見出し画像

得票につながるツイッター活用法

はじめに

 簡単に自己紹介します。
 2017年の千葉市長選挙と衆院千葉1区、2021年の千葉市長選挙に、日本共産党の推薦・公認で立候補した経験があります。いずれも当選できませんでしたが、得票を増やしました。
 その際、特に意識したのはツイッターの活用でした。
 その経験について、本稿を書きました。
 なお、所属についてですが、2023年2月に、日本共産党を離党しています。
 本記事では、政治的主張は書かず、ツイッターの活用技術に限定しています。それだけに、かつて在籍していた日本共産党はもちろん、どの政党の方・無所属の方にも役立つ情報になっていると自負しています。

ツイッターの活用で票を増やした経験

 もちろん、ツイッターだけで当選することはできません。
 しかし、ツイッターで得票を増やす事は十分可能です。
 実際、2021年3月に行われた千葉市長選挙でも、「二人の候補のどちらに投票するか迷ったが、ツイッターを読み比べた結果、大野に投票した」という方がいらっしゃいました。
 市長選挙はともかく、地方議会の選挙などは、1票差で当落が決まる事は多々あります。
 その1票はツイッターで得ることができるのです。

 また、この選挙は、千葉県知事・市長同日選挙でした。その結果ですが、同じ日本共産党推薦の県知事候補と比べ、千葉市での得票は倍以上でした。ダブル選挙でこのような結果になったのはかなり珍しいでしょう。
 理由は色々とあるのでしょうが、当事者としては、ツイッターの活用があったと思っています。
 県知事候補の方は、いわゆる「ネット選挙標準」という形で活用していました。しかし、この選挙において筆者は、それを一切採用せず、独自の理論に基づいたツイッター発信をこころがけました。
 それがこのような珍しい結果を招いた一因だと思っています。

 なお、2017年の市長選が現職と筆者の「一騎打ち」でした。
 一方、2021年の市長選は、県知事選に出る市長が後継氏名をした候補の他に、元自民党市議会議長が立候補する「三つ巴」でした。
 その結果、2017年は自分に投票した「現職が嫌いな保守層」は2021年の選挙では元市議会議長に投票したと思われます。
 そのような状況のなか、前回より得票数を増やせたのも、前回の「ネット選挙標準」だったツイッター活用法を全面的に改めた事が功を奏したと思っています。

2021年と2017年選挙における千葉市での得票数


ツイッターの情報伝達力について

 他にも様々なSNSがあるなか、なぜツイッターなのか、と思われる方も多いと思います。
 しかし、ツイッターの情報伝達力は圧倒的です。
 たとえば、2017年11月に筆者が発信したツイートは1,042万人の人に読まれました。

2017年11月に発信したツイートです。

 ツイッターがなければ、自分の書いた文が1,000万人以上の人に読まれる、という経験をすることはできなかったでしょう。
 他にも、筆者のツイートが100万人以上に読まれた事例が9件あります。
 当然ながら、読んだ人が多ければ多いほど、立候補する選挙区に住む人に読まれる可能性も上がります。
 このツイッターの情報伝達力を得票増に使わない手はありません。

政治と相性がいいツイッター

 また、ツイッターと政治の相性がいい、というのも重要な要素です。
 ニュースでも、国家元首を始めとする要人の意思表示について「〇〇大統領はツイッターでこう述べた」というのが多々あります。
 ツイッターは140字という制限があります。したがって、余計な前置きなどはなく、結論だけ書く事になります。
 その結果、主張内容が明確になるので、報道機関も引用しやすいのでしょう。
 選挙宣伝でも同様です。
 140字以内で発信するとなれば、不要なことを削ぎ落とし、必要な事だけに厳選する必要が生じます。その結果、政治主張が伝わりやすくなるのです。
 実際、筆者は政治的主張をするツイートで、2022年だけで60回以上の4桁リツイートを達成しています。そのうち6回は1万リツイートを超えています。
 直近である2023年2月をみても、4桁以上リツイート8回、うち1回は1万9千リツイートです。

有料記事について

 ここからは、有料記事で、そのツイッターを活用して得票増を目指す具体的な方法について書いていきます。
 少しだけ紹介します。筆者がある晩、新聞記事を元にツイートしたら、1万4千リツイートとなりました。ところが、その日の朝、筆者よりフォロワーが多い人が、同じ新聞記事でツイートしたのに、1,000RTもいきませんでした。
 その理由がどこにあるか、などを分析・解説し、多くの人に拡げてもらえるツイートのしかたを、基本と実践に分けて説明しています。

同じ新聞記事を同じ日に紹介したにも関わらず、リツイート数に大差が出たツイートを元に、拡がりやすいツイートをする方法を解説しています。

 目次を掲載しておきます。ぜひ、本文もお読みいただければ幸いです。
 なお、対象となるのは、既にツイッターで発信をしている候補者もしくは選挙スタッフの方となります。
 また、現在の筆者のように、選挙に出る予定はないけれど、自分の政治的主張を多くの人に伝えたい、という方にもお勧めできると自負しています。
 なお、「ツイッターは全然わからないけれど、これからツイッターを始めてみよう」という方向けのものではありませんので、ご注意願います。

得票につながるツイッター活用法(実践編)目次

1.ツイッター活用の基本設定
2.どんな発信を行うか
3.行わないほうがいい発信
参考1・2017年市長選の反省を2021年市長選に活かした事例
4.ハッシュタグは本当に有効なのか
5.悪意のあるレス・引用ツイートへの対処方法
6.読んでもらい、拡げてもらうために必要な事
7.実例、拡げてもらえるツイートを発信する方法
参考2・フォロワーの増やし方
8.まとめ

ここから先は

11,572字 / 13画像

¥ 1,000

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?