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理解不能を極めすぎてついに母に泣きついた(あんスタ!! オルタードイベント感想)

こんにちはー。
22日の昼から書き出して深夜に書き終わって、ちょっと寝て推敲してからアップしようと思ったら色々考えることが増えすぎて、また色々と解釈も変わっていまやっと書き終わりました。通算丸2日かかっています。

ほぼ文章まるっと書き直しておりまして、自分の中に落とし込むのにこんなに時間がかかったのも、解釈がこんなにもガラリと変わったのも正直初めての経験です。それだけ五奇人に思い入れが深いと言えば聞こえは良いですが、思い込みって怖いねって改めて思ったという話でもあります。

相変わらずクソ長いですので、時間つぶしにでも読んで頂けたら幸いです。

朔間零完凸したぞー

えーと21日の朝ぐらいですね、1900万まで稼ぎ終わりまして朔間零が完凸したぞということで。古戦場も既に始まっており、インターバルである22日しかまとまった時間も取れなさそうなのでイベスト読んできました。そしたらちょっと記憶が混濁しまして、思考停止したので一旦寝てから今この記事を作成しています。今日は23日なので昨日の昼あたりのことですが、この記事がいつ公開になるのかは正直見通しが立っていない状況です。

ちなみにイベラン中に乱心したので夏目くんも完凸しておりますのはカバー画像を見て分かるとおりでございます。乱心した理由は脱線するので書きませんけど、別に後悔は全くしていません。可愛い推しのためじゃもの。

朔間零ちゃん完凸 ゴミのようなスキルでビックリであった

で。
ぶっちゃけた話、わたし今回のイベストは最初からかなり警戒してたんですよ。それは今回のイベントシナリオライターが日日日であることとその話数の多さ、そして周年前の時期かつメインライターが大好きな学院抗争時代の話であるからです。マジで鳩が飛び出すどころか五奇人が全員実は仲悪かったとか言われても驚かないぐらいの心の準備はしてました。結果的にそれぐらい心の準備をしていても記憶が混濁しました。

なので、文字を書きながら今回のイベストを整理していこうという趣旨の記事になります。そしていくつか注意事項がございますので次に書いておきますね。


注意事項

「Origin★星空を歌うAltered」のイベント内容のネタバレ感想記事です。

わたしはあんスタがリリースしてから約8年間、天祥院英智というキャラクターとの距離感を掴みかねており、天祥院英智の思考回路とやり方と彼の口を借りて己の思想をつらつらと語るメインライターが嫌いです。

だからといってキャラ叩きがしたいわけではないというのは常日頃から申し上げている通りで、なるべくフラットにイベントの感想を書きたいとは思っています。出来ているかはわかりませんが、そうありたいと思っています。

ただ五奇人Pの中でも取り分け夏目推しでありますので、どうしても無意識に良くも悪くも思考の偏りが出てきてしまうと思います。そこらへんをご理解の上、適当に「こんな感想のやつも居るんだな」って参考までにお読み頂けますと嬉しいです。

くどいぐらいに念押ししましたので、もうここ以下は自己責任でお願いしますね。あとお口は相変わらず悪いかもしれません。


イベスト感想

五奇人P

わたしの周りにはそれぞれの単推しはいても「五奇人P」と名乗るものはわたししかいないので想像でしかないのですが、Basicの追憶シリーズが始まってから恐らく相当長い時間をかけて、五奇人の関係性や天祥院英智との関係性、そして五奇人個々の存在について自己解釈に自己解釈を重ねて傷を癒してきた人たちだと思うんです。わたしがそうだって話なんですけどね。

で、長い年月をかけて我々はきっと各々それぞれの答えというか落としどころを見つけているはずですが、今回のイベストはそれを絶対にぶち壊される。そういう懸念がありました。

そしてその懸念通りに見事にぶち壊され――たわけでもぶっちゃけ無いんですが、正直1回読んだだけじゃ何言ってんだか全然分かんなかったというのが素直な感想です。

この記事を読む人は同じような気持ちを抱えた人か、イベストが理解できない・本能が拒否しているという人が多い気がしますので参考になれば幸いと感想を書いていこうと思っています。

ちなみに今回、どう足掻いても自分1人だけでは理解はできても納得ができない部分があったので、フラットな意見の持ち主として母に助言を求めて解釈を深めています。その部分はもちろん後述しますが、五奇人Pであるにも関わらず、いや夏目推しの五奇人Pだったからこそ辿り着けなかった部分があったということは先に告白しておきます。



追憶セレクション『エレメント』

まず、今回のイベントを語る上で絶対に外すことができないのが追憶エレメントのアニメになります。

わたしは今回のイベントを最初に読んだとき、過去のイベントと今回のイベントで大きな齟齬が発生していると思いました。その齟齬というのは「ゲーム内で語られた過去を踏襲してのイベント」ではなく「ゲーム内の原案を元に再構築されたアニメーションの続きのイベント」であったというのが大きな理由でした。

正直な話、わたしにとって追憶エレメントというのは何度も何度も見返したい話ではありません。ゲーム内で語られた部分だけで十分なので実際のところは全話見ていなかったのですが、イベストを読むにあたってアニメを見なければならないということを悟りましたので仕方なく全話見ました。

アニメーションの出来云々についてはCGアニメーションという時点で好き嫌いが分かれそうですので割愛しますが、この第6話で夏目くんが日々樹渉に受け取り拒否されて燃やしたはずの台本(ノート)を日々樹渉が記憶のみを頼りに復元させ、それを天祥院英智に渡すというシーンがあります。これはゲームに無かったこのアニメオリジナルの演出だと認識しています。

実際の「追憶*集いし三人の魔法使い」の中では夏目くんが持っていたのはノートではなく封筒ですし、日々樹渉は中身を見てすらもいません。

ゲーム内の台本は「封筒」
こっちも「封筒の中に原稿」

今回のイベント特効カードの夏目くんが持っているのも封筒なので頭の中が取っ散らかるのですが(わたしはこれはスタッフの「整合性」という最後の抵抗だと思っている)、今回のイベストのエピローグで日々樹渉が「正確には黒幕ではなく依頼者である」という言い方をしていることからも明確です。

CGアニメの台本は「ノート」 ちなみに中身もパラ見してる

「TVアニメあんさんぶるスターズ!」までわざわざ確認しにいってしまいました。(わたしはリアタイ6話ぐらいで脱落して最終話だけ見ています)
TVアニメあんさんぶるスターズ!11話では「封筒の中から出てきたのはノート」でしたが、日々樹渉はやはり中身を確認してはいません。

今回のアニメの中で日々樹渉が天祥院英智に言うんです。

「どうせ入院中は暇でしょう?だから新しい物語を考えてください。五奇人が、あなたの敵が勝利する物語を」「あなたは病弱で、いつ死ぬか分からないからです」「主役の貴方が死に唐突に欠けてしまったら、この学院の物語そのものが行き詰ってしまうでしょう。私の言いたいことがわかりますね?英智君」と。

そして天祥院英智は己の次の役目を理解し、夏目くんの夢物語を再構築することを約束します。そしてその構想を手伝って欲しいと日々樹渉に頼み、日々樹渉は了承しました。その再構築されたシナリオの一部がTrickstarが革命を起こしたメインストーリー第1部に流用され、夏目くんの五奇人でステージに立ちたいという夢が今回の「OO(ダブルオー)」ないし「オルタード」の下地になっています。

これが、今回のイベントの黒幕だと思われている2人が過去に交わした後出しの約束の全貌です。

以上のことから、今回のイベントはアニメオリジナル演出からの派生であることが分かります。つまり今回のオルタードを語るに当たって重要になるのは、過去のイベントというよりも新たに追加描写された部分です。

過去のイベントの日々樹渉は夏目くんが夢物語の台本を作った事実は知っておりその内容を察することはできたでしょうが、「オルタード」や「OO(ダブルオー)」といった固有名詞については、中身を確実に確認したであろうアニメ追憶セレクション「エレメント」の日々樹渉しか復元できるはずがない。ゲーム内でも復元が事実として語られた以上、アニメの日々樹渉の行動が正史であり、これが日々樹渉が天祥院英智の側に居た本当の理由のひとつに他なりません。

ちなみにアニメ先行上映のリーフレットにこの第6話の原作小説が載っていました。わたしはさきほどこれを見つけて読んで、自分の二度目の解釈が間違っていなかったことをやっと確信できました。

