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業務改善命令から1年。合法ぼったくり金融商品「仕組み債」の現在

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/1121050
※大河内薫"お金の学び"ラジオ Voicy 2024年7月22日放送より

どうも、大河内薫です。

あなたの大切な資産が、知らないうちに危険にさらされているかもしれません。仕組み債という金融商品をご存知ですか?業務改善命令から1年。この金融商品の実態と、僕たちが学ぶべきことについてお話しします。お金の知識を身につけることの大切さ、そしてマネーリテラシーの重要性を一緒に考えていきましょう。


■仕組み債とは?合法ぼったくり金融商品の実態

仕組み債は、デリバティブを組み込んだ特殊債券です。レバレッジ取引が含まれているため、リターンが大きい反面、損失も大きくなる可能性があります。非常に複雑で分かりにくい商品であり、手数料も高めに設定されています。

僕が思うに、全てを理解して購入している人はほぼいないというのが現状です。多くの場合、知識のない人にハイリスクであることを隠して売りつけられています。これは、銀行や証券会社が行う一種の"はめ込み" とも言えるでしょう。

関連放送:Voicy2022年02月11日放送🎙
非常にたちが悪い合法ぼったくり金融商品「仕組み債」について
https://voicy.jp/channel/660/277572

■業務改善命令の影響と販売状況の変化

2023年6月、千葉銀行、ちばぎん証券、武蔵野銀行に対して業務改善命令が出されました。その結果、仕組み債の販売件数はピーク時の10分の1にまで減少したんです。これは社会にとって良い傾向だと言えるでしょう。

金融庁は「顧客本位」という言葉をよく使うようになっています。仕組み債のような商品は、この「顧客本位」の考え方からかけ離れているんです。そういった商品が減っていくのは、本当にいい流れだと思います。

■仕組み債をめぐる訴訟と被害の実態

業務改善命令から1年が経ち、仕組み債に関する訴訟も出てきています。例えば、相続資産を狙われたお年寄りの方の話があります。約1000万円の預金を全額仕組み債に投資させられたケースがありました。

高リスクであることを隠して営業され、「もっと増えますよ」といった言葉で誘導されるんです。結果的に、大きな損失を抱えるのは販売された側、特に高齢者や退職金を持つ人々です。

■銀行の評判と組織の問題点

こういった状況を受けて、銀行の人気は就職活動において地に落ちています。利益絶対主義の姿勢が、人の人生を壊してしまうほどになっているのです。

個人ではやらないようなことでも、組織になると歯止めが効かなくなる。これは歴史を見ても度々起こっていることです。組織の怖さを改めて感じざるを得ません。

■私たちが学ぶべきこと

僕が思うに、大切なのはこの3つです。

  1. 分からないものには手を出さない

  2. 大切な人が分からないものに手を出そうとしたら止める

  3. 手を出してしまったものは、やめるか理解するかを選択する

国民年金や健康保険など、避けられない制度についてはしっかりと理解する必要があります。これらを理解せずに加入しているのは、実は「分からないものに手を出している状況」なんです。

■マネーリテラシーの重要性

銀行や証券会社が誠実だと思い込んでいた時代は終わりました。自分の身を守るのは自分しかないんです。だからこそ、知識を蓄えていく必要があります。

お金に関する話は、頭を使って考えてやっとスタートラインに立てるものです。頭を使わずに決めていくと、必ず損をします。これは保険に限らず、あらゆるお金の話に当てはまります。

■まとめ

仕組み債の販売が減少したのは良い傾向ですが、私たちはこの経験から多くを学ぶ必要があります。お金の教育、マネーリテラシーは人生における必須科目です。

自分ごととして、当事者意識を持ってお金に向き合うこと。そして、その大切さを周りの人々、特に次世代を担う子供たちに伝えていくこと。これが、より良い未来を作り出すための第一歩になるのではないでしょうか。

それでは本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!


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