春待ちのロゼット
春を待つ植物たちの戦略。
雪の重みに耐え、風から体を傷つけぬように、太陽が出た時はたくさんの光を受けられるように待つ姿勢。それがこの上なく美しく見える。
霜の降りた葉の先、糖衣がまぶされたお菓子のようで、どれだけ見ていても飽きない。
お花屋さんの華やかな花も大好きだけれど、こうしてじっと屋外で春を待つひと達の営みを見つめるのも好きだ。
写真は実家の庭先にもう何年も繁茂しているいちごの群生。父が孫のために、適宜肥料をやっているらしいのだが、休眠中の頃は基本放ったらかし。それでも、春になると花を咲かせ実をどっさりつける。
人間の手を借りるところもあるけれど、なんてつよいんだろう。冬の寒さをじっと耐え忍ぶなんて、私は待つのが苦手だからへこたれるし絶対真似出来ない。
真似出来ないから心惹かれ、植物から学ぶのかな。だから形にしたいのかな。
いつか、冬バージョンのいちごの葉っぱをつくろうかな。
もう少ししたら、我が家に今年のいちごの苗を植えたい。春に いちご狩りをしたい。
毎年春になるとワイルドストロベリーと、たった二株のいちごの苗をパトロールする可愛い人を見るために。今年はどんな品種にしようかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?