アニメからの逆輸入で今まで空白だった日々樹渉の行動動機を説明したせいで、古参のゲームユーザーほど唐突な事態に混乱が生じたのではないかと思います。

全員が全員、外部コンテンツに興味があるわけじゃないですからね。
そんな混乱も含めて、今回恐らく最初で最後になるであろう五奇人大型イベントの感想を綴っておきたいと思っています。



1回目の感想

わたしの感想が1回目と2回目の考察の間でどう変わって行ったか、それは直接読んで知ってもらうのが手っ取り早いと思ったので、まず最初にわたしが記していた感想をおおまかに残しておきます。

わたしの中で今回一番の救いだったのは「オルタード」というユニット名を考えたのが紛れもなく夏目くんであったということ。それだけです。

悲劇は二度繰り返せば喜劇になるなんて、マルクスもへそで茶を沸かすレベルの茶番です。そんなものに五奇人を使われたくなんてなかったし、正直もうこの学院抗争の話自体擦られたくも無かった。

夏目くんが最初は五奇人のにいさんたちのことが大嫌いだったとかそんな独白もどうでも良かったし、朔間零が自分が吊るされる十字架を作る手伝いを裏でしていたなんてこともどうでも良かった。どうでも良かったと言うと少しだけ語弊があるのですが、今更知ったところで意味なんて無かったということです。

五奇人という名称で括られた彼らは最初まったく接点が無かった(むしろお師さんなんかは毛嫌いしていた)ことも、皆が皆好き勝手にやっていたというのもゲーム内で語られています。
でもそんな彼らはいつしか集まり互いを同胞だと認め、そして友になった。
それは成長してなお、そして各々が新しい自分と居場所を見つけてなおも、掛け替えのないものとしてその絆はそこに在り続けている。

その事実だけで充分でした。五奇人Pが五奇人を推す理由としては。
本当に充分でした。

そこに後出しの解釈や事情なんてものはもう必要がない、それこそエピローグで日々樹渉があの時夏目くんが台本を差し出すタイミングが悪かっただのなんだの散々言ってくれていましたが、このイベストを差し出されたわたしだって「今じゃねぇよ」っていう感想しかなかったです。

どれだけ「今、此処だから良いんだ」とか言われようとわたしのタイミングとしては今じゃない。

だからこの物語には到底意味なんてなくて、わたしはただ「オルタード最高」「五奇人新曲嬉しい!!」って幸せの絶頂に居れば良かっただけなんだなって改めて思いました。

これが、わたしが抱いた最初の感想でした。
ざっくりした感情の部分だけですね。細かい考察は一切含んでいません。

だって逆先夏目が望んでいたのは、きっとこの舞台じゃなかったはずです。結果としては確かに五奇人がステージに立つという悲願が叶ったかもしれないけれど、少なくとも天祥院英智にお膳立てされて実現するようなそんな舞台は望んでいなかったはずだとわたしは思ってました。

だから、そもそもの話として「なぜ日々樹渉が夏目くんの夢物語を天祥院英智に再構築させたのか」その理由がどうしても分からなかった。

わたしは昔、日々樹渉という人間の片鱗が見えたとEP:Linkの考察記事を書きました。今でもその考察が全て間違っているとは思っていません。今回のオルタードは後出しの設定も多いので、当時の材料だけで読み解くならば結論自体は変わりません。

ですが、わたしは「五奇人」を甘く見過ぎていたみたいです。
その認識の過ちをまず正していくことから、2回目の感想をはじめようと思います。



『五奇人』

日々樹渉の愛

それでこそ『五奇人』、我が生涯の同胞です。本当に、嘘じゃなく、あなたたちを愛していました

Basicの追憶エレメントでの日々樹渉の台詞です。
この台詞は最近何度も聞いたような気がしますが、役ではなく「日々樹渉本人」が紡いだ言葉で誰にも聞かれていない独白です。

五奇人が皆互いを同胞だと認め、生涯の友だと思っているというのはゲーム内でも語られている共通認識だと言っても過言ではないと思います。五奇人Pの贔屓目などではありません。そして今となっては各々それぞれの道を見つけ歩んでいる彼らですが、「家族」「同胞」「生涯の友」などと称しているのは変わらず彼ら「五奇人」同士だけです。(ガチ身内の凛月は除いて)

わたしは五奇人Pとしてその絆が尊くもあったし、そして願わくばどうかずっと手放さないでほしいと願っていました。

でもその「手放さないで欲しい」だなんていう願いこそが浅はかなものであったのだと、わたしは今回日々樹渉にまざまざと見せつけられたわけです。

わたしは五奇人の、特に日々樹渉の愛を甘く見過ぎていました。
彼が良く口にする「愛」という言葉はあまりに広義でその時々で全く意味が違っていて、時に残酷であることは知っていたくせに、逆に常人が理解できないほどの強すぎる愛が存在することをちゃんと理解できていなかった。

わたしは彼らが夏目くんを五奇人の末弟だとめちゃくちゃに愛し可愛がり、全力で抗争時代に守り抜いたことを知っていたはずです。あの朔間零が、日々樹渉が、「疲れ切った」と零してしまうほどの過酷な抗争の中で、4人のにいさん達が傷ひとつつけずに全力で夏目くんを守ったことを知っていたはずです。

意地っぱりだよな~。おまえがそれを望むなら、俺らは世界を相手に戦争だってしてやるのにさ
……かわいいかわいい、俺たち『五奇人』の末息子ちゃん♪

「お前が望むなら、俺らは世界を相手に戦争だってしてやるのにさ」
五奇人のにいさん達にとってこの言葉は決して誇張でも嘘でもないって信じていたはずだったのに、ですよ。

わたしは先述したとおり逆先夏目推しの五奇人Pです。
もちろん五奇人のにいさん方全員を愛してはいますが、とりわけ末っ子に感情移入してしまったが故に、彼らの夏目くんに対する態度に「わたしの希望や主観」が入らないようにとても慎重になっていました。「事実を希望で捻じ曲げてはいけない」というわたしが自分に科したくだらない枷です。

その枷が、事実を逆に歪ませて五奇人のにいさん方の夏目くんに対する愛を紛い物にしていました。

願わくば手放さないで欲しいだなんていう願いは、心のどこかで「いつか手放す時が来るだろう」と思っているから出てくる思考です。それはつまり、わたしは五奇人同士の絆がいつかは終わるものだと思っていたということで、逆先夏目が愛しい末弟であるという事実がいつかは過去になると思っていたということを示します。

わたし、ぶん殴られても仕方ないです。こればかりは。

本当にそんなつもりじゃなかった。わたしは慎重に彼らの関係性を尊重しようとしていただけで、彼らを正しく疑ったこともなかったですし信じていたはず、だったんですけど。無償の愛は永遠じゃないことを現実世界で知っているから、物語の中で必死に生きる彼らにもその常識を当てはめてしまっていたんだと思います。

だから先にも書きましたが、日々樹渉が天祥院英智に夏目くんの夢物語を託したことが当初どうしても理解できなかったんです。

いくら日々樹渉自身が同胞を貶めたくないからという理由で天祥院英智に仇討ちなどしませんと口で言っても、だからと言って彼を訪ねる理由もない。わたしは日々樹渉が天祥院英智の側に居たのは、今の役を失ったために次の道化役を引き受けるためであると解釈をしていました。それもまたひとつの側面として間違ってはいないとは思います。

ですが、今回のオルタードないし追憶セレクション「エレメント」6話で描かれた日々樹渉の行動の動機が、

逆先夏目を愛していたからこそ「あの時受け取れなかった逆先夏目の夢と愛と期待が詰まった物語」をどうしてもいつか実現させたいと願い、そして愛する友を得たからこそ全てを喪った天祥院英智を導くように手を差し伸べた

ということであるならば。

これ以上の解は見つからないぐらい、五奇人らしいイカれた愛の答えだ、と思いました。


たんに、ぼくはしゅうとちがって、やさしいひとたちに『やっつけられた』ので
そして、やさしくて、つよいひとたちに、『たすけられた』ので

奏汰は日々樹渉のステージを見ながら、「自分はやさしい人にやっつけられて、やさしくてつよいひとたちにたすけられた」と話していました。
奏汰を討伐したのは紅月で、彼らは奏汰の不戦敗を願いその手回しをしていた。しかし奏汰に手を差し伸べた守沢千秋の存在があり、そしてまたなんだかんだと奏汰に甘い三毛縞斑の存在もありまして、奏汰は自分の意志でステージに立ちました。

