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#36-1 大岡山の外のまちでは…? (神山町編) 〜神山町ってどんなところ?〜

こんにちは、おおお知るまちプロジェクトです
☘️
今回から3記事にわたり、大岡山から飛び出して徳島県・神山町での出張取材編をお届けします🕊️

先月のつぶやき記事でも取り上げましたが、今年3月、私たちは大岡山の外でのまちづくりを学ぶため、徳島県の神山町を訪問しました👟
今回の記事では、神山町はどんなところなのか?どんなまちづくりをしているのか?など、まずは神山町の概要をご紹介します。

1_神山町ってどんなところ?

神山町は徳島市役所から車で約45分程度の距離にある、吉野川の支流 鮎喰川の畔に広がる山間の町です⛰️

神山町ではかつての基幹産業であった林業の衰退とともに、人口が減少傾向を辿り、過疎化と少子高齢化が進んでいました。
しかし、2004年に「NPO法人グリーンバレー」が設立されたことを皮切りに、新しいスタイルの過疎地活性化の取組みが数々行われ、2011年に初めて人口の転入が転出を上回りました🌲
今では年に100名以上が神山町に移住しており、過疎地活性化の成功例として全国から注目されるまちとなっています👀

2_神山町のまちづくり

神山町のまちづくりを表す言葉として「創造性過疎」という言葉があります。過疎化の現状を受入れ、過疎の中身を改善する。若者や創造的な人材を誘致し、人口構成の健全化を図り、多様な働き方が可能なビジネスの場としての価値を高めることで、農林業だけに頼らない、持続可能な地域を目指すというコンセプトです。
この「創造的過疎」を叶えるため、神山町では「神山プロジェクト」と称して次のような取組みが行われています✍️

サテライトオフィス

神山町では、Sansan株式会社(本社:東京)が 2010年に設置したのを皮切りに、ITベンチャー企業を中心に2020年までに14社が古民家を活用するなどしてサテライトオフィスを設置しています。

古民家を改装してサテライトオフィスとして利用

さらに、サテライトオフィス企業が異業種に進出し、神山町の良さを生かした新たなビジネスに発展することもあり、神山町の新たな可能性の発掘にもつながっています。

神山町の杉を活用して作られた食器

神山町には、
・徳島県の構想によって、2005年に既に町内全戸に光ファイバーが敷設
・海外からアーティストが頻繁に訪れ滞在するなど(アート・イン・レジデンス)によるアーティティックな雰囲気
など、ITベンチャーの経営者や、そこで働く若者たちにとって魅力的な要素が多くあり、これが多くの企業を惹きつけた要因になっているようです👩‍💻

ワーク・イン・レジデンス

神山町では、移住希望者を選定するにあたり、町が希望する職種や世代などで選別を行う、いわば「逆指名制度」を取り入れています。
過疎地では移住して来てから働き口を探そうとしても難しく、これが移住推進における課題になる場合も多いのが現実🧐
そうであれば初めから移住者に仕事も持ってきてもらうというのが 「ワーク・イン・レジデンス」の考え方であり、かつ、まちのためにどのような仕事ができる人に来てもらうかを受け入れ側が決めているのです💡

移住者によって開業された店舗

移住交流支援センターのホームページには募集について「神山町が抱える過疎化・少子高齢化・経済の衰退などの地域課題の解決を図る」との目的が明示されており、子連れの若い世帯、起業家、若者を優先すると明言されています👪

このようなレジデンス事業を神山町では多く行っており(「アート・イン・レジデンス」「クリエイター・イン・レジデンス」「スタートアップ・イン・レジデンス」などなど)、新しい神山町を創造する多種多様な方が集まってきているのが特徴です。

神山塾

神山塾とは、グリーンバレーが展開している求職者支援訓練プログラムの呼称で、求職者に就業のためのスキルやノウハウを身につけてもらうことを目的としています。

神山塾紹介ページより引用

塾生たちはクリエイター志向、デザイン志向が強い人達が多く、イベントを自分で企画して実行するといった実践経験も積むだけでなく、受講期間は地域と密接に関わりながら生活するため、神山町を活性化させたいという意欲も能力もあります。
その結果、塾修了後も神山町で職に就いたり起業したり、あるいはグリーンバレーの職員になる等、様々な形で半数近くが移住者として残っているそうです。

3_神山町へ訪問する目的

私たちが今回神山町に行った理由は、
外から来た人が、どのようにまちと関わっているのか
を知りたかったから!

神山町では、ワークインレジデンスや移住してお店を開く方、アートインレジデンス、お遍路さんなど…様々な形でまちの外からやってきた人がいることが特徴的です。
私たちの住む大岡山も状況は違えど、東工大生と教員、留学生、住民の方などなど、全く異なる人が集まってくるまち。
多様なバックグラウンドを持つ人々の集まるまちで、どのようにコミュニケーションを生み、まちと関わっているのかを、訪問と取材を通して感じてみたいと思いました👂

4_いざ訪問

旅の様子や美味しいご飯などは先月のつぶやきにてご紹介したので、今回からの3記事では神山町での取材について取り上げます!
取材は神山町内の様々な場所にて多種多様な合計7名の方にご協力いただきました📝
【まちで活動する人、人と人を繋げる人】
まちのみんなが集まる場所で活躍する方々にお話をお聞きしました。
WEEK神山   神先さん
神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス   後藤さん
鮎喰川コモン
【好きなこと・やりたいことで神山を盛り上げる人】
まちで店舗や独自の活動を行うことで、神山のまちを創る一員として活躍する方々にお話をお聞きしました。
BAKE SHOP FOO   高木さん
豆ちよ焙煎所   千代田さん
SHIZQ   佐坂さん
Kamiyama Makerspace  吉沢さん

インタビューの内容や様子は次回以降の記事で詳しくレポートしていく予定ですので、ぜひお楽しみに⭐️


【おまけ】看板で見る神山町

本編とは少し内容がずれますが、、
大岡山で看板フォントについての記事を書いた筆者が、個人的に「 かわいい…‼️ 」となった神山町の看板たちをご紹介します!

『ミートショップ  たかはし』四角形に詰まったひらがなが可愛らしい
『ファミリーショップ  みね』安心感抜群な人間らしい筆文字
『豆ちよ焙煎所』珈琲豆型の銅板と湯気のように揺らぐ文字がいい香り
『魚屋文具店』チョウチンアンコウみたいな愛嬌のある”魚”の字
お惣菜『535(ごみさんく)』斜めに傾けたナンバープレートは発想からおしゃれ
『WEEK神山』天然の石を使った案内板が自然の一部みたい

古いまちの中に新しい建物たちが馴染むように建てられており、地域への愛をもちながら素敵な更新をされている神山町。
看板たちをみても、新しい看板もどこかレトロチックだったり、地元の身近な素材を使っていたり、神山らしさが出ているような気がします😌


次回以降のインタビュー記事でも、まちづくりに関連することだけではなく、神山に暮らす人だからわかる神山の魅力がたくさん詰まっています!

まちづくりに興味のある方はもちろん、神山町のことが気になり始めている方も、ぜひ次回以降の記事も楽しみにしていてください🧡

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