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大阪王将style|地域に愛される「町中華」の危機を救う?大阪王将の「街中華」ビジネスとは

長年地域に根づく昔ながらの中華料理店。きっとあなたの街にもそんな「町中華」があるのではないでしょうか?多くの方に愛され続け、変わらぬ味を提供し続ける店舗も多い一方で、後継者不足やコロナ禍の影響から閉店を余儀なくされる店舗も少なくありません。そんな「町中華」を救うべく立ち上がったのが大手飲食店の大阪王将!地域の危機を新たなビジネスチャンスへと変えた大阪王将の「街中華」について解説します。


「町中華」とは?

そもそも、「町中華」とはどんなお店のことなのでしょうか?
明確な定義はありませんが、一般的に「町中華」とは、長年地域に根差し地元客に愛されている大衆的な中華料理店のことを指します。

ほとんどの店舗が創業30年以上の老舗で、古びた看板やのれんから長年の歴史が感じられることもあるかもしれません。
ラーメンやチャーハン、餃子に麻婆豆腐、レバニラやエビチリなど、いわゆる中華料理の定番メニューが豊富に並び、庶民的な価格設定の店舗も多いことから、「安くてうまい店」として「町中華」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

「町中華」がつぶれないのはなぜ?

昨今のコロナ禍の影響から、飲食店の売り上げは激減し、その打撃から閉店や廃業に追い込まれる店舗も少なくありません。
一方で、影響を受けながらも一定の売り上げを保ち生き残り続ける飲食店が多いのも事実です。

そのひとつとして挙げられるのが「町中華」。
時代に左右されず営業し続けている「町中華」にはどのような特徴があるのでしょうか?

常連客で賑わうアットホームな雰囲気

「町中華」の多くは、何十年も続く老舗店や親から子、孫へと何代にも亘って引き継がれてきた家族経営の店舗が中心。
地域に根差し続けていることから常連客も多く、家族のように会話を楽しむ姿もよく見かけます。
中には実家に帰ってきたかのような安心感をおぼえる方もいることでしょう。
店主とお客様の距離が近くアットホームな雰囲気も地元民に愛され続ける理由のひとつです。

ここでしか味わえない特別感

多くの大手チェーン店では、接客や調理法がマニュアル化され、それが安心感のある対応や安定した美味しさにも繋がっています。
一方の「町中華」では、ほとんどの場合そうしたマニュアルは用意されていません。
それゆえに店主の人柄や個性が、接客や味に全面的に反映されるのが大きな特徴。

店主の人情味溢れる人柄や個性溢れる味こそが、ここでしか味わえない特別感に繋がり、多くのファンを生み続けているのです。

人件費や家賃を抑えられる

閉店や廃業に追い込まれた飲食店の中には「スタッフへの給与や家賃が支払えなくなってしまった」という店舗も少なくありません。
前述の通り「町中華」の場合、個人経営や何代も続く家族経営の店舗がほとんど。
自己所有の物件や住居併設型の物件ということも多く、家賃が発生しないケースも少なくないのです。

また、家族経営の場合、スタッフを雇う必要がなく人件費が抑えられていることも。
経営に必要な人件費や家賃といったランニングコストが大幅に削減できることも店舗の存続に繋がっています。

中には存続の危機を迎える店舗も

多くの常連客や地元民に愛される「町中華」ですが、中にはコロナ禍や価格高騰による打撃を受け廃業に追い込まれてしまう店舗があるのも事実です。また、店主の高齢化や後継者不足などの理由から存続の危機を迎える店舗も。

景気に左右されることなく生き残り続ける店舗も多い一方で、「町中華」の全盛期と言われている1970~1980年頃と比較すると店舗数は大幅に減っているとも言われています。

大阪王将が始めた「街中華」ビジネスとは

多くの庶民の心のよりどころでもある「町中華」が存続の危機に立たされている中、飲食店大手の大阪王将では、「街中華」と題した「町中華スタイルの店舗」を次々に展開しています。
こぢんまりとした店舗形態やどこか懐かしさを感じさせるような看板の雰囲気は、まさに昔ながらの「町中華」そのもの。

大阪王将としてのメニューや運営に捉われることなく、地域密着型にこだわり、「町中華」のスタイルやマインドを継承した新たなビジネスとして注目を集めています。

地域活性化にも貢献!「街中華」の店舗実例

大阪王将が展開する「街中華」の最大の特徴は、客層や立地に合わせたメニュー展開地元食材を使ったメニュー開発など、地域に根差した店舗展開を目指していること。

ここからは、実際に地域に根づいたメニュー開発や取り組みを行っている「街中華」の3つの店舗実例をご紹介します。

若者と力士の街!両国店のボリューム満点メニュー

国技館の程近くに店舗を構える両国店の看板メニューは、餃子に油淋鶏・チャーシュー、さらに炒飯に目玉焼きを乗せたボリューム満点のオリジナルメニュー「両国横綱定食」です。

両国=力士とイメージする方も多いと思いますが、実は都心に近いながら比較的家賃相場が低く、単身者の若者にも人気の街
そうした土地柄の特性と力士のイメージをかけあわせ、「力士も満足できるくらいボリューム満点のメニュー」を展開しているのです。

商店街が立ち並ぶ東松原店は地元商店とコラボ

駅前の商店街の一角に位置する東松原店では、地元の豆腐店の豆腐を使ったオリジナルメニューを開発。
地元民にとって馴染み深い食材を使うことで親近感が増し、さらに地域の活性化にも繋がっています。

地元の老舗店を継承した栄楽店

東京都武蔵野町にある永楽店は、60年以上続く地元の老舗店を継承した「街中華」の中でも珍しい形態の店舗です。

地元で愛され続けてきた中華料理店が「後継者がいない」という理由からお店をたたむことに。
そこで、その店舗を借りるとともに、メニューもそのまま引き継ぐことになりました。
レシピはオーナーさんからの直伝。一部の食器もそのまま使っているそうです。
永楽店は、地元に愛されてきた店舗の味や想いを引継ぎながら、大阪王将の「街中華」として新たなスタートを切っています。

まとめ

地元民に愛され、庶民の味方として長年地域に根づいている「町中華」。
家庭的な雰囲気や個性あふれる味の特別感に魅了された多くのファンに後押しされて、存続を保っている店舗も多い一方で、コロナ禍や人手不足による閉店を余儀なくされている店舗があるのも事実です。

大阪王将の「街中華」は、後継者不足に悩む店舗の救済や地域の活性化に貢献したいという想いからスタート!着々と店舗を増やしています。
地域に根差した新しくも懐かしい「街中華」を展開し、これからも地元の皆さんと一緒になって地域を盛り上げていきます。

大阪王将では、「のれんチャイズ」と題した独立支援制度を導入し、将来独立を目指す方の夢をサポートしています。
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これからも「美味しい」笑顔を全国に広げていけるよう、一緒に頑張ってくださる方をお待ちしています。