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いつから『将来』は『現実の延長』になったのか。

大人になって「将来なにしたいの?」って聞かれる機会が多くなった。飲み会の場、面談の場、会話の間を埋めるときにも使われるフレーズ。いや、子どもの時にもそれなりに聞かれてはいたのだけれど、ここでいう「将来」という言葉の意味は、大人と子どもとでは別物だ。

「世界平和に貢献したい」と答えると夢心地で現実味が無いと思われて、「特に無い」と答えると計画性が無いと思われる。

「将来」って制約が多くて、不自由なものなんだなと思う。ようは、夢心地ではなく現実味があって、なおかつ、成長意欲が示されるようなところが着地点なのかなと思う。このことを踏まえて「将来」を語ると大抵「将来のことをしっかりと考えている人」と認定される。

大人になるとこういう訓練をたくさんする。

予実を合わせる。発言に根拠を付ける。AかBかをはっきりさせる。...etc

この訓練が悪いという意味ではなくて、これができる人は頼りにされるし、仕事として必要な能力なのは言うまでもない。


ただ、「自分の将来」を考える上では邪魔になる。


絶対叶えられないくらい大きな「将来」を描いてもいい。

想像する「将来」に根拠をつけなくてもいい。

「将来はこうなる」みたいな言語化されてなくてもいい。

そのくらい「将来」は自由で、無邪気がいい。


子どもの頃に思い描いていた「将来」はちゃらんぽらんだったけれど、自由に発想していた。根拠もなければ、計画もない。大人になって、いろいろな訓練を受けて、いつしか「将来」は現実と繋がっていないといけないという意識になってしまっていた。


「それしかないわけないでしょう」はそんなしがらみを解いてくれる合言葉のように思えた。


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今回は、絵本を題材にちょこぱいさん(@028Chocopie)が考えた読書法で一緒にやってみましたが、とても良い読書体験になりました。オンラインでできるので、Stay Homeのお供におすすめです!

1. 絵本を1冊購入。(できれば1人1冊が良いです!)
2. 絵本のページを写真で撮影し、Googleスライドに貼る。
3. Googleスライドをシェアして、各自読みながらコメント機能でコメントを残していく。(権限設定に注意してください!)
4. 読み終わったら、相手のコメントを読みながらもう1周。(コメントに対してコメントしたり。)
5. 各自2周目も読み終わったら、2人一緒に1ページずつ感想を言い合いながら読み進めていく。

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