メンヘラの大乱闘スマッシュブラザーズみたいな状態になった話(その1)



夜勤終わりの休前日。
一目散にメイクを落として部屋着に着替えた。

明日はいくらでも寝て良い。

家族の寝静まった深夜のリビングで
撮り溜めたお笑い番組をみて
今夜は夜更けまで思いっきり笑いに浸ろうと

筆者はノンアルビールにおつまみをいそいそ準備して
席に着き、再生を押してすぐの事だった。


Aちゃんから
真夜中にこんな電話がかかってた。


「ねぇ…Bちゃんをコ⚪︎したいの」


ウキウキ気分は吹っ飛び、
筆者は停止ボタンを押してそっとリモコンを置いた。



彼女からの電話は純度100%の病み電話で
よりによって今日か…と思っていたが

予想を通り越して
だいぶ物騒である。


ここで登場人物紹介

Aちゃん
依存&劇場型メンヘラ。
一人が嫌で周りを寝泊まりさせようとしたり
周りを巻き込むタイプ
コントロールが出来ず、散財も多い。
彼氏の前ではよく発狂する。
基本我慢は出来ない。
相手してると毎晩でも真夜中に電話かけてくる。
今の感情が全てなので
治療や金銭面や行動パターンも計画性はないタイプ。

Bちゃん
真面目&自己解決型メンヘラ。
周りに気遣い過ぎて
面倒な人や詐欺っぽいタイプに引っかかりやすい。
そこで耐えてどうする案件をいくつも抱え
それを全部自分で解決しようと奔走する。
能力に反して謙虚を通り過ぎて自己肯定がもはや海底谷レベル
生ける努力の塊の様な人だが本人も繊細な為
心配して連絡すると高確率でボロボロになっている。

筆者(AちゃんBちゃんとの関係性)
Aちゃん…過去にAちゃんを心配して深夜に駆けつけたり
そばにいる様にしてたが全力で体重かけてのしかかるような依存に
自分の時間がなくなり限界を迎えた為
Aちゃんと距離を置いた。
以降は落ちてる時だけに真夜中電話が掛かってくる。
大抵翌日も掛かってくるが、折り返し電話をするとキリがないのでメッセージで返して対応していた。
(そしてそのメッセージは毎回既読スルーされる)
Bちゃん…病み方が似てて共感する事が多く気がついたら仲良くなっていた。
一緒に博物館や旦那さん含めてキャンプへ行ったり家族ぐるみで仲良し。

A彼
超楽観、予測して事前回避するより
限界まで放置してどうしようも無くなったら漸く動き出すタイプ。
底が抜けてるKY(筆者視点)
ちなみに妻子持ちでAちゃんとは不倫である。
Aちゃんの行政や医療手続きなどを本人の代わりに対応している。
経営者でもあり
A・Bちゃん・先輩を個人委託で雇用している。
トラブルの原因その1

先輩
A彼の学生時代の先輩(らしい)
A彼の会社で働くA・Bちゃんの上司(一応)
あまり真面目ではない仕事ぶり(Bちゃん談)で
Bちゃんが仕事を頑張ると
「自分が頑張っていないみたいだから」とヘイトをBちゃんに向ける。
キャバ嬢の元カノが居たらしい(色々察して)
やはりKY属性あり。
トラブルの原因その2



話は戻り

理由を聞くと


A「…。(数分黙る)わかんない。」




出てこないんかい!!


特に揉めた訳でも無さそうだし
一人だとメンタルが悪化するAちゃんを心配し
Bちゃんは可能な限り側に付いてフォローをしたりと
少し前までの関係は良好に思えたが


時間を追えば追うほど

Aちゃんの依存度がぶち上がるので


Bちゃんの精神衛生的にそろそろヤバいだろうと
心配して本人に電話して聞いた所
限界が来てた様子だったので


過去に同じ状況に陥った経験から

Bちゃんに助言をして
距離を少しとり始めた矢先だった。


「理由がないのに、どうしてそう思うようになったの?」
と聞くと


考えながらゆっくり語り始めた。

A「……もしかしたら…自分の場所(職場での)が…とられたような…感じに思えたの…かも…」


「そうか。でもBちゃんが頑張ってくれてるから
AちゃんとA彼さんはディズニーデートとか色んな場所行けてるんだよ?
BちゃんいなかったらA彼さんは一人でその作業しなきゃいけないから時間もないし
処理出来る数が減る分手取りも減るから、金銭的にも行けないんだよ…?
デート行けなくなるのはイヤでしょ?」(どんな諭し方だよ)


A「それもいや…だけどBちゃんが職場にいるのもいや…」



「じゃあ、Bちゃんがやってた分を代わりにAちゃんがやる事はできないの?
それでBちゃんの委託量減らして事務所に来る必要を減らしつつ、
A彼さんの仕事を減らしてあげれるじゃない?」


A「…わたし…宛名書きしか…出来なくて…Bちゃんと同じことは…出来なくて…」




本当、

…。どうしろと。




この問題はBちゃんの代わりに別の人入れても
対象が入れ替わるだけで根本的な問題の解決にはならないだろうとなんとなく察した。


Aちゃんが混乱やパニックを起こさないように
否定的な内容は避け
ゆっくり出来るだけ分かりやすく説明するよう言葉を選びながら



「そうか、ただね、Bちゃんを排除すれば済む問題でもないと思うのね。
なんでかというと、それをしてもBちゃんの分の仕事に穴埋めは誰がやるの?
という別の問題が起きる訳だよ。


君はA彼さんと出来るだけ一緒に居たいんだよね?
その穴埋めはA彼さんがやる事になる分一緒にいる時間は減っちゃうんだよ?


何が一番イヤなのかもう一度自分の中で考えてみよう?」


と諭して
その頃には少し落ち着いたようすになり電話切った。


そしてBちゃんに何が起こったのか確認する為
今起こった話と現状について聞こうとLINEを入れて置いた。


この時点で夜中の2時である。


つづく

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