海神戦はもう既に負けが確定したステージでしたけれど、それでもあの場にいたネームドの子たちは守沢千秋と深海奏汰を守ろうとしてくれていた。そのやさしさを奏汰はしっかりと受け取っていました。

やさしさを貰ったから、誰かにそれを返したい。
優しすぎる人間はそういう思考で誰かにやさしさを与えようとする。この異常なまでの優しさもまた、五奇人が怪物であると言われる所以のひとつだな、と思います。

だって普通の人間はこんな目に遭ったら傷ついた身体と心を癒すのに手いっぱいで、他人を気に掛ける余裕なんてありません。自身のメンタル絶不調な宗でさえ、一番に悔やんでいるのはみかとなずなを汚してしまったことだと言っています。

嗚呼、僕は僕に尽くし、支えてくれたあの子たちに、要らぬ恥をかかせてしまった。僕自身の浅慮と傲慢さのために、ともに肥溜めを泳ぐ羽目に陥って
綺麗なあの子たちを汚してしまった。その青春を、穢してしまった
僕がいちばん悔やんでいるのは、それなのだよ

互いが互いを愛し愛されてきた五奇人は、全員が無償の愛を知っています。

最初に手を下されてしまったが故にあまりお師さんに言及できなくて申し訳ないのですが、激しくプライドの高かった彼がつい舞い上がって「お揃いの衣装」なんてものを作ってしまうなんていう愛の暴走すらもあったほどに。
奇しくも天祥院英智の画策がなければ出会えなかった「奇跡」は、当初忌み嫌い合っていた彼らを絆し青春を共に生きさせ、掛け値なしに生涯の友だと言い張れるほどの無償の愛に昇華して、いまなお永遠に存在している。

だから当然のことですが日々樹渉も無償の愛を知っていたし、それを奏汰のように異常なまでの優しさを持って誰かに与えようとしてもおかしくなかった。日々樹渉の幼少期を思い出せばなおさらです。そしてその相手に仇敵の天祥院英智が含まれていたとしても、全然おかしくなんてなかったんです。

だって彼、五奇人ですから。



朔間零の罪

イベスト内で新たに語られた事実の1つと言えば、朔間零には意図的に「何もしなかった」という罪があるということでした。

わたしは1回目の感想でそれをどうでもいいと評しましたが、朔間零が何もしなかったこと自体は本当にどうでも良いと思っています。

『強く生まれたものは弱きもののためにその力を使わねばならない』という思想は、最近で言えば鬼滅の煉獄さんのお母さんである瑠火さんの言葉が印象的でしょうか。そうでなくとも、この種の考え方というのは色んなところに根付いている一種の理想論であるとわたしは考えて居ます。

ちなみに鬼滅は完全に別作品ですが、同社カカリオスタジオの「エリオスライジングヒーローズ」のキャラクターである「ジェイ・キッドマン」も並々ならぬ力を持って生まれたため自分の生き方に悩んでいたのですが、両親から強く生まれたなら弱い人を守るようにと教えられたという過去を持ちます。

このような思想は実は人の心の根っこには大なり小なりあるとわたしは考えて居ます。それは弱き者に分類される者の中にもあります。強い者に守られたい、庇護されて生きたいという本能のようなものですね。女性ならば男性に守られたいみたいなことで今となってはかなり薄まった概念だとは思うのですが、たまに美談としてそういうものがメディアを通じて流れてくるので「絶対にあり得ない」とまでは言えないレベルの概念ですよね。

だからつむぎは至極純粋に零に問いかけた。抗争を止められるだけの力があったのに、どうして何もしなかったんですか、と。

それに対する零の答えは「どうして俺が何かしなくちゃいけなかったんだよ」でした。

俺にはできたから? スーパースター朔間零ちゃんなら何でもできるから? できるからやらなくちゃいけないのか?
俺の意思は、望みは、心は考慮してくれね〜のか
……"おまえら"にはうんざりだよ

スーパースターの朔間零という枷を自らも嵌めていた朔間零の心は、もうとっくに擦り切れて摩耗して、五奇人討伐なんてするまでもなく死にかけていた。自分を括りつけるための十字架を立てるのを、裏から教師陣を丸め込んで手伝うほどに。

誰よりも『五奇人朔間零』を討伐して欲しいと願うほどに世界に、自分に、他人にうんざりして絶望していたということが窺えます。

皆が「当たり前」だと思っているその期待に応え続けることが、自分の中で「当たり前」に人を愛することがどれだけ当時の朔間零を摩耗させていったのかは想像に難くないですね。

でもそんな自暴自棄になっていた彼は、何もしなかったことを後悔したともその口で言いました。自分の墓を自分で建てるのは自分の勝手だけど、その墓の中に自分以外にもぶちこまれる「友達」ができたから。

友人同士で「同じ墓」には普通入らないので、ここに朔間零の五奇人に対する並々ならぬ愛が窺えますね。比喩とはいえ同じ墓に入る気満々だね、って母が言ってました。Oh……。

でも、この墓の中に、俺以外にもぶちこまれるやつらがいた
俺に、対等な友達ができるなんて

何もかもを喪ったと自暴自棄になっていた自分が、新しい大事な友と出逢えるなんて考えもしていなかった。自分の事しか考えずに何もしなかった、それが自分の罪であると朔間零は口にした。

それに気付いてからも何もしなかったのは、最後の舞台で死にそうになりながら必死に足掻く「作者兼主役」に感情移入してしまったから。天祥院英智のやり方は最悪だったとしても、その夢である「最大多数の最大幸福」は朔間零の「汝、隣人を愛せよ」とも言わんばかりの博愛の人生にも通じる自己犠牲の弱者救済だったのでしょう。

天祥院英智の場合、そこに愛はあるんか?とは思いますが、まあ土台を整えなければなりませんでしたし忌み嫌う者たちを救うはずもなし、アイドルを愛してアイドルになりたかった天祥院英智の覚悟をそこに見たのでしょう。

わたしも別にそれ自体は否定しません。やり口はマジ嫌いだけど、わたしの言いたいことは朔間零が言ってくれたし。

つうか。復讐されるのが怖いなら、最初からいじめなんかするんじゃね~って話だよ。何怖がってんだよ。被害者ぶってんじゃね~ぞ

学院抗争の実態というのは、大多数が個人を寄ってたかって逃げ道を封じながら「いじめ」たことです。旧fineは顔役である4人のネームド以外にも、たくさんのモブから成る集団で、fineに扇動された一般生徒も極悪の民度を誇るレベルで五奇人を蔑んでいます。

その被害の余波は五奇人以外にも実際出ていました。
しかし天祥院英智はそれを無視して、最大多数の最大幸福と言って正義と言う名の暴力を振りかざした。

わたしはこのあんさんぶるスターズという物語の中で、加害者に被害者ぶった物言いをさせることが一番気にくわないんです。今も、昔も。
いじめ加害者の事情なんてどうでも良いし、知りたくもない。知ったからと言って罪は消えないのに、どうして加害者に心を砕く余地が必要だと言うんですか。死にそうなのによく頑張ったね、なんて口が裂けても言えるわけないじゃないですか。そんなの、あまりに非人道的です。

いじめは暴力行為です。たとえ身体が傷つかなくても心に傷がつく。直接的な原因がどうであれ、どんなに屈強な肉体を持つ人間だろうとぶっといメンタルを持つ人間だろうと、傷つけられたところには痕が残る。それを糧にできる者もいればできない者もいる。

というかぶっちゃけた話、お師さんに関してわたしがあまり触れられないのは、ヴァル実装時からかなりの紆余曲折を経てキャラがぶれまくっているのでどこを基準に語れば良いのか分からないからです。だって当初の彼はこの学院抗争がどれだけ悲惨で残酷で、個人の尊厳を踏み躙ったのかということを知らしめる象徴のような存在だったんですから。

それが知らないうちにだんだんと後出しで宗は1人だったならそこまでダメージは受けていなかったとか「五奇人は強いから被害者にしても大丈夫だった」みたいに事実を改変されて、今のお師さんになった。彼の絶望と繊細が故の本来の弱さは、シナリオの都合でじわじわと消されたんだと思っています。歴史が都合良く捻じ曲がるみたいに、この「いじめ」が最適解だったのだと。
いくら耳触りの良い言葉で包んだって事実は何も変わらないのに。

いじめは現実にも起こっている「犯罪」です。とてもデリケートに扱わなきゃいけないテーマであり、いくらフィクションだからって到底許されることじゃない。物語の当人同士の間でならいくらでも許し許されすれば良いとは思いますが、わたしは現実世界を生きるユーザーなので。いじめという概念を「仕方なかった」なんて受け入れることは信条的にできません。

