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【連載小説】めっちゃ弱い竜として俺の生き方 Ep.7 姉はダンジョン支配人

【あらすじ】
 
星流セイリュウ山に住んでいる紫色の西洋竜であるナス君、めっちゃ弱いだから勇者との戦闘をできる限り避けてほしい。人間との対敵関係にいろいろ悩んでいる優しい子、彼の日常生活の物語である。


Ep.7 姉はダンジョン支配人

 俺の名はナス、竜だ。星流ダンジョンの支配人として勤めている姉が連休のため実家に帰ってきた。お土産で大好物のスライムダンゴをもらえ喜んでるが、いつもエネルギー満タンの姉はやけに疲れた顔しているからちょっと心配。

 【ナス】「姉さん、やはり職場でなにがあったの?先から無口にして会話にも全然混ぜ込まないし、母さん心配かけてるよ」

 【姉竜】「ごめんね、なんでもないから、ちょっと疲れただけさ」

 【ナス】「フン~そんなに大変なのか」

 【姉竜】「うん。。。ウチは小さい店構じゃん、わけわからないが最近急に賑わうダンジョンのひとつになり、本社の話により売り上げはトップグラスに突入してた。上層部の連中まで惹きつけられ、厄介に期待されてた。フン!」

 【ナス】「商売繁栄でいいじゃない?」

 【姉竜】「対応は大変だよ。あまりにも突然すぎだから、不備のところが多い」

 【ナス】「でも姉さんはダンジョンボスとして最下層にいっておるじゃない?いくら勇躍しても姉のところに辿り着いたやつはほんの一部でしょう」

 【ナス】「支配人をなめてるかナス。わたしの仕事はね、最難関としてただその場にいて坐視だけではなく、ダンジョンに適切な管理をくわえておくのはメインだ。かろうじてダンジョンをほそぼそと正常運営を維持こどだ」

 【ナス】「お疲れ様。確かに勇者の数が増えてきた気がするね」

 【姉竜】「まるでガン細胞の増殖ほど激増、人間め、地球のガン細胞!」

 【ナス】「まぁまぁ、落ち着いて。原因は?」

 【姉竜】「まだ明白じゃないが、本社の話を聞くとなんかあの世から転生してきたやつが異常に数多くなった」

 【ナス】「転生か。。。」

 【姉竜】「そもそも少子化対策として転生を受け入れようにすることがありがたいが、ド素人のくせに生意気でダンジョンを挑むやつも正比例に増やした。劇薬じゃないかこの対策」

 【ナス】「どのぐらい増やしたの?」

 【姉竜】「築き上げた頃より約200倍」

 【ナス】「そんなに?!」

 【姉竜】「困るなぁ。。。なんでダンジョンに熱狂的に。。。ファンタジー小説読みすぎやろう!」

 【ナス】「まじで怖えっ。かくして姉との戦いも多くなるの?大丈夫?」

 【姉竜】「わたしならまだ平気。お陰様で上層のスライムの費消がことごと、今まで苦労して蓄えたのに。。。クソっ。。。ダンジョン飯楽しんでるやつも出てきた、ふざけるな!」

 【ナス】「スライムさん可哀想」

 【姉竜】「まぁ、一応彼らの給料も上がってあげたから、別に文句はない。スライムって過労死となることもないし。ですが、お前の大好物はこれで最後だね、悪いけど」

 【ナス】「え~!そんな!」

 【姉竜】「はいはい、安心して、めっちゃ儲かたからさ、お前を町に連れてよりうまいものを食わせろう。ね?いいだろう、おごるよ」

 【ナス】「フン!まぁしょうがないことだから。。。てが前から気にしてたが、ダンジョンはどうやって利益を生み出すのかい?」

 【姉竜】「死んだやつの装備を回収して中古屋に売る」

 【ナス】「えっ!二次利用ってこと?」

 【姉竜】「エコは大事、エコ」

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