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シャネルのネイルを買った(あんスタ!! EP:Link 日々樹渉考察)

こんばんはー。おはようの時間ですけど、ちょっと諸事情で筋肉痛が酷くて寝れなくて、ぼちぼち文字を打っています。

いまわたくし来るべきSwitch箱イベに備え中でして。案の定ニキくんの特攻スカウトは来たなあという感じなんですけど、衣装が……いや可愛いけどね、カードはね。衣装はなんか面白くなっちゃうんで、1回しか着せてません。SCRは普通のウエスタンらしいんですけど、それってMaMでは?

まあ別に良いんです、どうせ今後も長いんですから気長にフィーチャー待ってます。来月なのか今月のフィーチャーなのかもわかりませんけど朔間零のスカウトもありますからね。ご利用は計画的に。あ、日々樹渉の誕生日もありますんで!!2/21ですんで!

五奇人三奇人の中ではとりわけトリッキーで何を考えてるのかよくわからない日々樹渉ですけれど、早生まれだから夏目くんと17日ばかり同い年の期間があるんですよね。師匠と弟子が同い年とか可愛くてたまんねえなおい。そんな感じで日々、五奇人に沼っています。過去の都合の良い思い出に浸っている逃避っぷり。

そんなわたくしはいま、ソシャゲはちょっと暇を持て余していまして(ドレバラが終わったので)最近、またずっとあんスタのズ!のストーリー読んだりしてたんですよ。で、なんか嫌だな嫌な予感するなあとずっと思ってたEP:Linkをついに読んだわけです。もーだめ、ぶっちゃけ言う。「Link!ここから始まるシンフォニア」のストめちゃくちゃ無理でした。

以下、天祥院英智のことがお好きな方は読まない方が宜しいかと思います。
わたし個人の都合の良い解釈を書き連ねています。あとトリスタに関しては全く言及してません。今回は日々樹渉をメインに読み解いた個人のメモです。


EP:Link

何がっていうか、前にもどっかの記事で書きましたけどわたしはリリース当初から天祥院英智が苦手です。

だからといって別にキャラ叩きがしたいわけじゃないというのはわたしの趣旨として一応一貫していまして、こう言えばロマンも没入感も無いのですけれどキャラクターは所詮シナリオに動かされたキャラクター。舞台装置です。
でもわたしたちはそんな仕組まれたシナリオ上で動く彼らを愛し、推している。それは解って然るべき事実です。だからどんなにキャラクターが自分的に気にくわない思想や動きをしようと、それは仕組まれたものでありそのキャラクターの罪ではないと思いたいというのがわたしの考えなので、苦手なものは苦手ですけれど別にそのキャラクターに与えられた役割についてどうこう言いたくはない。そうありたい、という希望ですけれど。

死にもしない癖に死ぬ死ぬ詐欺をされても、別にそれはシステムのせいであってキャラクターのせいじゃない。けれど必要悪だろうが最大多数の最大幸福だろうが革命だろうが、生理的に受け付けないものは当然ある。そういうレベルの話です。

シナリオの被害者だと思っています。先日も書きましたけど、ヘイト管理の行き場というか、あんスタの場合はメインライターの代弁者というか。色んな役割を押し付けられているのが天祥院英智だと思っていますので、まあ苦手だしバレンタインCPでチョコあげたくないから1人残すという大人気ないことをしていますけど、それだけです。それだけだった筈なんですけどね。EP:Linkを読んだら初めて言いようの無い感情が渦巻いたんですよね。

だからこれは、天祥院英智を通してユーザーに何かを伝えようとしたメインライターへの愚痴で、わたしの感情の落としどころです。たぶん。



言いようの無い感情

この感情の答えをわたしは未だに持ち得ていません。ただ、日々樹渉が昔、天祥院英智に「渉」と下の名前で呼ばれた時に感じたという不可解な感情に似ているかもしれないなとなんとなく思いました。