でも「視点を変えれば」天祥院英智も被害者だと思っているとわたしは何度も書いています。メインライターの被害者だと思って、事実憐れみすら覚えている。いつ死ぬとも分からないからこそ覚悟を持って皇帝という役についたのに、彼の物語はまだ終わらずにのうのうと生きている。別に天祥院英智に死んでほしいと言ってるわけじゃないです。物語の悪役には悪役らしい幕引きがありますが、天祥院英智に関してはそれすらもさせて貰えないのが憐れだと思っているという話です。

結局のところ誰の掌の上で踊ってるのかっていう話ですよ。
天祥院英智がゲームシステムに否定された死ぬ死ぬ詐欺をするのも、理想と詭弁ばかりだらだらと独白するのも、物語の登場人物でそういう役割のキャラ付けをされているから。メインライターが彼の口を使ってだらだらと思想を垂れ流しているから。わたしは暗示のようにずっと言い続けています。

そして生理的に受け付けないものは受け付けない。それだけのことだとも。

だからわたしはどの記事でもキャラ叩きが目的ではない、と口を酸っぱくして言っていますし、彼に関しては同じことを何度も何度も書いています。

話が脱線してきたので流れを戻しますけども。

天祥院英智の覚悟を見た朔間零は、終ぞ何もしなかった。
それでも友である日々樹渉の舞台を見ながら、逆先夏目をこの残酷な物語から押し出して、呪いという名の願いを託した。

こんな状態になっても夢物語で少しでもにいさんたちの心を癒そうとした末っ子に謝りながら、輝かしい未来を託しました。

でもその呪いがなかったら当時の夏目くんは確実に闇落ちしていたと思うので、余りに身勝手な守り方だとは思いますがこのにいさんたちは自覚あるし、まあ。この行動で傷ついたのまさしく夏目くん一人だけだし……。
人数の問題では無いですが、曰く各々好き勝手に道を選んだにいさんたちは夏目くんをそうやって守った。そしてそれは、同胞であり友である夏目ならできるはずだという信頼だったとも言えます。

俺たちはおまえに、天祥院英智が書いた物語の続編じゃない、おまえが一から考えた物語を描いてほしい
その物語に必要なら、俺たちをどんな役で登場させて使ってくれても構わね~からさ

そうして五奇人と旧fineは全員がボロボロになって学院改革を終えました。

このあたりは概ね、ゲーム内の追憶と流れは変わりません。
わたしは日々樹渉のステージ前のやりとりなどはBasicの追憶の台詞回しの方が好きではありますが、今回は尺の都合だと思って色々割り切っています。

ありがとう、夏目くん。ありがとう、零。あなたたちのことが、大好きでした
あなたたちと過ごした日々は、青春は……。キラキラと輝いていて、まるで……。ああ、自分の言葉で喋るのは苦手です♪
だいじょうぶ。わかってるよ、渉
俺たちは、ぜんぶわかってるから
…………♪

台詞は似たような感じなんですが、アニメよりこっちの方が仮面を被ってない渉の口下手加減が出てて好きです。

あんスタ人生の中で、いま唯一シナリオを褒めた部分かもしれません。



「OO(ダブルオー)」開催

大体は天祥院英智と夏目くんの口から何故「OO(ダブルオー)」が開催されているのか、オルタードとは何なのかという説明は出ているのですが、「OO(ダブルオー)」はESの経営陣がSSでバラまき過ぎたL$を回収するために開催された大会です。投票制で、最終的に得票数が一番高い臨時ユニットが最強の臨時ユニットの座に輝きます。

そのため既存ユニットではなく臨時ユニットでの参加(人数制限あり)しか認められずステージに立つだけでも多額のL$がかかるため、弱小臨時ユニットは参加すらできず勝ち組のユニットものらりくらりとまったり過ごしているため盛り下がる一方でした。

そのために起爆剤として用意されたのが「オルタード」という臨時ユニットで、その昔逆先夏目が描いた夢物語に登場する五奇人で結成されるはずだった幻のユニット名です。圧倒的な得票数を誇って1位に君臨するオルタードですが、もちろん構成メンバーは五奇人ではありません。
 
これは盛り下がりを危惧するES経営陣に天祥院英智が差し伸べた救済策で、構成員は抗争時代の見えないfineのメンバーでした。つまりモブ。
正確に言えば、オルタードの申請書に具体的な個人名は一切書かれて居ません。完璧な幽霊ユニットであるオルタードに「投票」をしまくっていたのが旧fineのモブ構成員たちで組まれた無数の臨時ユニット達です。

オルタードという謎のユニットを1位にさせることで我こそが勝ち組なり!という思考を持っていたり、SS予選会でひどい目にあったからと躍起になりそうとか突然名指しでDisられた司のような浅はかな人たちが煽られるだろうと天祥院英智が言ってました。

逆に『SS』予選会で酷い目に遭ったりして、今こそ名誉挽回の機会、と思うような子もいるかもね。司くんとかそんな感じになってそう
要するに「オルタード」は、そういう浅はかな連中を煽り立てるためのフェイクニュースに過ぎない

天祥院英智くんが言ってましたー!
司、可哀想すぎる。同じ貴族のアレだからって。

まあそれはさておき、ここからが大事というかちょっとそのオチ意味わかんねえなあという流れが始まるんですけれども、結局のところ「OO(ダブルオー)」という企画名もオルタードというユニット名も、逆先夏目の夢物語である台本に出てくるステージと主役ユニットの名前でした。企画名は略称らしいので、夏目くんがどんな正式名称を付けていたのかは分からないままなのですが。

夏目くんは憤ります。
当然です。残酷なまでの現実の中、夢の中だけでもと必死に藻掻いて集めて練り上げた願いがこんな形で実現してしまった。しかもオルタードの中身は五奇人のにいさんや自分ではなく、旧fineの名もなきモブ。天祥院英智ですらない。

冗談じゃなくガチで吐くのも仕方ない。
わたしも同じ立場になったなら、おそらく吐くどころかPTSD発症して立ってすらいられないと思います。よく立って歩けてるな、夏目。

冗談じゃなク、吐いたヨ。歯軋りのしすぎで永久歯が欠けそうダ
ボクは絶対に許さないヨ
君ハ、ボクの現実だけじゃなク、夢まで汚してめちゃくちゃにするのカ

勝手に現実になってしまった夢物語。
夏目くんを苛む、悪夢のような物語がのほほんとした舞台の裏では始まっていました。
アニメ追憶セレクション「エレメント」第6話で逆先夏目の夢を再構築することを日々樹渉に「依頼」された天祥院英智が作り上げた物語です。こいつ地獄しか作れないのか?メインライターじゃん。

これは宣戦布告ダ。ボクはそれをしにきたんダ
天祥院英智、イカれた暴君、君の顔を屈辱で歪ませてやル

今度は正しく登場人物として脚本に描かれた夏目くんは、天祥院英智の思惑通りに動きます。あの当時の、五奇人のにいさんたちのように。

何もかも僕の予想どおりの反応で、言動だ。ここまで見事に想像通りだと、君と僕との境界線すら曖昧になってしまう
ふふ。有り難う。君たちはいつだって、僕の思ったとおりに踊ってくれるね

天祥院英智は夏目くんを自分と似ていると言い、夏目くんもそれを認めた。

抗争時代に逆先夏目を一番苦しめた事実は「天祥院英智は自分と似ている、格上の存在である」ということに気が付いてしまったことだと夏目くんは告白しました。五奇人のにいさんたちの才能にも最初は嫉妬して大嫌いで憎んでいたと今回独白した夏目くんですので、自分の上位存在が最も憎むべき相手であったと気づいた時のショックは計り知れません。

わたしも散々彼らの性質は似ているという内容の記事を書いてきていますので、そこに異論は全くありません。悔しさを憎しみを進む力に変化させ、その先に待っているのが破滅だとしても盲目的なその考えをやり遂げてしまうだけの根性がある傲慢な人間。

彼らの差は理想を実現させるためのやり方の違いと、あとはどれだけのリソースを持っているかどうかぐらいです。つまりは経験と立場の差です。

しかし、その「やり方の違い」が天祥院英智になくて夏目くんにあるもので、抗争時代に守られた逆先夏目の本質なんです。

誰も不幸にならないように。小さな幸せを取り零さないように。誰かのために行動できる幸せを運ぶ魔法使い、それが逆先夏目です。中二病の先輩とか言ってんじゃねえぞ。
夏目くん率いるSwitchの魔法は、大人の汚い世界から見たら所詮ただのお遊戯会かもしれません。権謀術数なんて呼べるものでもないし、効果範囲だって狭いかもしれない。

