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ジグソーパズル

ジグソーパズルをしていると、何か人生めいたものを感じてしまう。一辺が真っ直ぐな端っこのものや二辺が真っ直ぐな角のものは特別な選ばれた人。メインの絵や写真が描かれているような華々しいピースもあれば、空の一部や景色の一部で、一色で塗られたピースなどもある。最初は分かりやすい部分から形作られて、分からない部分は最後まで残る。でも、そのピースもないとジグソーパズルは完成しない。どれも似たような形なのに隣合うものは替えがきかない。僕は目立たない何の取り柄もない人間だから、活躍どころはずっとずっとこれから先になるのだろうな。何か才能を持っている人は、今活躍しているはず。もう隣合う者同士でくっつき、ある世界を形作っていることだろう。僕と隣合う人は四方向でかっちり結びつき、斜めの四方向で隅で隣り合っている。自分にどんな役割が与えられているのか分かっているつもり。僕がいないと困る人もいるんだろう。だから与えられた場所で与えられた役割を果たしたい。特別なことを目指そうとしたり当てはまらない場所に入ろうとしても、あまり意味が無いのかもしれない。そのままの自分で当てはまる場所に収まればそれでいいのだ。

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