乗ってきた瞬間に、わかる
言葉使いや雰囲気
酷い目や嫌な思いを何度もして
売上げが少なくとも行かない

生活が楽ではない

電気やガス代金も高くなり
家族で、必死で、生活してる
70歳まで、いいや
働けるまで、はたらくしかない
出来ることしか、できない

楽しみは
都営体育館での
水泳やジムで、汗を流すこと
身体を鍛える意味合いもある

料金の支払いをすませ
降りるときに、
ロングで乗ってもらい
ありがとうございましたと
丁寧に挨拶してくれた

哀しいくらいに
丁寧に接客してる姿が
痛々しく思えた


みんな必死で
懸命に生きてる

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