それでも、逆先夏目は誰も傷つけない。
夏目くんが傷つけ続けたのは自分だけで、あとはたまに物理的につむぎを殴ったり蹴ったりしているだけで、まあ暴力は良くないとは思いますけど愛情表現だと言うのなら……良いんだろうか。でもつむぎに関しては自業自得な部分が大きいので、彼に関しては本当、何とも言えない。
ケースが特殊すぎて同じ土俵で語るのが間違っているいい例だと思う。

ちょっと脱線しましたが、天祥院英智と似たような思考回路を持つ逆先夏目を堕落させずに留めたのは、本来のその優しさと五奇人の生き残りであるというプライド、そして「いい子」だの「やさしい子」だの「ふつうの子」だのと言い続けてきた五奇人のにいさんたちやつむぎの言葉です。
朔間零が直接的に釘を刺している場面は今回ありましたけれど。

おまえとあいつは似てる。今、可愛そうに、すべてを手に入れながらすべてを喪ったあの天祥院英智くんとな
だから。おまえもあいつと同じ道を歩くことになりそうで、おに~ちゃんは心配です

おに~ちゃんは実弟の心配もしろ。
とはいえその言葉たちは昔の自尊心ばかりが高い夏目くんを傷つけ追い詰めはしたでしょうけれど、その言葉があったからこそ逆先夏目は自分の力量を把握し、受け入れることができたのだと思います。夏目くんを苦しめてきたその言葉たちが夏目くんを怪物にさせずに人間に留めました。
そうして自分を受け入れたから、新しい理想像も見つけ出して前に進むことができた。色んな人の助けを借りて、架空の娯楽世界であるSSVRSなんてものまで作れるほどにまで彼は成長したんです。

「自分が主役の物語」ってところからは外れていたのでアイドルとしての自分達を蔑ろにするなとシンセカイで宗にいさんに怒られたわけですが、にいさん達は偉大なので仕方ない。まだまだ成長の余地がある末っ子です。

その間に天祥院英智はサンクチュアリとかいう気持ち悪いもの作り上げてましたけどね。マジでこの話気持ち悪かったです、わたし。

なんかアニメで渉が、英智が家族やプライバシーに踏み込んでこなかったから外道じゃない、感謝しているみたいなことを言ってたような気がするんですが、アイドルを工場みたいに量産して落ちこぼれた人の衛生面のケアをまったく考えてないシステムを遊園地形式で作ろうとする奴って普通にド外道ですからね。

渉の思う外道がど腐れの極みで外道以下の畜生なだけじゃないでしょうか。日々樹渉も大概イカれてますので、彼の常識のラインは全く当てにならないとわたしは思っています。北斗や友也くんもいつも変態仮面だの常識無いだの言ってた気がするし。

恐らくですけどそのめちゃくちゃに常識外れで趣味の悪い部分が当時の天祥院英智の台本が日々樹渉に選ばれて、逆先夏目の台本が選ばれなかった大きな違いです。天祥院英智は良くも悪くも、いや大体悪い意味で常人には考えつかないようなことばかり構想して実行するのですからそりゃ「Amazing」ですよ。全方位から見れば全てが悪いことばかりでは確かにないのですが、大体において「人の心」を無視する非道な仕組みばかり作って理想を語るのでわたしは毎回呆れ果てうんざりしながら批判をしている。

夏目くんの台本を日々樹渉が選ばなかったのは、抗争を長引かせないためみたいなことをみんな言うのですが、日々樹渉本人がそんなに美談でもないという話をしていましたし、実際のところタイミングが悪かったとも言っていましたね。確かに天才と忌避されていた彼らが生まれ変わって人間になれるタイミングはそこしかなかったのでしょうが、タイミングが悪いのは「今だから言える結果論」だとも思うので他に言い方ない?ぶっちゃけすぎだろ。

なので、夏目くんがどんな台本を出したとしても、どうせ当時の渉は受け取っていないと思います。まあめちゃくちゃに愉快で思わず日々樹渉が演じたくなってしまうような奇天烈な物語だったら分からなかったかもしれませんけれど。

たぶんですけど抗争当時、完全に日々樹渉のことを理解していたのって朔間零だけじゃないでしょうか。ゲテモノ趣味でイカれてるって言ってたし。

実際、日々樹渉の本質はともかく趣味悪いのはその通りだと思うし。



『オルタード』VS『fine-O』

そうして天祥院英智に宣戦布告した夏目くんは、五奇人のにいさんたちを集めて本物の「オルタード」として舞台に立ちました。五奇人vs旧fineの因縁の対決という天祥院英智の思惑に乗ってあげたフリをして。

『おまたせしました~、『ごきじん』です!』
『ふん。『五奇人』とは何ぞや、と思うものもそれなりにいるだろうから、改めて説明してあげよう』
これは単なるプロレスじゃもの。もはや我輩には、否、あえてこう言うが――我らには、互いに対する深い憎悪などない

天祥院英智は夏目くんが自分の思惑通りに動いて五奇人を集めたと思っていたようですが、つむぎも渉も夏目くんはそこまでバカじゃないという趣旨の発言をしていますので、周りの認識的にも今回は水面下で利害が一致した天祥院英智と逆先夏目がこの舞台を実現させた、という事で良いようです。

ですがこの件の発起人というかきっかけになったのは、2年前に夏目くんの台本を己の欲望のために復元し、天祥院英智に持ち込んだ日々樹渉です。
だから正確には「依頼人」なわけですね。

ん~……。夏目くん的には、君の意図を察しながらも乗ってあげただけだと思いますけどね
フフフ。だからこそ夏目くんは、英智の思惑などを察しながらも乗ってあげたんですよね。今回、奇しくも英智とあなたは同じ夢を見ていた

ミニトークなんかだと朔間零は既にこの事態を予測しているような動きをしてた気がしてたんですけどね。アルバム見て懐かしくなっちゃっただけでしょうか。朔間零のことは今も昔も良く分からないですが、おそらく日々樹渉が天祥院英智の元へ行った理由自体は確実に察しているはずですので、彼はこのステージがいつか実現することを知っていたような気がします。

そう考えると、Trickstarが起こした革命に朔間零が手を貸したのも、全ては学院の今後を考える天祥院英智と共同制作者である日々樹渉のためであったと捉えることも出来ますね。後付けなのでそこら辺はどうとでも解釈できます。実際は昔の償いみたいなことは言ってたような気がしますが、流石にうろ覚えです。

余談ですけど、母がなんか青春だね、スポーツみたいだねって言ってて、そんなお綺麗なモンじゃねーぞと思っては居たのですが、彼らは確かに同じ学び舎でアイドルを目指す同士ですもんね。戦友みたいに見えるそうですよ。
あんスタずっとやってると、そんな綺麗な関係性じゃ言い表せない掃き溜めみたいなものに晒され続けているので、そんな発想とっくに失くしてましたね。マジ新鮮。

エピローグではこの「OO(ダブルオー)」の舞台の種明かしが舞台上で延々と行われています。事の概要が見たい方はエピローグだけ見れば事足りるぐらいのレベルで。そりゃ急に顔出したら舞台上にひっぱりあげられてビラビラした服着させられてる日和と凪砂とつむぎに事の経緯をいちから説明しているのでクソ長い。めちゃくちゃ天祥院英智のセリフ長い。

彼らが散々喋っていることはここでも散々書いた今回の経緯ですのでごっそりと省きますが、台本まるっと盗作されて良いように使われても「悔しいけど嬉しい」って他でもない夏目くんが言うのならば、それで良いんだと思います。

ずいぶん時間がかかっちゃったネ。結局あの『皇帝』に手伝ってもらうどころカ、主軸の部分をぜんぶつくってもらったようなものデ――
とてモ、これはぜんぶボクの手柄ダ、なんて言えないけド
曲がりなりにも当時、夢見たものが実現できテ、こうして渉にいさんにも受け取ってもらえテ――
悔しさはあるけド、ボクはそれなりに満足だヨ

1回目の感想のわたしはここで日々樹渉のことをぶん殴っていたので、五奇人の愛は当人同士は疑う余地もなしってことが判明して本当に良かったと思っています。わたしも散々頭を悩ませた甲斐があるってものです。

