見出し画像

平井から発信する平井地域マガジン『ひらいてる。』

江戸川区にある平井。
そこにあるNPO法人ヒーライトねっとと、そこから発展して誕生した社会福祉法人ひらいルミナルが共同で1年かけて製作した『平井から発信する平井地域マガジン ひらいてる。』が2020年10月に発行されました。

ここに通い関わるのは、精神障害のある方たち。その方たちのためにこの平井と舞台を活かして、平井の人たちと関係性をつくり、お互いの人を活かしながら、ソーシャルワーカーとしてのつなぎ手を担うスタッフの方たちの努力は多くの関係者たちに評価され、行政の方も視察に来たりもするし、同業の方たちに向けてのレクチャーもスタッフが担っています。

さらに地域の人たちに、当事者の理解を深めるため、そして、支えるスタッフたちの考える支援の在り方について、また地域の人たちとの関係性をどんな風につくってきたかなどを、クリエイターの視点を交えて多くの人に興味を持ってもらえるようなデザインでつくりました。

designed by PORT
photo by Ryo Murayama
writing by Hirofumi Oyama Jun Kubo

私はこの法人と出会って、4年が経ちます。その間、この法人のブランディングなどに関わってきました。(最初はNPOだけだったのが、この間に社会福祉法人も設立されました。)

ロゴマークをつくり、ギャラリースペースをつくり、法人のパンフレット・ホームページ・名刺・キャラクター製作・広報誌などを手掛け、社会福祉法人設立の際にはノベルティの製作のお手伝いもしました。そして、最後にこのZINE、『ひらいてる。』に関わりました。

designed by PORT
photo by Ryo Murayama
writing by  Jun Kubo


『一人ひとりの自己実現と、誰にとっても暮らしやすい地域づくり』

の理念に則って、自立訓練(生活訓練)事業・生活介護事業・相談支援センター・地域体験室・グループホーム・地域活動支援センターをこの江戸川区で実践しています。

本当に・・・実践しています。ただ絵に描いた餅ではなく、町の人たちとの関係性をつくり、町に暮らすことができるように、町に障がいのある方たちの存在知らせ、絡ませて、町の人からの応援を普通に友達みたく、スタッフも利用者の方たちも混ざり込み、誰にとっても暮らしやすい町をつくっています。本当に。

だからこそ、ここの価値をわかりやすく伝えるブランディング、デザインをすることの意義が深く感じられ、ますますこの実践が広く伝わっていけることを楽しみに考えていました。

画像2

画像3

designed by PORT

法人のロゴマークは、ミラーボールを見立てたモノ。

ミラーボールは自分自身が光る要素を持っている、それに光を当てると四方八方に光を放つ。

それは、障害のある方と、支援者と言われる方の関係みたいだと思いました。光を当てるのは支援員。その光があちこちに広がっていくことを意図して光を照らすことに尽くしている。そんな姿をここではいつも見受けられます。

また、光を内包しているのは、障害のある人すべての人に言えること。それを今回の『ひらいてる。』では様々なカタチ、デザインで発信しています。

この冊子が、地域の循環をさらに円滑に進められる媒介になることを願っています。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?