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消しゴムとオレオとハンコと結婚と

長男がよく消しゴムをなくすんだけど、消しゴムって安すぎて本気で叱れない。価値が高い消しゴムないかなと思う。

雨上がりに傘を置いてきてしまうとか、同じものでも時と場合が違ったら価値も変わって、いらなくなってしまう。

よく無くすって、無くしても良いものだからなんだよね。

つねに価値の高いものを作るのは難しい。その点でお金は安定して価値を保っているわけで、大発明だなと思う。

でも、いまキャッシュレス化が流行っているけど、日本人には完全キャッシュレスは難しいんじゃないかなと思っている。

いい例がハンコだ。名前を書いても、ハンコを押す文化。これだけデジタルだインターネットだクラウドだ言われていても、まだ残っている。

無くしても良くないから残っているんじゃないかな、なんて考えている。

日本人は形あるものが好きだ。見えるものから着想を得る文化だから、言葉の約束がなくても阿吽の呼吸で意思疎通ができてしまう。

次男が食べたことない、丸いチョコレートに白いやつが挟まれたお菓子を所望して、困惑。なんだかわからないが、急にオレオが思い浮かんでことなきを得た、ということがあった。

これって、あの見た目が記憶の奥にしまわれていたからできたことだと思う。

ヤマザキナビスコのオレオはもうないけれど、やっぱりオレオって呼んでしまう。いや、ヤマザキナビスコでないオレオはあるんで、結局それをカミさんは買ってきてたけど。

ハンコ、すなわち現代版の家紋。その形を見ただけでどこの家のものかわかるという便利な記号を、日本人は武家や貴族だけでなく庶民も使えるようにした。

西洋での紋、紋章を庶民が使えるようにはしなかったようだ。

だから、西洋にハンコはない。

それを真似して、せっかくの日本のデザイン文化を消してしまっていいのか問いう疑問は残る。

どうにか、サインの代わりに使える印としてハンコは無くしても、例えばデジタルバッチみたいに家の紋を残せないだろうか。

形は現代風でもいい。むしろ絵柄付きとか世帯ごとに特色持たせたりして意味あるものにしたらいい。

結婚する時に戸籍を作る時に登録するとか、せっかくの文化をなくすのはもったいないと思う。

そうしたら、少しは結婚してもいいかなと思う若い人たちも増えるのではないだろうか。

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