クリスマス前のサンタとの約束とプレゼント
クリスマスも終わり、まさに年末というふうに雰囲気が変わってきたが、
クリスマス前のクリスマスプレゼントの話をしようと思う。
うちの長男(7歳)は子供の頃から何が欲しいかはっきり言わない子である。そんなわけでクリスマスのプレゼントに何がいいかと聞いてもはっきりしないでいた。
クリスマス前のある日、長男がいつになく欲しいゲームがあるという話をしていた。
しかし、そのゲームをやるには新しいゲーム機が必要だ。
小学校一年生のクリスマスプレゼントとしては我が家では度が過ぎたプレゼントになる。
どうしたらいいものか考えて、サンタさんに手紙を書いてもらうことにした。
クリスマス前にプレゼントをもらう方法があるよと長男に持ちかけた。
長男は興味津々で聞く。今まさに欲しいものがあるときだからだ当然だ。
私は、
何が欲しいかちゃんとお願いすること。
サンタさんにどうしても欲しいとお願いすること。
どのくらい欲しいかちゃんと書くこと。
そしていつまで欲しい書くこと。
そのために何をするのか書くこと。
それはいつまでにするの書くこと。
を書いたらそれをサンタさんへ手紙として送るからと言ってみたのだ。
親と子の関係では難しい難問だから、サンタさんとの約束にする。
サンタさんがいてくれてありがとうと思った。
息子ははさそっそく手紙を書いた。
息子はゲーム機とゲームソフトが
ぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜ
ぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜぜ
ぜぜぜぜぜぜぜぜったいほしいと
48個もの「ぜ」で埋め尽くされた手紙を書いた。
AKB48の推しメンと1日デート権もらうレベルだなと私は戦慄した。
しかも国語のドリル一冊を二日で終わらせるという。
私は本心から驚いた。本当に欲しいものに本気になればそれだけの力が湧いてくるんだ。
解けない問題に泣きながら立ち向かう息子を見て、手を貸しながら、尊敬の念を覚えた。
結果、約束通りドリルを2日で終わらせた息子から、ドリルと手紙を預かってサンタさんへと送ることになった。
私はサンタさんの使いとして市内中をゲーム機とソフトを探して回り、包装もないまま息子に届けた。
息子の頑張りに対して私も精一杯やりたかったからだ。
私は息子に「ドリルはサンタさんが預かることになった。サンタさんの宝物だって言っていたよ」と伝えた。
息子は「サンタさんはそうやって子供達から宝物をもらってるんだね」と目をかがやかせていた。
息子がサンタさんへ送り、サンタさんから私が預かった手紙とドリル。
サンタさんの宝物で、そして私たちの宝物になった。
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