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コンテクストデザインサブゼミ

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Takram渡邉康太郎さんとサブゼミのみんなと、コンテクストデザインについて考えたこと
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wHitE 
WrAPPing

wHitE WrAPPing

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アナタ の モノ を 白紙 で 包みます。
アナタ と モノ の 痕跡 を 残します。
アナタ と モノ の 物語 を 記します。
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wHitE WrAPPingは、白い梱包によって書かれる物語です。
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mouthpiece ─R.K

マウスピースを包みたい。普段使うのが当たり前すぎて全く考えて来なかったものと、自分はどう向き合ってるのかなって気になって。

ring ─M.K
恋人か

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痕跡採集

痕跡採集

物に残る痕跡は、使った人と物とを取り巻く環境の間に生まれる小さな物語の印だ。そんな痕跡を集めてみたいと思った。

よく使うものには、人と物の関係が表れるだろうし、持ち運ぶものは物同士がぶつかったり擦れたりして、物と物の関係が表れるだろう。そこで、普段鞄に入れているものをコピー用紙で梱包し、物語を映し出す実験をした。

私の物を梱包する

スマホ。最初は、手の水分によって背面の紙が波打つ。側

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時間、梱包、リレー

周りを見渡して、痕跡を探してみる。

スマホの画面についた指紋、ノートの次のページに写る筆跡の溝、トーストを食べた机の上のパン屑。

痕跡をつくるのは、それまでの状態から変化させるものと、変化させられるものの存在だ。変化させるものが変化させられるものの元から立ち去ったとき、痕跡ができる。車が通り過ぎた後に轍ができるように。

痕跡は、誰かの物語の断片だ。この痕跡が、物語が、連鎖してもこもこと生

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痕跡の連鎖

痕跡の連鎖

弱い文脈同士をつなぐものをつくる。それが私のコンテクストデザイン企画だ。

弱い文脈とは、コンテクストデザインにおいて強い文脈とともに説明されるものである。作り手によって作られる強い文脈があり、それを使い手一人ひとりが解釈することによって弱い文脈が生まれる。読み手それぞれが自分の物語を紡ぐための余白を作ったり補助線を引いたりするのが、コンテクストデザインである。

弱い文脈は、強い文脈からだけ

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私のこれまで/これからとコンテクストデザイン

私のこれまで/これからとコンテクストデザイン

私はコンテクストデザインに救われた。だから今、こうしてコンテクストデザインを考えているし、サブゼミのみんなと活動していくことに凄くわくわくしている。

// 私を作っている物とっておきのもの、お気に入りのものを並べようと思ったのだが、一つ私にとって大きな出来事あったので、はじめにその話をする。

2年生に進級するのを待つ春休みに、私は「URBANING_U」に参加した。URBANING_U は、身

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