マジで向こう二か月分ぐらいは泣いたからな。悔し泣きとかじゃないですよ、ただ本当に夏目くんのことを思って日々樹渉が天祥院英智のところに行っていたという事実が信じられなくて泣いてただけです。ほんとうに?ほんとうに夏目くんのために?みたいな。赤ちゃんか。

そんでもって、自分の五奇人の解釈の浅さに本気で絶望して泣きました。ガチで情緒不安定。

日々樹くんはすっかりfineの人間だとか朔間零が言ってましたけど、わたしも心のどこかではそう思ってたのかもというか。お師さんも「この裏切りものめ」とか言うしさー。別にその言葉を真に受けてたわけでは決して無いんですけど、これ実際にいさん達はプロレスして遊んでただけってことでしょう?何が惚気てすみませんだ、本当こいつら、もう、こいつらったら!!
やり場のない怒りと幸せが湧いてくる心地です、血圧上がって死にそう。

ほんと、五奇人に付き合ってるとEden可愛くて癒される~……。

ちなみに、「fine-O」のOは旧(old)の頭文字だよ
聞きたくなかったね
……色んな意味で相変わらずだね、英智くん。褒めてないよ
あっ、フォローしておくと、英智くんのこれは遺伝っぽいですよ。最近はとんと見かけなくなった、抗争時代には装着してた『英智くんゲージ』も――

ネーミングセンスの悪さは遺伝って前にも言ってたよな、どこかで。
こうやってまた彼らが顔を突き合わせてステージ上で漫談繰り広げている光景を、わたしは見れて嬉しいとまでは正直まだ思えないのですけどね。

それは別に抗争時代を引きずっているからとかそういう理由じゃなくて、物語のひとつの終わりを見届けた気持ちと言った方が正しいです。

2年前の日々樹渉の愛が今の夏目くんに伝わって、あの時燃え尽きたはずの夏目くんの夢が、愛が、希望が日々樹渉の狂おしいまでのエゴでこうして実現して、何のしがらみも無く五奇人は「オルタード」として、旧fineは「fine-O」として世間で争っても抗争時代を彷彿とする者はほぼ居らず、ひとつのエンターテインメントになることができた。

観客に求められるがままに振る舞い、アイドルとして等しく評価される舞台に立てた。

それこそがアイドルの本懐である。お師さんも朔間零もそう言っている。

ふん。わかりやすさも必要だろうね、僕たちはアイドルなのだから
うむ。我らは今こそ、"それ"に成ろうぞ
求められるままに振舞おう、それが我らの求めることなのじゃから

この朔間零の言葉は、ようやく人間としてアイドルとして「人に求められる」ようになったかつて怪物と呼ばれた天才たちの本懐です。

ここに居るのはオルタード、かつて天才だと忌み嫌われた過去を持つだけの才能あふれる等身大のアイドルたちです。名前が変わろうと、立場が変わろうと、それでも彼らの同胞を愛する気持ちは不変なのでしょう。

わたしは今回それをまざまざと見せつけられたわけですから、その事実は甘んじて受け入れます。それが不満ではなく、不変の愛という概念へのただの戸惑いであることは注記しておきますが。

そしてこの舞台を作り上げるのに必要不可欠だった末っ子も、かつて師匠と慕ったにいさんからまた一つ、手解きを受けて成長しました。

うン、これは実際、ボクの夢――ボクの悲願ではあったんダ
そんな夢を叶えるためにはこうすれば良かったんだヨ、ってお手本を見せられちゃった感じだネ。正直、感服したヨ

お手本というのは、この夢を叶えるためには「仇敵である天祥院英智と協力すれば良かった」ということだと思います。

自分の夢を叶えるためには、時にプライドも感情も殴り捨てて、たとえ嫌いな相手だろうが必要ならば頭を下げてでも協力を乞う必要がある。それを日々樹渉は2年前に実行し、エゴを貫いてこの舞台を実現させるための「お膳立て」を続けていた。

日々樹渉がそんな真似ができたのは、それが彼が本当にしたい事だったからです。夏目くんや天祥院英智のためだけに行動したわけではありません。

すべては己の欲望に従ったエゴのために、仇敵に手を差し伸べもしたし、色々根回しもしたし、出来ることは全て尽くしたのでしょう。お金の話に詳しくなったのは、天祥院英智の側に居たことで日々樹渉自身が「上の人間のやり方」を学んだからです。実際、権力を持つ人間の側にいるというのは自分の本懐を遂げるひとつの道でもあります。もとより天祥院英智は日々樹渉が大好きでしたので、言い方は悪いですがそれを利用しない手もありません。そして日々樹渉も過程はともかく結果的に今の場所を気に入っているわけですから、この関係はwin-winであったとも言える。

個人的には一番最初に天祥院英智に「渉」と下の名前で呼ばれた時に感じた不可解な感情だけは血まみれになっても手繰り寄せてほしかった気がしますけどね。実感としてはともかく、その感情の正体は理解しているようなので今となっては過去の話でしかありませんが、当時それが出来たなら演技の幅も広がっただろうし、仮面の無い日々樹渉という人間の理解に繋がったと思うので。

なんかEP:Linkの考察再来になってきたので興味ある方はそちらを読んで頂ければ。今回後出しの設定がたくさんあったので細かいところは直したいな~とも思っていますが、考察の本質は当時も今も変わらないのでそのまま貼っておきます。

本当に紛れもない宮廷道化師だと思います。日々樹渉は常々自分で自分を道化師だと言ってますけど、それは比喩でもなんでもない。

そんな日々樹渉がかき集めて蒔いたエゴの種が2年の時を経て芽吹いた。
その種を芽吹かせたのは、間違いなく愛しい末っ子の逆先夏目です。

――Amazing
あなたは私が黒幕のように指摘していましたけど、本質的には単なる依頼者ですからね。満足がいくものを与えてもらえて大喜びしてますよ、今

1回目の感想の時には限りなくわたしをイライラさせてくれたこの言葉ですが、今となっては嘘偽りは全く無いと感じます。
今の夏目くんに対して日々樹渉が気を遣う必要など全くありませんからね。

だって夏目くんは今紛れもなく『最年少の五奇人』として日々樹渉の隣に、ステージに立っているんですから。大好きなにいさんたちと一緒に。



ここで終わって欲しかった

この流れで終わって良かったな~、そしたら個人的にはこのイベント満足感最高値だったかもな~とぼんやり思うのですが、そうは問屋が卸さないのがあんスタです。

個人的にめちゃくちゃ「は?」ってもげそうなぐらい首傾げたのは実はこの後なんですよね。わたしが今回のストーリーをもう一度洗い直さなきゃいけないと思った原因というか。

これに関しては1回目も2回目も変わって居ませんし、母からの助言もありません。なぜならうちの母も一緒になって首傾げていたからです。


逆先夏目の独白

ボクが実の家族以外で初めて見つけタ、そういう尊いひとたちハ――君が無慈悲に踏み殺しタ
そう思っテ、君を憎んで生きてきタ
でモ、ボクは現実が見えていなかったネ
にいさんたちを可哀想だって憐れむことハ、にいさんたちを理解せずに馬鹿にすることだっタ

は??

夏目くんは、討伐された五奇人のにいさんたちを「可哀想」だって憐れんでいたんですか?

わたしそれ知らないな~?初耳かも。どっかにありました?「夏目 五奇人 可哀想だと憐れむ」で検索したら出て来ますか?わたしの記憶にないだけで記述があったならすいませんが、わたしは全く心当たりがないしどこかに記述があっても、どうせ引っかかってるので理由を書きます。

理由はシンプルで、尊厳を踏みにじられ殺されたと思うことと可哀想だと憐れむことは決してイコールじゃなく、夏目くんがにいさん達を憐れむ理由が一切無いからです。

わたしは当時の夏目くんは大好きなにいさんたちが討伐された悲しみと怒りを抱えて憤り、無力感に苛まれていたのだと思っています。

彼らは討伐されるべき怪物ではない、どれだけ天才だろうと人間です。
たとえ一般人から見れば強大な力を持った怪物に見えたとしたって、彼らの本質は才能が特殊な人間でしかない。だから彼らを討伐と称していじめの被害者にする権利なんて誰にもない。最初はどれほどその才能を妬み憎んだとしても、大好きになってしまったにいさん達との楽しい日々を奪われたのは悲しくて、辛くて、怒りと憎しみでそれこそ感情で人が殺せる魔法があるならばとっくに殺してたぐらいのものだったと推測します。

