見出し画像

まず0を1にする(『まずは小さくはじめてみる』・第1章-1)

2022年12月13日に出版される『まずは小さくはじめてみる』。
第1章のテーマは、「”小さくはじめる”とはどういうことか」になります。
ここでは、第1章の冒頭の内容をご紹介します。

タイトルは「まず0を1にする」です。

◎小さなゴールをつくり、小さく動く
栃木県に住むAさんの夢は、自宅を改装してカフェを営むことでした。
大学生のBさんは、子どもたちに絵を教える教室を開きたいと考えていました。
40代会社員のCさんは、ふるさとに戻り起業したいとの思いを持っていました。
どれも素敵な夢や目標ですね。
このような、自分の夢ややりたいことを共有する勉強会を、これまで各地で開催してきました。
これらの思いをうかがった後に、私から送る1つのアドバイスがあります。それは、「まずは小さくはじめてみませんか」という内容のお話です。
叶えたい夢があるのなら、その実現に向け、まずは〝小さなゴール〟を設定してみる。そして、そのゴールに向かうための〝小さな行動〟に取り組んでみるのです。
私はこれを「0を1にする取り組み」と呼んでいます。

◎本を出すために行った、私の0を1にする取り組み
私の夢は、個人の活動をテーマとした本を出すことでした。
かつての私にとって、それは壮大すぎる夢でした。しかし何とか形にしたい。
私が最初に設定した〝小さなゴール〟は、「企画書を1枚つくること」でした。
どんな人たちに、どんな内容の本を書きたいと思っているのか。まずはそれを、仮で良いからまとめてみようと考えました。
企画書をつくるために行った〝小さな行動〟は、「ノートを1冊買うこと」でした。
私は文具店に足を運び、ノートを1冊購入しました。これが本を出すために行った、私の「0を1にする取り組み」になります。
もしかすると、「え、そんなこと?」と思われるかもしれません。
しかしこの小さな行為が〝初動〟となり、私は企画書づくりへの歩みをはじめることができました。
そして約1年後、この本を出版することができたのです。 
本を出すことができたのは、タイミングを含め様々な要因があってのことです。しかし今でもよく思います。ノートを買うという〝小さな行動〟を起こさなければ、私は本を出すことができなかっただろうと。
「0を0」のままにせず、「0を1」にすることができた。それが結果を大きく変えることにつながったのだと。
 
◎夢が夢のままで終わる理由 
カフェの開業、子どもたちへの絵画教室、ふるさとでの起業など。
人が思い描く様々な夢や目標。その最終的な姿を〝100〟という数で表すとします。
多くの方が、その数値の大きさに圧倒され、たじろいでしまいます。そして動き始めることを後回しにし、言い訳をします。
「100を実現するのは大変だ。いつか時間に余裕ができたら始めよう」
「今はお金がない。お金に余裕ができたら動いてみよう」
「今はまだ企画がまとまっていない。企画が完璧になったら準備をはじめよう」
このようなことを自分自身に言い聞かせ、いつ来るかわからない「いつか」に自分の夢を託すのです。かつての私もそうでした。
過去の自分を振り返り、あらためて思います。
時間に余裕がある生活なんて、なかなか訪れない。仮に訪れたとしても、その時は、旅行など別のことに意識が向いてしまう。
お金もそう。まとまったお金は簡単には手に入らない。仮に手に入ったとしても、その時は別のことにお金を使ってしまう。
企画もそうです。私は企画づくりの仕事を長年行っていますが、事前に完璧な企画など、できたためしがありません。実際に動きはじめてみると、想定外のことが様々に起こるからです。

◎思い立った今、0を1にする
大切なのは、思い立ったその瞬間に、小さく動きをつくることです。望む成果に向けて、小さな一歩を踏み出すことです。
今という瞬間を、私はとても大切だと考えています。
それは、「人に意思決定と行動の自由が与えられているのは、今という瞬間だけ」だと考えているからです。
過去の自分は、もう行動することができません。未来の自分も、行動ができるかどうかは未来の状況や環境にゆだねられてしまう。
今この瞬間にだけ、人は決めることができるし、行動することができる。
だから今、まずは小さく動いてみる。
動き出すためのきっかけをつくってみる。
100のことを実現したいなら、まず意識を向けるべきは「0を1にすること」です。ここからすべてが始まります。
0の状態から、いきなり100へはいけません。
山に登る際も、いきなり山頂には行けませんよね。まずは足元を見て、一歩を踏み出すことからはじめます。
まずは小さく一歩を踏み出してみる。一歩が出せたら、二歩目を出す。二歩目が出せたら三歩目を出す。
そうやって歩みを重ねることで、前に進むことができるのです。
どんなに大きな山でも、歩みを続けていれば、いつかは山頂に到着します。そして山頂の素晴らしい景色を見ることができるのです。

■ヒント①:0を1にするため、小さな初動をつくってみる。

第1章は、この内容以降、
◎「できて当たり前の目標」を設定する
◎循環のサイクルに乗る
◎簡単なことに分解する
◎プロトタイプをつくる
◎小さな種をまく
◎私が行う種まきの例
◎「種まき記録シート」をつくる
◎コラム1:小さくはじめ、自分の旗を立てた事例

と続きます。

小さく簡単にはじめるためのコツやノウハウが満載です!
お手にとっていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?