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1005.部下の教育は「口酸っぱく言う」が大事だと思った話

口酸っぱく言われた話

上司は1on1や日頃のチャットでフィードバックをくれます。私はもらったフィードバックをノートにテーマごとに整理して見直しており、資料作成の時は何を意識するか、会議の時は何を意識するか、など場面場面でフィードバックを振り返り、同じ指摘をされないように意識しています。

しかしそれでも繰り返される同じフィードバック。。。やがて半年たち、そういうフィードバックが減っていたことに気づきました。

たとえばこんなフィードバックをしょっちゅうもらっていました。

①決めるのは君。他の人の意見に流されないで。必要な人は君がロジカルに説得してください

②会社の方向性にあったデザイン、言葉使いをしてください

③自分や他チームの目標や、リソースに関連する話は、現場で話せる些細なことでも共有してください

他にもたくさんありますが、特に①②はできるようになるまで、かなり時間がかかりました。今も完璧とは言えません。

しかし上司はイライラせず、「前も言ったよね」とかも言わず、淡々と「決めるのが君の仕事なんだから」「うーん、この文章微妙だね。ウチの会社に合ってない」「うーん、このデザイン変だよね。うちの会社に合っていないよ」と言い続けてくれました。

上司に何度も同じ注意を受ける人って無能に思えます。しかし、1回言ってすぐに治らないのが思考の癖です。相当意識しなければ治りません。まずは「あ、自分の悪い思考の癖が今出ている」と発症に自分が気付ける必要があります。発症に気づいたらあとは対策するのみですが、この発症に気づくのが意外と難しい。

何度も言わないといけないのは組織でも同じこと

ちなみにこの「何度も言う」は上司ー部下間でも言えることですが、組織間でも当てはまると思います。大事なことは何度でも言うべきだと考えています。

たとえば企業のマーケティング担当者が「ウチは世界1の品質です」と謳っているとしましょう。それは嘘ではなく、事実だとしましょう。

しかし、現場の社員が国内のことしか知らなかったら「ウチは日本1の品質ですよ」と言ってしまいます。

これはマーケティング担当者の怠慢です。だって情報を持っているんだから、その事実を現場に刷り込まれるまで何度も言わないといけなかったからです。何度も言うのは根気がいるし、周囲からしつこいと思われる怖さもあります。こういう面倒なことほどやり続けると何か手応えがつかめてきます。

マーケターも「何度同じメッセージを発信する」のが仕事

マーケターは社外の人に自社がどんな会社なのかを伝え、自社に合ったお客様を集客するのが仕事です。

マーケターも半年そこらで諦めてはいけないのです。何のインタビューで読んだか失念しましたが、BtoCなら2年、BtoBなら3年かけてようやくマーケティングの成果がでます。逆に、この2年、3年で成果がでなければマーケター失格です。

マーケターは根気のいる仕事です。部下だけではなくて、社外にも何度も同じメッセージを発信していかないといけません。

情報発信については枌谷さんに取材した記事があるのでよければ見てみてください。


おわり

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