ステージに上がる事すら許されず、大好きな人たちが負けると分かっている光景を遠くから見るのは冤罪の処刑を見守るような心地だったでしょう。辛かったでしょう、憎かったでしょう。だから天祥院英智を憎み、fineを憎み、五奇人が全員でステージに上がってfineを討伐するなんていう夢物語を書いたんじゃなかったのか。

そこににいさん達に対する「憐れみ」なんていう感情が入る余地なんかあったんですか。

そんな余裕が当時の夏目くんにあったとはわたしには到底思えない。
何度も言いますが、あの朔間零や日々樹渉が「疲れ切った」と零してしまうほどの抗争だったんです。とてもじゃないですが、いくら全力で守られていたからとはいえ夏目くんの精神だって正常だったとは思えません。

夢物語の台本を作った理由は夏目くんが今回自らの口で語っています。

……当時のボクは必死ニ、命を削って逆転のプランを練っタ。他にやることもなかったシ、意地になっていたからネ
踏みにじられた腹癒せニ、あいつらにモ――生徒会側にもボクたちと同じ惨めな気持ちを味合わせたかっタ
ボクは必死でそれを書いタ、その台本ヲ

彼がこの台本をどれだけ必死に命を削って作ったのかは、あの天祥院英智ですら一度はありえない夢物語だと一笑に付した後に、素直に賞賛している。

「そうだね。天才児、最年少の『五奇人』が命を削って紡いだ物語だものね」
英智は今度こそ嘲笑を浮かべずに、素直に仇敵を賞賛して微笑んだ。

Black bird 14P

他でもないメインライターが書き下ろし小説でそう書いている。どれだけ必死だったかなんて、説明するまでもないでしょう。

この夢物語は、逆先夏目が五奇人側を勝利させるために戦況も個人の意志もなにもかもを無視して「生徒会側に惨めな気持ちを味合わせて勝ちたい」というエゴを必死に貫いた産物です。そして同じくエゴを貫いた日々樹渉に受け取って貰えず、焚火の中で灰になった夏目くんの夢です。

そして最年少の『五奇人』逆先夏目は、他の五奇人に守られ傷一つ負う事はなく物語を退場させられている。

守られたものが、庇護されたものが、それを誰よりも痛感しているものが憐れみなんて気持ちを持つわけがないじゃないですか。わたしも全部のストを律儀に読んでるわけじゃ無ければ文言を覚えてるわけじゃないんで何ともですが、仮に言葉で「可哀想なにいさんたち」と言ってしまったとしても、それは言葉の綾であって心の底から夏目くんがにいさん達を憐れむはずがありません。

抗争から2年の月日が経過しているわけですから、色んな感情が綯交ぜになって、たまたま憐れみという名がついただけのことなのかもしれません。

それでも夏目くんが文字通りに本当ににいさん達を憐れんでしまったら、それは夏目くんが彼らの同胞じゃなくなってしまうのと同義だとわたしは感じます。だから、わたしは絶対に違うと断言しなきゃいけない。

憐れむって、寄り添ってないじゃないですか。可哀想って言葉はどこか他人ごとみたいに聞こえませんか?

夏目くんの心に刻まれた傷は、天祥院英智への怒りと憎しみは、絶対に他人ごとなんかじゃない。どれだけ物語の外に放り出したって夏目くんはあの物語の当事者です。

このステージがそれを全てを物語っているのに、そのステージ上で急に夏目くんを矛盾させるな。

これはご意見案件かもしれない。


憐れみという言葉が出たのでついでに少し余談ですが、わたしは五奇人を「可哀想」だと憐れんだことは実は一度も無いんですよね。

ただ夏目くんに関してはそうですね……1つだけ憐れんでいた部分があります。彼の当時の心境を思えば遣る瀬無さと無力感に苛まれて仕方なかっただろうと勝手に想像しては共感してましたが、何より「一緒に死ぬことを許されなかった」という事実がわたしの感性で言えば残酷だと感じていたから。
これが五奇人Pが自己解釈に自己解釈を重ねた落としどころに通じるのかは分かりませんが。

これは夏目くんに限定した話じゃないんですが、誰かのエゴで守られた者は、絶対に生きなきゃいけない使命があるのかみたいな永久命題みたいなものに思うところもありまして。

救われた命なんだから生きなさい、みたいなのって人権侵害じゃね?みたいな話って言ったら良いのかな、まあそういう展開に思うところが常々あったので、わたしは五奇人のにいさん方が夏目くんを守った――物語から追い出したのは紛れもなくエゴ以外の何物でもないと思っています。一緒に倒されたかったという夏目くんの自由意志なんて尊重してませんからね。

だからわたしはどちらかというと夏目くんは憐れまれる側で、夏目くん自身もそれを理解していたからこそ奮起していたという認識なんですけど。



幸せの青い鳥

今、僕のそばには、世界でいちばん立派で美しい鳥がいるけれど
あの青い鳥は、幸せな青春は、もう二度と手に入らない

天祥院英智の中にいつになったら「人権」という言葉が生まれるのでしょうか。一生生まれないのかもしれません。お貴族様だからかな、自分にも人権って概念無いみたいですもんね。

日和や凪砂、何よりもただの好意で一緒に居てくれたつむぎの手を放してしまった事をずっと嘆いていく、それが自分への罰だみたいなことを言ってましたね。今回で夏目くんの中の憎しみが昇華されてしまったら、もう自分を罰してくれる者はいなくなりますからね。勝手に現状で罰されているから君がわざわざ手を汚す必要なんてないってことさ、とか言ってましたけど、間違いなく中二病の先輩は天祥院英智だと思います。

あと当のつむぎ、これだし。何も言えない。

俺も英智くんと友達になれて嬉しいです♪

日々樹渉と天祥院英智が気が合うのって、現実主義とかじゃなくて与えられた役から離れられないみたいなところでもあるんじゃないですかね。ゲテモノ趣味の需要と供給という部分もあるでしょうが。

自分の事って見えているようで見えていないって、常識レベルの話じゃないですか。指摘してくれる人がいなけりゃ自分の癖とか分からない。なくて七癖とか言いますし、弓弦がこの場に居てくれたら絶対に突っこんでくれただろうに、この場で天祥院英智にわざわざ突っ込んでくれる人は居ない。

自分が望みさえすればつむぎはそこに居るのに、勝手に友達じゃないとか決め込んで罰だなんだと理由をつけて、また目の前のつむぎの意志を無視してる。ほんとマジすごい悪癖。つむぎの悪癖も大概無視できないですけれど。

天祥院英智のけじめみたいなものかもしれないとうちの母は言ってましたけど、相手を尊重しないけじめってただの自己満足ですし、結局1人だけあの抗争当時と同じことを繰り返してるんだよな~ってわたしは思いましたね。

別に天祥院英智がそれで良いなら良いんですけど。あ、もしかしてこれが一度目は悲劇、二度目は喜劇みたいなことですか?だとしたらガチで胸糞悪いしライターの性格悪いなって改めて思います♡

まあでも、せめてこの天祥院英智の中二病発言でスト締めてくれた方が300万倍ぐらいマシだったなってぶっちゃけ思ってるんですよ。さっきの憐れみ発言もそうなんですけど、エピローグ⑦の夏目くんがもうぶっ壊れちゃっててですね。

わたしは逆先夏目に焦点を当ててあんスタの多くを見て来た人間ですので、流石にこれをどういう形だとしても解釈することは不可能です。

無明の闇のなかに頭まで浸かっていル。そう思っていたのハ、たぶんボクだけだっタ
ボクは目を塞いでいただけダ。この現実から目を逸らシ、ずうっと夢を見ていタ
でモ、もう目は覚めたかラ

逆に今までずっと夢見てたん?

ってそんなわけあるか。いい加減にしてください。
メインライターが息切れしたのか分かんないんですけど、時間ある時にちゃんと書き直して貰っていいですか?

夏目くんが目を覚ますというか成長するみたいなイベントもストもいままでにたくさんあったはずなんですけど、五奇人が揃って夢のステージ上に立ったことで、やっと抗争時代の無明に取り残されていた逆先夏目は、自分だけが目を閉じていたことに気が付いてこれからの人生という舞台で動き出しますって?

