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4,700万円脱税で「ねこクラゲ」被告に有罪...という事件から学ぶ

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/5160390
※大河内薫"お金の学び"ラジオ Voicy 2024年7月25日放送より

どうも、大河内薫です。

「めんどくさい」が招いた4700万円の代償。人気漫画家の脱税事件から、お金の教育の重要性と法律遵守の必要性について考察します。クリエイターの夢と現実、税務上の落とし穴、そして社会の厳しい目について深く掘り下げていきましょう。


■漫画家の脱税事件の概要

最近、人気漫画「薬屋のひとりごと」の作画担当として知られる漫画家、ねこクラゲさんの脱税事件が話題になっています。7月24日のニュースによると、ねこクラゲ被告は所得税約4700万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われました。

裁判の結果、懲役10ヶ月執行猶予3年、罰金1100万円の判決が言い渡されたのです。この事件の詳細を見ていくと、確定申告をせず、2億6千万円ほどの収入が無申告になっていたことが分かります。

ここで注意したいのは、ニュースの読み方です。「追徴課税5800万円」という表現を目にすることがありますが、これは本来納税すべきだった4700万円と罰金1100万円を合わせた金額なんです。正確な情報を理解することが、マネーリテラシーの第一歩なわけです。

■脱税事件の裏側にある問題点

この事件で僕が強く感じたのは、脱税の金額によって対応が大きく変わるという点です。僕の周りにも無申告の人がいましたが、金額が小さいためマルサ(国税局査察部)は動いていません。

同じ無申告でも、金額の大小で刑事事件に発展するかどうかが変わってくるのです。これって、公平性の観点からいかがなものかと思いませんか?やっていることは同じなのに、結果が大きく異なるのは、どこか納得がいかないんです。

さらに、マルサが動く基準が不明確なのも気になります。通常、脱税額が1億円前後だと言われていますが、今回はその半額程度でマルサが動いています。これには何か裏があるのでしょうか?国税局内でどのような議論があったのか、とても興味深いですね。

■地域による差異と公平性の問題

この事件が起きた場所が福岡だったことも、結果に影響を与えている可能性があります。同じ5000万円の脱税でも、福岡と東京では受ける印象が異なるかもしれません。

例えば、東京で同じことが起きていたら、単なる税務調査で済んでいた可能性もあるのです。これって、公平性の観点からすると大きな問題じゃないでしょうか。

飲酒運転で事故を起こした場合、場所によって罪が変わることはありません。でも、税金の問題では場所や金額によって対応が変わる。これは、お金の教育の観点からも非常に重要な問題だと思うんです。

■クリエイターとしての夢と現実

この事件から、クリエイターとしての夢と現実について考えさせられます。ねこクラゲさんも、きっと漫画家として大成したいという野望があったのでしょう。そして、実際に大きな成功を収めています。

僕自身、日本大学芸術学部演劇学科出身で、周りにはさまざまな夢を持ったクリエイターがいます。でも、誰もが夢を叶えられるわけではありません。そして、夢を叶えた人の中でも、ほんの一握りしか「売れっ子」にはなれないのです。

そこには本当に血の滲むような努力があるわけです。でも、たった一度の確定申告の無申告で、その努力が全て水の泡になってしまう可能性があるのです。今の時代、SNSの影響力は大きく、一度のミスが許されない厳しい文化があります。

■法律遵守の重要性とクリエイターへのメッセージ

法律を守ることは当然のことですが、今回の事件のように「めんどくさかった」という理由で確定申告を怠ってしまうクリエイターも少なくないと思います。締め切りに追われる中、納税作業よりも創作活動を優先してしまうことは理解できます。

でも、「ちょっとぐらいはいいだろう」という甘い考えは、結果的に大きな代償を払うことになりかねません。クリエイターの皆さん、税務上の責任も創作活動と同じくらい重要だということを心に刻んでください。

これは何もクリエイターだけの話ではありません。どんな職業でも、一度のミスで厳しく批判されることはあります。だからこそ、法律を守ることの重要性を改めて認識する必要があるのです。

■まとめ

今回の脱税事件から、私たちは多くのことを学ぶことができます。

  1. マネーリテラシーの重要性:ニュースの正確な理解から始まり、税金に関する知識は現代社会を生きる上で不可欠です。

  2. 法律遵守の必要性:どんなに忙しくても、税金の申告は絶対に怠ってはいけません。

  3. 公平性の問題:脱税への対応が金額や地域によって異なることは、社会の公平性という観点から再考の余地があります。

  4. クリエイターの責任:夢を追いかけることと、社会的責任を果たすことは両立させなければなりません。

  5. SNS時代の厳しさ:一度のミスが致命的な影響を与える可能性があることを常に意識する必要があります。

最後に、この事件を他人事と思わず、自分自身のお金の管理や税務処理を見直すきっかけにしてほしいと思います。お金の教育は、創造性を発揮するための土台なのです。正しい知識と理解があれば、より自由に、より安心して創作活動に打ち込むことができるはずです。

■お知らせ

Voicyプレミアムリスナー向けのライブを昨日開催しました。アーカイブは本日の朝にアップロードされていますので、プレミアムリスナーの方はぜひチェックしてみてください。通常の土日配信とは異なる特別な内容となっていますよ。

Voicy2024年7月25日プレミアム放送🎙️
マイルや飛行機を軸としたライフハック講座総括!【Liveアーカイブ】
https://voicy.jp/channel/660/5190359

それでは本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!


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