カイオ・テハセミナー @Carpediem広尾。

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カイオ・テハセミナー@Carpediem広尾で教わったテクニックセミナーに出た方向けのメモです。(ちなみにセミナーの広報画像もデザインしてます)どれくらい需要があるかわかりませんが、「40代からの減量メモ」をアジア選手権のMaster4茶フェザー決勝で対戦した関根さんが「あれ、読みましたよ!」って言ってくれて嬉しかったので、試しに公開してみます。

◆基本のポジションからのアームロック

・クローズドガードから相手が右手を出してポスチャーを取っている場合

左手で相手の脇の下の部分をシームに引っかかるように握る
右手は相手の二頭筋に置いて膝を手前に出す
出したらすぐに膝を内側に締めて相手の脇に右足をフックするようにする

左足をサークルして相手の右腕に被せ、首の前に足首が来るようにする

同時に左手は相手に引き抜かれないように脇を開けて腿でストップ。
これでタイトに締めるとポジションAが完成
このポジションを正しく作る事がまず重要。浅かったり足が回りにくかったりする場合は前段階の何かが間違っている事が多い

極め方
右手を手首に持ち替え、コの字のグリップで右手を掴み、横に押し込んで極める

・腰をちゃんと上げる
・クローズの時相手と遠くならない。股間の隙間をなくす
・常にタイトに、余計なスペースをあけない
・右足のフック位置、上から回した足をちゃんと深く

◆オモプラッタ

相手のディフェンス(1)は身体を左に前傾して腕を捻って親指を下に向けること
(ねじりが浅い場合はついていってそのまま極められる)
ねじると必然的にオモプラッタの方向に身体が流れるので、左手で相手の右手肘裏をカップする

同時に左脇も締めて相手の手が抜けないようにする
右手をカップして引きつけたまま
・左足は相手の顔の前の方向に伸ばし
・同時に自分は外側に身体を捻るような力を加え、相手を完全に前傾させる
前傾させたら両足を外側におねえさん座りする方向に抜き、右足を外にポスト
ポストした足でしっかりマットを踏んで、腰をコネクトさせ下半身全体で押して相手に体重をかける。これで前転を防ぎ、オモプラッタが完成

右足で自分の身体を押し上げるようにして、相手の逆脇をパームを合わせたケーブルクラッチを作る
引き付けて極める

◆オモプラッタ→前転
・足を抜いておねえさん座りした瞬間に相手が前転して対処してきた場合

重要なのは相手の肘をカップしている左腕を引き付けて離さない事
相手の前転についていって自分も前転する
→その場合前転する時には自分の右後ろを見るようにする

※前転するときに足を組まない事!

正しく前転に付いていった場合には、回りきる直前くらいに相手の左肩を右手で掴むことが出来る。カップしたら左手を相手の左脇下から深く差す

差したら左肩の上から被せるように手を回し、左手親指が自分を指差すくらいの角度まで深くかかえてクラッチ

右足を外に出しエビをするようにして極める
極めるまで足はフリーに!組まない

※被せる順番は肩の上→脇の下の順番。
※肩の上がら被せるのがポイント
※アームロックは肘関節を、オモプラッタは肩関節を極める

◆ポジションA→アームロック

腕を極めにいく前に、相手に両腕でクラッチを組まれてしまった場合

左手脇下のグリップはそのまま、腕を逃さない
右手で相手の組んでいるクラッチに腕を差し込んで右に倒す
右足をエクステンドして相手の身体を全体的に押す(この時右足を蹴り抜かず若干右膝を残すくらい)
左足の膝裏で相手の首を刈るように付けて押し下げる
相手が横倒しになるくらいまで崩したら腰を上げて極める

◆ポジションA→ディフェンス→逆手にアームロック

さらに腕を極めにいくときに、相手に腕組みをして腿にクラッチを組まれて押し込まれてしまった場合

→右腕を差し込んむ所まで同じ
相手が体重をかけながら自分の左右の上を腕組みするようにクラッチし、左手で腿を抱えて体重をかけ、伸ばされないようディフェンスしてきた

相手の腕組みの間から手を差し込んで相手の逆手の肘にカップ
下にズラして2本の腕ごとトラップする
右手を引き抜いて腰を押し、足全体を左手に内捻して左足首があいての首にかかるように逆に振る
右足をサークルして逆サイドの首にかけ、腰を上げて逆手を極める

◆ポジションA→三角絞め

相手のディフェンスは初期段階で、右足をフックして締めようとした足を外側に引っぱり、脇下までひきだす事

この場合相手は手で腿を持ってくるはずなので、その手をカップして押し込む
押し込んだら右足が出るのでそのまま下→上にサークルして三角絞めの上足に
背中にまで回ったらしっかり引き付けスネを掴み、相手に上体を起こされないように

左足で相手の腰を蹴りアングルを作って三角を組む(アジャスト1回目)

※この時は膝を掴む

右手で相手の腕の下から差し込み、両手を使って相手の肘を完全に逆側に流す(腰を若干浮かせる)流したら戻ってこないようにしっかり右手で自分の右膝を抱える

もう一度膝を抱えて腰を蹴ってアジャストする(アジャスト2回目)

アジャストしたら左手の二の腕で相手の頭を抱え、右手で自分の腿を抱える、指で徐々に歩くようにして極める。極まらなかったら腰を上げる

※二度のアジャストが重要。腕を流す前→流した後
※一回目は自分のスネを、二回目は右膝を抱え腕を流す
※もし相手が立ってきたらすかさず右手で左足をすくう

◆座り引き込み→ポジションA

膝立ちの場合は、左手は脇の下を掴み、右足で相手の股関節に近い腿を踏み引き込む
→倒れたら右足はすぐ脇フック、左足を被せてポジションA完成

◆立ち引き込み→ポジションA

左手は脇の下を掴み、左足を一歩ステップ→右足を腰に
→引き込んだら左足を被せて、右足はすぐ脇フックしポジションA完成

「ポジションA」を何と呼ぶのか聞くのを忘れた。
あれ何て言うんですか?わかる方教えて下さい。

「相手がその動きによって"何をくれている"のか、を考える」「1つのアイデアをいかに膨らますのか」「技は良い悪いがあるわけではない、効果的か、より効果的かだけだ」「柔術はシンプル、やる人がそれを難しくしている」「柔術は自分のインスピレーションやビジョンを体全体を使って表現するアート」など色々名言がありましたが、技の理解でいっぱいいっぱいでうろ覚えです。

セミナー全体の技の深め方や、段階的に同じ技術をチューニングして、出来ない人にやらせてみて、技の分岐をチェック「何かできないポイントがある場合は、その前段階にもなにか間違いがある」というのを徹底して指摘していて、技のコンセプトを教えるというのはどういう事かの徹底っぷりがやばかった…。

あのチューニングをトップ・ボトムの全範囲で徹底しているとしたら凄まじい技術体系。途方も無い深淵を覗いた感じ。自分は膝丈くらいの浅っさい技術理解だなと愕然としました。とても良いセミナーでした。。

企画して下さった皆様、カイオ先生、橋本先生、ありがとうございました。

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