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【連載小説】めっちゃ弱い竜として俺の生き方 Ep.6 曖昧なギルド任務

【あらすじ】
 
星流セイリュウ山に住んでいる紫色の西洋竜であるナス君、めっちゃ弱いだから勇者との戦闘をできる限り避けてほしい。人間との対敵関係にいろいろ悩んでいる優しい子、彼の日常生活の物語である。


Ep.6 曖昧なギルド任務

 俺の名はナス、竜だ。スマホを弄っているところ、バナナ君が来た。

【バナナ】「よ!ナス」

【ナス】 「バナナ君、今日も来たんだ」

【バナナ】「うむ、気分転換にちょっと散歩。なにをじっとみってるの?エロいやつ?」

【ナス】 「違う!ちょっと気になるサイト見つけたんだ」

【バナナ】「なになに?見せて。。。星流町勇者ギルド公式サイト、へぇ~そんなもんあるか」

【ナス】 「うん、なんか最近できたらしい。任務がすべて掲載されてる」

【バナナ】「懸賞任務。。。派遣任務。。。へぇ~結構細かく書いてるね。だから前外国の勇者と出会ったんだ、あの温泉男。」

【ナス】 「うん、多分これを見たからこっちに来たんだ」

【バナナ】「このちっちゃい町もグローバル化が進んでるね」

【ナス】 「困ったな。。。これを見ろよ、ひどくない?」

【バナナ】「難易度四つ星、見習い勇者参加禁止、竜の金玉採集ミッション、無期限、一個当たり2000コインギルド買取。。。すげぇ!2000コイン一個なの?そんなに価値あるだ!」

【ナス】 「なんでバナナ君まで興奮してるかい」

【バナナ】「2000コインだぞ、サラリーマン三ヶ月の給料分だぞ。すげぇ、まぁ、確かに我々のタマが壮陽薬として効いてるって噂を聞いたけど」

【ナス】 「困ったなぁ。。。」

【バナナ】「なにを困ってる?ナスみたいいくら弱い竜としてもそう簡単に取らせないだろう」

【ナス】 「いや、そうじゃなくて。一個当たりはちょっと微妙だぁ」

【バナナ】「なんだよ、言ってる意味わからんへんや」

【ナス】 「ほら、キンタマって普通ペアだろう?どうしてペアじゃなくて一個一個買取するの?おかしいと思わない?」

【バナナ】「おかしいのはキミだ!」

【ナス】 「ひょっとしてキンタマじゃなくて金の玉を意味してるかも」

【バナナ】「金のたま?そんなもんある?」

【ナス】 「ウチはあるよ。昔オヤジがよく通ってたパチンコ屋さんが周年記念品として発行された」

【バナナ】「いや。。。金玉はキンタマだよ!考えすぎ!」

【ナス】 「じゃ、これは?」

【バナナ】「うん?難易度五つ星、全ランク勇者参加可、ドラゴンボール集めミッション、期限一年、一個当たり2000コイン(未使用品のみ)·セットボーナスあり、注意:紫のやつに遭遇したらとにかく逃げろう。。。」

【ナス】 「どう思う?」

【バナナ】「どう考えてもあのドラゴンボールでしょう?」

【ナス】 「でも今度はセットってちゃんと書いてるよ、竜のキンタマの意味かも」

【バナナ】「いや。。。セットって7つのこともありえる」

【ナス】 「紫のやつって書いてるよ、俺のことじゃない?」

【バナナ】「フリーザのことだよ!フリーザ!」

【ナス】 「フリーザが出てくるのに全ランク勇者参加可?!ありえる?!」

【バナナ】「ヤベェ。。。俺の頭もどんどんおかしくなっちゃって。。。気分転換にならへんや。。。」

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