おまじない言葉で心を埋める

人間の頭は常に動いています。

自分の意思で体の動きを止めることはできても、心の動きを停止させることは難しいものです。

「何も考えない」ということをやってみようとしても、「考えないぞ」「無心になる」と思ってる時点でそれを考えてしまっていることになるので、本当に何も考えない状態になるのは難しいです。

自分が考えようと思ってなくても、思考の波は次から次へとやってきて、何かしら雑念が湧いてしまうものです。

では、これを考えてしまってるのは誰なのでしょう？

あなた自身が「考えないぞ」という、意思を持っているのに、考えてしまうのはなぜなのでしょう。

つまり、あなたが意識だと認識している部分は、意識の中のほんの一握りの部分であり、その他の90%以上占める、あなたが意識できない部分、潜在意識の存在がそうさせているということです。

あなたの思考の種は、潜在意識にあります。潜在意識から生まれる「考え」をあなたが「自分で考えた」ものと認識しているということです。

無心になろうとしているのに湧いてくる感情、意識、心…、それを分析してもなかなか正体を見つけることはできないと思います。

とにかく、その大いなる存在を利用することです。

その方法は、至ってシンプルです。

あなたがこうなりたいと思うことを過去完了形にして、念仏のように心の中で繰り返すことです。

心は放っておくと思いもしない方向へ思考を導きます。それはネガティブなものかもしれません。

とにかく、あなたが意図してなくても心が常に動いているのであれば、その動きに身を任せていても仕方がないので、心の中をポジティブな一言で埋めていくのです。

例えば、年収400万の人が年収1000万になるという目標を掲げていたとしたら、「年収1000万になった」とただ心の中で繰り返すのです。

無心になろうとしてもなれないなら、ただただ念仏のように目標達成した状態を言葉にして繰り返し、心の中をその言葉で埋めてしまえば、ネガティブな感情がもし、湧きあがろうとしていても、打ち消すことができます。

この方法は、シンプルかつ、強力です。潜在意識に目標達成した状態がすでに叶ったものだと刻み込まれれば、あなたは無意識のうちにそうなるために必要なものを見つけることができ、それをいつのまにか選ぶようになります。

たったこれだけのことで、気付けば、目標を達成することができるのです。