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【まとめ】乳幼児の付き添い入院

1年前のことになる。
3月の終わりに無事生まれた次男が、お宮参りと1ヶ月検診を済ませた頃に

「入院の支度をして、明日9:00に○○大学病院の小児科まで来てください」

と言われ、そこそこ大きな手術と約1ヶ月の入院をした。

ちょっと長引いた黄疸からそんな大事になるとは思っていなかったが、意外と落ち着いて医師の説明は受けられたと思う。差し当たって私たち親は何をすればいいか。それだけを考えていた。

でも、生後1ヶ月のふにゃふにゃの我が子が緊急事態であると突然お医者さんに言われたら、取り乱してもおかしくないよね。
ということで、この月齢で即入院と言われて不安に感じている人のお役に少しでも立てればと思い、まとめてみた。

移動

大学病院や小児医療センターなど、子どもの大きな病気の治療に対応している医療機関が家から15分以内の場所にあるという人は少ないと思う。

次男の入院先と我が家との距離は、電車を
当日入院患者の初診は9:00受付。生後1ヶ月の乳児も例外にはならない。
月齢を考えると車移動にしたいが、朝は道路も混雑する。予約パンパンの大学病院、時間厳守。
電車は通勤ラッシュど真ん中を少しだけ避けられる時間帯、とはいえベビーカーで乗り込むことはまずもって無理だろう。病気から考えても呼吸状態を少しでも楽にしたい。できることならフルリクライニングで搬送したい。
ということで、病院の最寄り駅まで抱っこで電車、下車後タクシーという方法を採用。

この画では両手ふさがっているけど、基本両手で子どもを包んで支える。ふにゃふにゃだもの。こわいこわい。
この記事を参考にやったので、必要な方は見てみるといいかも。へこおび縦抱きは親子がしっかり密着するのが大事。さらに巻きタオルかませて首回りサポート。

あ。
都心のタクシーを使い慣れない方へ、ひとつご注意。

新宿駅や東京駅などの大きなターミナル駅以外は、タクシー乗り場が機能してないことが多いようです(特に駅直結でないところ)。慣れてないと流しをつかまえるのは不安。一人ならともかく赤ちゃんがいるのだもの。入院当日私は流しを使ったけど、夏日の都心の路上で10分くらいかかったので避けた方がよいかと。
後で知ったのがタクシー会社の専用乗り場。大きなホテルやビル(六本木ヒルズなど)の車寄せにあることが多い。屋根があり、風雨や強い日差しも避けられて安心。ちなみに私は電車での外来受診時、日比谷のミッドタウンの乗り場を使っている。病院まで2500円くらい。

持ち物

付き添い入院の1ヶ月は、病棟に住んでいた1ヶ月。病院によって必要物品が異なると思うので、細かいことは入院先の案内を読み、病棟の看護師さんにお尋ねください。以下我が家の場合。

まず子供のもの。

・おむつ&おしりふき
・着替え
・バスタオル(沐浴用の他にもあると良い)
・ガーゼ
・箱ティッシュ
・ベビー綿棒
・保湿剤
・ベビーソープ(なくても大丈夫かも)
・お風呂グッズを入れる袋
・授乳クッション

月齢がもっと大きい子だと、ミルクグッズやお気に入りのおもちゃが必要になるかも。DVDプレーヤーは持ち込みの可否が施設により異なるので要確認。

次に親のもの。

・着替え(途中帰宅あるいは家族と交代するまでの日数分)
・院内用シューズ
・エコバッグ(複数あると◎)
・マスク
・タオル類
・アメニティ類(大部屋だけど部屋にシャワーあったよ…ありがたし)
・食料(詳細後述)
・タンブラー
・イヤホン
・産休育休に関する書類&封筒
・印鑑

着替えは好み色々だと思うけど、私は楽ちん重視。ワンマイルウエア的なものが便利。
院内の売店やコンビニで買い物する時、レジ袋もらってもいいんだけどカサカサ音がネック。小児病棟の患児の7割は赤ちゃんじゃなかろうか。基本静か。自分のいる部屋に寝かしつけをしている人が常に複数名いるというケースが多いので、音にはなかなか気を遣う…
書類関係は、子供が寝たスキに書いて職場に郵送とかもできるので持ってった方がいいと思う。月齢にもよるけど。

