へんなお兄さんが動いているだけで面白い 飛べ!花畑チャイカ

さて、ユードリックについて書いた落書きを、多くの人に読んでいただき、読者の方とユードリックへは恐縮と感謝しかない私である。

前も書いたが、私は単なるにじさんじファンである。では、そんな私は普段、どんなライバーの配信を見ているのか……ちょっと自問自答してみた。アンジュ・カトリーナさん、リゼヘルエスタ殿下、鈴原るるさんの配信はよく拝見させていただいている。他のライバーの方々もチャンネル登録させていだだいていて、面白そうな配信は勝手にチェックしている。そのザッピングが最近の小さな喜びである。

が、考えてみるとだ。私がにじさんじライバーで一番古く長く見ているのは、花畑チャイカ氏である。なんでだよ。委員長とかひまわりさん(もちろんお二方の配信も大好きだ)って言えよ。でも彼である。

最近も、花畑氏のニンテンドーラボの3D配信をなんだかんだ見てしまった。内容は花畑チャイカ氏、社築さん、加賀美ハヤト社長の三人が、ニンテンドーラボというswitch用のペーパークラフトゲームを作って遊ぶだけの配信だ。それだけである。だが、これが無限に面白いのだから理由が分からない。

つうわけで、二匹目のドジョウを狙いつつ、なんで私が花畑氏のファンなのか?それを考えてみた。

理由一、傾奇モノ

花畑氏は常に、王道からズレたスタンスで配信に臨む。その特徴は唯一無二で私は気に入っているのだろう。上記ニンテンドーラボの配信(1:22:10あたり)で、その姿勢を端的に表す発言をしていた。「欲しかったんだよね、ちゃんとやんねえ(気を抜いた3D配信の事)のが」と。花畑氏は文化的傾奇者なのだ。

伝統芸能である歌舞伎の語源にもなった傾奇者とは、江戸時代初期に発生したアウトローなライフスタイルで「異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たちのこと」(Wikipediaより引用)だ。王道(常識)からズレる(逸脱)様を「傾いたような奇妙な者」と形容したのだ。このライフスタイル自体は短期間で廃れた(ネガティブな要素が強かった)ものの、傾奇者が残した文化的な影響、つまり派手な身なりで王道や常識からズレることは現代でも案外生きている。花畑氏は知ってか知らずか、その文化的傾奇者の継承者なのだと言っても過言。

ちなみに基本を知っているからこそ、ズラすことができる。ズレた配信をしても、同僚ライバーやファンからの不信につながらないのは、礼儀や仕事の段取りなどの基本を押さえているからだと、私は勝手に思っていたりする。……そうじゃないかもしれんけど。

理由二、生まれついでのゲリラ野郎

にじさんじファンの間で元SEEDsのノリと呼ばれるムーブがある。SEEDs出身ライバーがよく見せるシュールな配信展開のことだ。例を挙げてみよう。

唐突に意味不明なことをする、気に入った話の下りを延々と繰り返す、ディープなネットネタ、壮絶な内輪ネタ……

しかしだ。よく考えたらコレ全部花畑氏の得意ムーブであり、花畑ムーブともいえるのである。(これらが花畑氏発祥なのか、それともSEEDs独特の雰囲気を花畑氏がコピーしてみせたのかは謎であり、鶏が先か卵が先かになるので考えるのはやめておく)言ってしまえばゲリラ的な笑いだ。このゲリラ戦法を用いて、笑いの瞬間風速を生み出すのが、花畑氏の真骨頂だ。この前のにじさんじスマブラ大会決勝戦がまさに好例だった。この花畑氏、決勝まで勝ち上がっておいて、最後は爆弾アイテム(偽スマッシュボール)で自爆して惨敗したのだ。最高にゲリラ的な花畑ムーブである。それが私の笑いの好みに合っているのだ。

理由三、単純にこいつが面白い。

暴論言うとこれしかない。単純にこのお兄さんが面白いのである。私が一番好きな花畑ムーブは、3Dお披露目配信で、おもちぃなモデルを絶叫しながらドリブルした瞬間である。普通そんなことしねえわ。傾奇者でゲリラなエルフのゴリラ系オカマライバーが、画面を縦横無尽に暴れるのだ。これを面白いと言わずして何を面白いというのか、ちょっと思いつかない。

へんなお兄さんが動いているだけで、それは娯楽たり得るのだ。……たり得るのか?お?(自問)

というわけで落書きで、何故私が花畑氏のファンなのかを羅列してみた次第だ。なぜ書いたのか。その動機は、もしこの落書きを花畑氏本人が知ったら、実は案外シャイな花畑氏は照れるに違いないからである。

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