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スカイツリー半額キャンペーンに見る価格設定のやりかた

個人事業主・従業員5名以下のスモールビジネス専門コンサルタントの太田亮です。
ご覧いただき、ありがとうございます。

東京スカイツリーでは現在、開業8周年を記念して入場料金半額キャンペーンを実施しています(10月4日まで)。
http://www.tokyo-skytree.jp/event/info/campaign50

コロナ禍で入場者数が激減し、一時期のような混雑も解消しています。

東京や近郊に在住している人たちからは、
「入場料が高い」
「いつでも行けるから、そのうちに」
といった声が聞かれていたのも事実です。

そこで、半額キャンペーンにより多くの人に来てもらい、スカイツリー下にある東京ソラマチや、6月から順次開業している東京ミズマチにも買物客を誘導しようという施策です。

入場料収入は減少してしまいますが、来場者による買い物などでその他の収入が増えれば、運営する東武鉄道全体としての売上・利益はキャンペーンを行わない場合よりも増加します。

いわば、「損して得取れ」「エビでタイを釣る」的な発想で利益を増やそうという試みです。

スカイツリー展望台を運営するコストは、ほぼ固定費です。
入場者一人当たりの変動費はかなり低いため、固定費を回収できるだけの入場者数に到達すれば、入場料を半額にしても入場料収入だけでも利益が出ます。


カラオケボックスなどでも同様なことが行われています。

客が少ない昼間の時間帯のルーム料金を割安に設定することで集客の目玉として、滞在時間が長くなることで注文の増える飲食で利益をあげるというやり方です。

このように、
変動費が低い商品・サービスでキャンペーンを打って集客の目玉として、その他の商品・サービスで利益をあげる。

みなさまのビジネスでも応用できないか、ぜひ検討してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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