で、別に天祥院英智が嫌いだということだけが言いたい記事ではなくてですね。タイトル回収なんですけど、シャネルのネイル買ったんですよ。

日々樹渉の髪色の。

オタク、そういうところあるから。なんでもイメージカラーとか言って買っちゃうの。で、わたしは推し色のネイル絶対買っちゃうの。1日かけても気に入る水色が見つからなくて、まあ別のブランドのラメと重ねようと思って薄いパステルカラーの水色探してたんですよ。外国のサイトめっちゃ見た。
今コロナで国外発送全然してくれるサイト無くてぼーっとしてたんですけど、たまたま見つけましてね。シャネルでした。シャネルなんて化粧下地を買ったことぐらいしかないですし、なんか赤っぽい印象が強かったのでこんなきれいなパステルカラーがあるだなんて知らなくて、ヤッターって感じなんですけど。届いたら写真載せます。忘れるかもしれないけど。

で、なんでこのタイミングで日々樹渉カラーのネイル買ったのかといえば、わたしがようやく日々樹渉という「人間」の片鱗を理解できたからです。理解できた気になった、が正解かもしれません。

EP:Linkを読んでたらあんまりにもメインライターの描く人間像が傲慢で脆くて笑っちゃいそうになっちゃって。人間という生き物を言葉一つで語ろうなんて凡愚の極みだと思いました。

あんスタで描かれている所謂「一般の人間≒天祥院英智の思う人間」は、わたしが思う人間像では全く無いんですけれど、あんスタ世界における人間は都合良く為政者に従い、天才を忌み嫌い、排除し、それを忘れて今を生きれる都合の良い生きものらしいです。自分の半径3m以内に存在しない物には想像力すら湧かないらしい。そんなもんでしょうかねえ。天才というアプローチを書くために、異端を表現するためにその他ただの有象無象を無能にしただけないつもの感じな気がしますけど。そもそも天祥院英智って人間を語れる立場にありましたっけ、人間として革命を起こしたつもりなんでしたっけ。朔間零に呪いをかけられていたような気がしますけど、結局今では立場的にはどちらのつもりなんでしょう。でも古来より下手な怪物より人間の方が怖い物語なんてたくさんありますから、そういう話でしたでしょうか。

いずれ自分が討伐した五奇人たちの想いも、天祥院英智の成功によって「必要な犠牲」であったと忘れられることが気持ち悪いって天祥院英智は言ってましたけど、乾いた笑いしか出なかった。どの口が。

映画やドラマでよくあるやつ。「事故現場に野次馬ばっかり集まる」「こんな事件が起きてるのにスマホばかり向ける若者」みたいなひと昔前の都合の良いただの群像です。そんな思考停止した残穢みたいなものに思いを馳せるだけ無駄ですし、別に過去を忘れることは人間の本能ですから、良い悪いで括れる話なんかじゃないとわたしは思います。忘れたくても忘れられないものもありますし、人間の脳はそんなに単純な構造をしていません。あんスタ世界の選民思想怖いです。アイドルは神か何かって話ばかりですし。

いままで五奇人という括りで全てを語れるほどわたしは個々を理解できていなかったんですけれど、唯一理解できたのは夏目くんの感情ぐらいでした。
日々樹渉の感情は正直一番分からなかったですね。なぜfineに入ったのか、皇帝の側で何を考え、何を思い1年間生きていたのか。今のところは楽しいとか、楽しくなくなったらやめるとかは言ってましたし、相変わらずコロコロとシナリオでキャラの言うことが変わるので掴みきれなかったんですよ。

でもEP:Linkを答えだとするならば、彼は求められていると思った道化を演じようとして、fineに入った。演者として、表現者として、次は道化の仮面を被ることを選んだんですね。


道化師

なぜだか昔の王政には、ジェスター=道化師というのが王の近くに居るのですよ。中世ヨーロッパに見る宮廷道化師というやつです。道化師は自由な表現を認められ、王や世間を批判することも許され、そしていつの時代も王を唆す存在として描かれていることが多いです。宮廷道化師を雇う王や貴族は愉悦を求める愚者であるっていう皮肉なんでしょうか、実際わたしが読んできた本にはそういうものが多いイメージですので、天祥院英智と日々樹渉の関係性も当然のようにわたしにはそのイメージが当てはまりました。

