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脊柱の高度後湾は高齢者の不健康と関連

■50~94歳の1407名を対象に


骨密度とX線撮影で脊柱後湾(亀背)を調査した結果、


椎体骨折のある方が後湾は強かったが多くの後湾に骨折は認められなかった。


高度後湾の場合でも椎体骨折や骨粗鬆症は確認できなかった。


原因不明。


■脊柱の高度後湾(亀背)は高齢者の20~40%に見られると推計されるが、



診断基準もなければ原因も転帰も明らかでない。



一部の医師は骨粗鬆症による椎体骨折が原因と考えているものの、

その多くは椎体骨折が認められない。


原因不明。



■脊柱の高度後湾は高齢者の不健康と関連がある。


したがって高度後湾を老年期症候群、

すなわち人体の複数のシステムが障害され、その影響が蓄積されて環境の変化への対応が難しくなると発症する、



多因子性の病態と認識すべきである。

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