これらをまとめるとIKEAのでかい青バッグ2袋&旅行用キャリーケースという家出少女スタイルが完成するので(もっとあったかもしれない)、頼めるものは家族に頼んで荷物を分散させることをおすすめします。

食事

付き添い家族の食事を頼める病院もなくはないだろうが、あまり聞かない。
どでかい大学病院で食事ができるorごはんが調達できる場所には恵まれていたけど、毎食買うと結構な出費。なので、一時帰宅した時に近所のスーパーで食料を買い込んだ。

常温保存可能なものは

・ロールパン
・レンジあたため白飯(サト〇のごはん的なやつ)
・インスタント味噌汁
・粉末&フリーズドライスープ
・カップ麺
・ミネオラオレンジ

ミネオラはみかんみたいに食べられて6個入り398円くらい。冬場ならみかんでもいいね。果物あるとなんとなく心が豊かになる(気がする)。

旅館の冷蔵庫みたいなのがベッドサイドにあったので冷蔵品も買った。冷蔵庫ありがたし…

・4個パックヨーグルト
・水(2ℓペットボトル)

入院した病棟の食堂には、電子レンジとオーブントースター、給湯器があったので、病棟案内してもらう時にチェックしておくといいです(とはいえ、私も初日の病棟案内時は「なぜオーブントースターまで置いてあるのか?」と思ってたもんな…余裕なかったんだろうな)。
食堂&プレイルーム、ここは入院先の病院とわりと近そうな雰囲気。参考に。

さらに、外来の時間にだけ対応している売店では閉店間際にお弁当や惣菜が半額になることをその後知り、買える時には半額弁当&惣菜を買い、家族からの差し入れも加わって豊かな食生活を送れたと思う。

きょうだいのケア

病棟の看護師さんが一番心配してくれたのが、実はこのこと。
突然の入院で心の準備が十分にできなかったのは、親だけではないのだ。

我が家は私が次男につきっきりになったので、長男のケアを夫に任せ、さらに同居の家族にそのサポートをしてもらうという態勢であった。
しかしそれにも限度がある。

「おかあさんと〇〇ちゃんは、なんでおうちにいないの?」

言ってくれればまだいいかもしれない。言い出せない子もいる。

起きているときはしゃべっているか歌っているか謎の効果音を発しているうちの長男は、しばらく母と弟の不在について何も言わなかったらしい。夫もその様子を見て、精神的にしんどくなったようだった。みんなが倒れちゃマズい。子どもは特に。そこで一時帰宅の相談を看護師さんにし、翌日夕方から18時間ほど、一時帰宅のため分離させてもらった。そこで初めて「おかあさんも次男くんもおうちにいてほしい」と彼の口から本音が出た。
きょうだい児のケアのための時間を作ることについては、遠慮せずに相談した方がいい。

大事なこと

非日常体験の毎日とも言える付き添い生活、ストレスや疲れから親が体調を崩すこともあるので、小さなガス抜き・小さなイイねをちょこちょこと。食事のところで書いていた果物はまさにそれです。

ほかに私がやった小さなガス抜き・小さなイイねはこんなかんじ。
入院先によってはなかなかちょこっとの分離もできないかもだけど…できることがあれば。

・早朝病院の中庭でストレッチ(太極拳をやってる患者さんもいた)
・夜中の授乳→寝かしつけが終わってラジオ(on radiko)を聴く
・たまに手作り惣菜系のちょっといいお弁当を買う
・マイタンブラーでお茶を飲む

あ、そうそう、我が子の顔を毎日撮ってたなぁ。
これは付き添い入院の先輩ママが「缶詰生活でも子どもの顔は毎日違う」という興味深い話をしていてやってみたのだけど、確かに違った。見返すとおもしろいしね。

おまけ)
大事なことはstay homeの生活にも通ずるかも、と今書いてて思った。

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