きっと天祥院英智もそうだったんでしょうね。
これが君の復讐だったのかな?という天祥院英智の言葉に、日々樹渉は残念だと返した。そして、自分の仮面の1つを天祥院英智に捧げた。

それは、貴方の道化師で在り続けるという宣言だとわたしは思いました。
道化師とは、エンターテイナー。いつだって主を楽しませるために存在している愚者。自身である仮面を渡したということはつまりいつでも傍にいる限り、日々樹渉という仮面を被り続けましょうということです。
日々樹渉は、日々樹渉です。アイドルであり、エンターテイナーであり、誇り高い最高の演者。二足だろうが三足だろうが、求められればきっと彼は何足でも履いてみせる。それは変わらないという意思表示だったんだと思います。青い鳥は青い鳥だから、見つかったんじゃない。チルチルとミチルが青い鳥だと思ったから、その鳥は青い鳥になった。シュレディンガーの猫みたいなもんですかねえ。観測者が居て、はじめて人間は何者かになれる。その観測者がつけてくれた個人識別であり願いであり、ある種の枷が「名前」なわけですけれど。あなたが日々樹渉だと彼を思うのならば、そこには日々樹渉がずっと居ますよっていう話なのかなって受け取りました。

怪盗VS探偵団だったかな、孤高に命を投げ出そうとした気配すら日々樹渉はありましたからね。確かその時は天祥院英智になんとか繋ぎ止められたというような話だったと記憶していますが、事実関係はともあれたぶん今回のように屋上にふとやってきたようなものじゃないかなと思っています。

1年も近くにいれば、否でも救われることも救うことも、愛されることも愛すこともあるでしょう。それを情と言う。

でも、わたしは深読みが好きなので勝手にもっと日々樹渉を深読みしようと思います。



表には必ず裏がある

ここまでの話で終わってれば綺麗な絆の話だったかもしれないんですけど、わたしは底意地が悪いのでEP:Linkを裏返してみます。
演者には、舞台裏が必要です。どんな俳優にも女優にも、楽屋もプライベートも存在します。日々樹渉は「人間」なのですから、当然彼のプライベートというのも存在するわけです。ポテチ食べながら映画観たり、家で案外料理作ったりみたいなね。人間である限り「日々樹渉」という仮面を外した舞台裏が必ず存在します。その存在も確かに日々樹渉ではあるのでしょうが、きっと表で見せる顔とは違うものが確かに存在するはずです。

そしてそこに『日々樹渉の仮面』を受け取ってしまった天祥院英智は残念ながら入れないだろうと推測します。あの仮面は、道化師日々樹渉の全てでもあり、線引きでもある。それでも昔よりは日々樹渉自身も仮面の境目は曖昧になったとは感じますけれど、仮面を受け取ってしまった彼だけは、きっと入れない領域がある。その領域は、きっと掛け値なしに友と呼べる同類たちの領域。怪物だと貶められた天才たちの領域。それは憧れや愛だけではきっとたどり着けない場所じゃないかなと思っている。だったらいいなの想像ですけど。

嫌いだと言ったEP:Linkをそう都合良く解釈して、わたしは日々樹渉という人間の輪郭をやっと掴めた気になれた。だからシャネルのネイルを買いました。孤高を知る彼の懐の広さが、無限に近いほどの愛が、残酷な人間性でもあるのだと思った瞬間に楽しくて愛しくて、仕方なくなっちゃいまして。



天才たちの場所

求められるままに愛することは、意外と容易い。心が相手を拒否していないのならば、猶更。愛を向けてくるものに愛を返すことはきっと心地好い。けれど自分を憎むものを愛すことも、また楽しい。どんな仕打ちを受けたとしても自分が求められるなら、与え続ける。勿論持ち得る全てではないでしょうが、だからこそ奇人は怪物だと言われたのでしょう。広い慈悲深さは時に残酷にもなりますし、ただの人間はその愛情深さに恐怖すら覚えるかもしれません。そして、斎宮宗と逆先夏目だけはまだ人に近いと言われている。そんな2人だって、人間を結局愛している――というか結局受け入れているので、なんだかんだやはり似た者同士なんでしょうけれどね。