Switchの活動も何もかも目閉じながらやってたっていうんですか。
馬鹿じゃないノ。

夏目語が飛び出してきました、ビックリです。こんなの真面目に感想書こうとするだけ無駄な時間じゃないですか。だって筋が全く通ってない、メインライターが大好きな文脈の脈すらない。文字通りの死に体です。脈が無いからってか、ガハハ!みたいな。

さっむ。初めてオヤジギャグみたいの言ったかもしれない。
マジで考えるのも馬鹿馬鹿しいぐらいの破綻です。こうやって文字を打っている時間すら無駄。


ほら、何をどうやって解釈したって結局こうやって最後には不快になるのですから、読まない方が幸せだっていう1回目のわたしの感想は経験則に基いた真理です。

ある種の義務感ですけどねー、イベスト読んだのは。
だって自分がそれでどんな目に遭うかわかっていたって、彼らの生き様から目を逸らすわけには行かないじゃないですか。推しのことですから。

泣いたって怒ったって絶望したって、知らなきゃ取捨選択だって出来ないと思っているのでわたしは自分の判断でこのイベストを読んで、咀嚼して、飲み込んだ。あれ?意外と美味しい?と思ったら後味がクソマズだったというだけの話です。

だから、これもある種の予定調和で茶番です。
嫌いすぎて嫌いな相手と同化するってそれは確かにあるかもねって感じ。

でもそれはそれとして、加筆だろうが修正だろうが何でも良いんで作品として一定のクオリティは保つ努力はして欲しいです。これはライターだけじゃなくて、チェックする側の運営側の問題でもあるので、マジちゃんとして。



さすがオタクの娘を持つ母である

さてはて、こんなストーリーのためにいい歳して泣きじゃくる娘に二時間拘束されてアニメを見せられイベストの説明をされた母でございます。
今思えば大層可哀想なことをしたので、今度アイスでも奢ろうと思います。

わたしは奏汰をはじめとした五奇人の異常なまでの優しさという部分には辿り着いていましたが、日々樹渉もまたそれを持ち合わせているがゆえに夏目くんの台本を持ち込んで天祥院英智を導こうとしたというところにまでは辿り着けていませんでした。

仇敵である天祥院英智に日々樹渉が手を差し伸べることはおかしくない、と教えてくれたのはあんスタのことはミリぐらいしか知らない母です。

目の前でつむぎを失った天祥院英智を見ていたからこそ、全てを喪った彼に手を差し伸べられるのは日々樹渉しか居なかった。日々樹渉には「愛している友達」が居るから、天祥院英智が全て捨ててしまった友という存在の大事さを教えたかったのではないかと言ってました。

それと同時に、夏目くんの夢を叶えるためには天祥院英智の力が必要だったとも。旧fineと真向から勝負するためは天祥院英智の協力は必要不可欠で、おまけに彼は金も立場も権力も必要なものを全て兼ね備えた人材だから、夢物語を実現させるには絶対に必要な存在だった、とのことで。

夏目くんが今回冗談じゃなく吐いて永久歯が無くなるほど歯ぎしりする過程も必要だったと言いました。なぜなら、それを乗り越えて舞台を実現させることで「数合わせじゃない五奇人」だと周りも夏目くん自身も認めるから。

言われてみれば全くその通りで、ぐうの音も出なかった。

わたし1人だったらこの結論にたどり着くまでどれくらい時間がかかったんだろう、と思います。マジで分からなくてメンタル急にベッコベコになって涙出てくるぐらいには意味が分からなかったですから。

ただ、そんな母でも「これは違う」と言ったのが逆先夏目が五奇人のにいさん達を憐れんでいたところです。

お前、守られたんだろ?って。守られた者が守った者を憐れむのは絶対に違うと言い切ってくれた。憐れみという名前がついただけで違う感情だと。

うちの母、つむぎの名前だけは絶対に忘れないのになぜだか夏目くんのことだけは「あたる」だのわけわからん名前で呼ぶんですよ。混乱するって言って結局最後はお前になってました。草。

そして最後に夏目くんがもう目は覚めたかラ、と言ったところをわたしが淡々と読み上げていたときには「いやそれもっと早い段階で言うべきセリフでしょ」って言ってました。

ですよねー。ってかんじ。
まあこうして母の力を借りて、どうにかこうにかオルタードの感想をここまで書くことができました。

別に母の言葉をすべて鵜呑みにしているわけでもありませんし、参考にはしましたがここの項目以外は全て自分の言葉でちゃんと感想を書いています。

今回、わたしはどうしても天祥院英智のことも五奇人のこともほぼ知らない、フラットな人間の意見が欲しかったんです。わたしみたいに色眼鏡でみていないつもりでも、自分に嵌めた枷が邪魔をして事実を歪ませるようなことが決してないように。

さすがはわたしの母だと思います。
わたしの期待に全て答えてくれました。すごいでしょう、うちのママ。

アイスじゃなくてピザ奢ってあげようかな。来月な。



終わり

というところでわたしはこのような結論に相成ったわけですが、皆さまは自分なりの解釈などは見つけられましたでしょうか。

わたしはこれぐらいの消化不良は予想の範疇ですし、思ったよりは解釈について今までと変化もありません。日々樹渉の夏目くんへの愛情に関してわたしが無意識に過小評価していたことについては謹んでお詫びを申し上げますし、天祥院英智に手を差し伸べたその優しさ(ぶっちゃけやさしさ100%だとは思って居ませんけど)にも感心したというか、目から鱗という感じで良い気付きが得られたイベントだったと思います。

ですが最後の方で苦言を呈しているように、全てに納得したわけではありません。

納得できた方はそれで良いと思いますし、気にならない方もそれでいい。いつも書いてますけれど、自分で落としどころをちゃんと見つけられたならどういう形でも良いと思うんです。

わたしは自分の思考の整理のためだったり色んな理由があってここで記事を毎回書き散らしていますけれど、あんスタで感想書くのも久々でしたね。
なんかまだあんスタにこんなに情熱残ってたんだなっていう気持ちと、五奇人という弾を今発射して、今後何をする気なんだろうという疑問が同時に湧いたりもしています。

イベストには結局ケチつけてますがTwilight Pentagramという楽曲が発表されたことは本当に嬉しかったですし、Eccentric Party Night!!も実装されたのも本当に嬉しくて。だからこそ毎度のことですが、シナリオとの感情の乖離が激しくて幸せゲージ維持できないんですよねー。

でも今回に限っては一旦マイナスまでいった幸せゲージが60ぐらいまでは復活したんですよ。ちなみに100がMAXですのでまあまあ復活しています。マジな話。

まああんスタのお家芸みたいなものが今回も発揮されたということで擁護は一切しませんが、最悪というほどでも無かったとは思っています。わたしの脳みそが自分が傷つかないように解釈捻じ曲げたり理解を拒んでいる可能性は十二分にあるので何とも言えませんが、こんな感想でも誰かの何かのお役に立てましたら幸いです。

いつもいつも言ってますが、無理なものは無理して咀嚼するも飲み込む必要もありません。それがエンドユーザーに唯一与えられた権利です。公式が出してきたものだからと言って全てを受け入れる必要はありません。

ゲームは娯楽。楽しく推しを愛でることが一番です。
それにシナリオが不要であるのならそれはぜんぜん構わないんです。

今回のストーリーの評判はわたしは検索もしていないので知りませんが、同じものを読んだからと言って全ての人間が同じ感想を持つわけでもありませんし、納得ができないことがあるのならご意見を送っても良いと思います。
ユーザーの権利は決して多くはありませんが、意見は少数だろうが多数だろうがそれが妥当であるのなら無視はされませんし、今回どうこうならなくてもいずれどこかで芽吹く場合もあります。

自分の気持ちとコンテンツとの適切な距離が一番大事ですので、ご無理のないよう。


最後にSCRのスクショちょろっと貼っておきますので、どうぞ存分に愛でてくださいませ。

久しぶりにこれ書いときます。
記事内の画像はガイドラインに則って掲載しています。無断転用や再配布などはしないでくださいね。



SCRのカラーも結構好き


可愛いの極み


師弟マジ師弟


このお師さん最高に良くないですか!?昔のお師さんなら絶対にやってくれなry


好き


どこ切り取っても絵になるんだよな


こんな可愛い悪役が居て堪るか 愛でるぞ


いつもここで感極まって死にかけて作業止まる

感想書いてる間にイベント終わっちゃいました。
楽しい時間、あっという間だったな。

やっぱりわたしは五奇人のみんなが大好きだって、それだけは改めて感じさせてくれたから、悪いイベントじゃなかったのかなと思っています。





あんスタチャンネル飛ぶの面倒なんで、自分用のまとめです。
追憶セレクションMixの日々樹渉マジで面白いから、一か月ぐらいはこれで笑ってられるかもしれない。

ほんとエンターテイナーですよね。