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#09 大岡山の外のまちでは…?(内子町小田地区編)〜まちを変えたい若者たちへ〜

こんにちは🌱

ついに、番外編「大岡山の外のまちは…?」の愛媛県まちづくりレポートとしてはラストとなります❗️

はじめに

今回ご紹介するのは、【愛媛県内子町の岡山紘明さん】です!

岡山さんは、東京から3年前に内子町へ移住し、「若者が暮らしやすい田舎の実現」をテーマに、内子町地域おこし協力隊としてさまざまな活動を手掛けていらっしゃいます🏡
これまでの活動に際して、内子町小田地区というまちにかけてきた想いや、岡山さん自身が大事にしている価値観、今後の展望に関してなど沢山お話を伺ってきました。

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お話の中でも特に印象的だったのは、岡山さんが感じる幸せで豊かな暮らしのカタチ、そして、学生や若者が街づくりに携わる意義に関してのお話です!どちらも今後のおおお知るまちプロジェクトの活動にて参考にしたい観点が盛り沢山でしたので、それらの内容を岡山さんのセリフとともに紹介していきたいと思います☺️

岡山さんの移住経緯やこれまでの活動について詳しく知りたい方は、こちらのリンクをどうぞ!

<岡山 紘明さんのプロフィール>1994年生まれ。兵庫県神戸市生まれ。15歳から建築や都市計画、農村計画を専攻。2017年春に大学の調査で内子町小田地区に初めて訪れたことをきっかけに、2019年3月愛媛県内子町に移住。4月から地域おこし協力隊として小田地区の活性化のために活動。古民家などの空き家を活用し、宿泊所やシェアオフィスなどを管理・運営しつつ、「どい書店」のオーナーとして喫茶店営業も行う。 ※どい書店のリンクはこちら

「自分が好きな場所に自分の時間と人生を投資したい」

大学院2年生の時、東京での暮らしに息苦しさを感じていた岡山さん。
今後どこで暮らしたいか、どういった仕事に就きたいかを考えた時に真っ先に思い浮かんだのが、大学時代にたびたび訪れていた、内子町の小田地区だったそうです。

内子町小田地区は、町内で最も過疎化の進む人口2千人規模の小さなまちで、数々の空き家が発生し、寂れてしまってきている状況でした。そこで岡山さんは、地域にあるものを使う保全型のまちづくりを掲げ、空き家・空き店舗の活用や、小田地区の昔ながらの良さを伝える情報発信の活動を精力的に行いました。

(↓どい書店の店内の一角です!)

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すると、小田地区の大人たちは、少しでも何かをすると褒めてくれたり、家具や野菜をくれたりと、若者がやろうとすることを応援してくれたそうです。また、大人たち自身もまちのことを諦めず、自らも頑張ろうとキラキラしている人がいて、東京では感じられなかった地元の人の温かさや魅力に惹かれたと言います。

「自分が良いと思ったところに素直に身を置いて自分が成長できたら、それほど幸せな人生はない。」

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自分が置かれている環境に違和感を感じていても、そこから飛び出すことはそう簡単なことではないし、とても勇気のいることだったと思います。
それでも自分の気持ちに正直になって、東京を飛び出して移住に踏み切ることができた岡山さんの原動力は、「自分の好きなことや、やりたいことに素直になって、自分らしい幸せのカタチを探すこと」だったのではないでしょうか。

人は、一生という限られた人生の中で、本当に自分が求めていることや、好きなことに向かって貪欲にガムシャラになれるチャンスは、実はそう多くはないのかもしれません。
自らの行動でそのチャンスを力に変えて、夢や目標を叶えようと奮闘する岡山さんは、岡山さんが内子町で見たキラキラしている大人と同じように、私の目にはキラキラして見えました✨

「自分にできる地域への恩返しがしたい」

岡山さんは移住してからずっと一貫して、この気持ちを強く感じて活動されています。
地域への恩返しとは、まずは今関わっている地域で実績を上げていくこと。そのためには、自分ができることから「とりあえずやってみよう」の精神が大事だと岡山さんは言います。

「やらんことには実力はつかん。実力をつけて、いつか恩返しできなかった地域にも恩返ししたい。」

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一人の何者でもない若者ができることなんて限られている。そんな不安に時折押しつぶされそうになる私の心を救ってくれた言葉があります。

「学生や若者は、お金も実力も限られているかもしれないけど、我々には考える時間だけはある。相手に愛情を持って接して、少しでもその地域が何か進んだら良い。」

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例えば、地元の人が悩んでいることを大学の知り合いに聞いたり、少しでもまちの人の手が届きそうで届かないところを見つけて届かせたり、街の人が潜在的に抱えていることを一つでも多く叶えようとする、地域に愛を持って接することが大事だと教わりました。

そのためには、「まちのために何か大きなことを成し遂げなくては」と思い詰めすぎず、まずは自分が自分のために、自分の好きなことを、小さくても一歩ずつ挑戦してみること、そして周囲への感謝の気持ちや愛を忘れないことがいつか恩返しにつながるのかなと、岡山さんの振る舞いを見ていて感じました☺️まちの方との何気ない会話から、岡山さんが愛情を注いでいる分、たくさんの人に愛されているのが伝わってきました…!

「若者が暮らしやすい田舎の実現へ」

そして、今の岡山さんの願いは、「田舎に暮らして自分のペースで生きる」ことの良さがもっともっと広がっていくこと。これまでの活動でも、岡山さんが自ら率先して動いたことで、その想いが共感を呼び、「田舎暮らしをしたい」人が少しずつ増えてきている現状があります。

空き家だった古民家が前のように使われているのが幸せだと語る岡山さんの目には、まだまだ挑戦していく覚悟と決意の表情が読み取れました。今の活動がメディアに取り上げられたり、それで全然知らない他所の人が知ってくれていたり、地元の人がほめてくれたりするのが自信に繋がって、新しい活動に踏み切れるそうです。

「まちづくりは、本当の仲間作りに3年、小さい成果が出るのに5年、結果が出るのに30年かかる。」

岡山さんの挑戦はまだまだ続きます…!

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おわりに

ここまで岡山さんの想いをたくさん紹介してきましたが、いかがでしたか?

岡山さんは、まちに対しても人に対しても愛をもって接する方で、お話しされる言葉にはどれも、強くて優しくて熱い想いを感じました❤️‍🔥

大岡山で活動する私たちも、今一度まちに対しての想いを振り返り、自分ができることから少しずつ、周りの方への感謝を忘れずに取り組んでいきたいと思います!

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