だからこそ求められるだけの日々樹渉を万人に与え続けてきた彼に、一度明確に拒絶された逆先夏目は、日々樹渉とっても本当に特別だったのだろうなと思います。演劇部後輩に関してもまた違った特別な想いは感じますけど、そのあたりは言及すると話逸れるから置いといて。五奇人のにいさん方は傲慢な方法ではありましたけれど、大事な末っ子を守れたから天祥院英智をそんなに憎んでいなかったのだというところに思い至ったら割とストンと納得できる部分も多かった。

彼らが本当に憎しみも何も持たない怪物なら、「お前が望むなら世界を相手に戦争だってしてみせる」なんて言葉は矛盾でしか無いですから。

大事なものを守れたから、自分を傷つけられても大した憎悪も持たなかったにいさんたち。大事なものを傷つけられたから、憎悪を今でも抱え続けて、それでも進もうとした末っ子。夏目くんと天祥院英智の色が似ているのは、底に抱える憎悪を進む力に変えることが出来るからかもしれませんね。それは人間の強さでもある。

とはいえ、天才であり異端である彼らのほうが、わたしにとってはよっぽど人間らしくて愛しいなあと思いますし、好ましい感覚です。わたし、人間の人間らしい不条理さとかは好きですけど、べつに人間の非道さや残虐性、嗜虐性に惹かれるわけじゃないですし。手段選ばなくなったら獣と同じだと思いますから、そのあたりはもう完璧にただの性癖ですけど。

天祥院英智もそのラインで言えばわたしの好きな人間にほど近いような気はするんですけど、わたしが彼を愛せないのはあまりに傲慢すぎる考え方が性に合わないのと、やはり後ろに透けて見えるメインライターの人生観のせいですかね。革命の時に天祥院英智が死ななくて良かったって本当に思いますよ。わたしは彼を反英雄の慣れの果てと称しましたけれど、死んでいたら英雄でしたから。そんな物語は流石に耐えられなかったと思います。

EP:Linkのエピローグの天祥院英智のセリフは、メインライターからユーザーに向けられた言葉であるらしいと聞きました。

そうであるならば、もうここまでの物語も綺麗なものなんて一握りしかなかったですから。わたしはわたしの好きなように解釈をして、時に愚痴って、拒否をして、見なかったことにしながら適度な距離を保ちます。ですからどうぞ好きに、彼らのこれからを作り上げて行って欲しいと思います。アイドルが戦争しようが犯罪を犯そうが、それで制作陣が良いと思ったのならそれがあんさんぶるスターズ!!なのでしょう。

どうせエンドユーザーには与えられたものを咀嚼して飲み込むか吐き出すか、口に入れないかしか選択肢などないのですから。


長らく悩んでた日々樹渉という存在に一つの解釈を個人的に見つけられて満足しました。
全てのストを覚えてるわけでも真面目に咀嚼してるわけでもないから間違っていることもたくさんあるとは思いますけど、個人のメモなんでそうじゃない!って思った方にはすみませんですけど。

今を生きる彼らの周りには今でこそたくさんの仲間達がいますけどそれでもこの絆だけは特別であって欲しいなあと、いうただの希望なんです。
別に天祥院英智が努力して手に入れたものを否定したいわけでも取り上げたいわけでもないですし、過去に戻って欲しいわけでもない。ただあの時、全員が孤立していたならきっと彼らは人の世界には戻れなかった気がするので、その最初の絆はやっぱ特別なのかなってわたしは思っている。

そういう解釈もできるかなーっていうお話でした。日々樹渉、好きですね。一番深い深淵を見た気持ち。

ネイル届くの楽しみでーす!

あ、天祥院英智へのチョコはほとぼり冷めたらあげますよ……そこまで大人げをなくしてはいない、はず……。たぶん。

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説得力ない。