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大豆とじゃこのカリカリ揚げ

2/3は節分、2/4は旧暦で言う1年のはじまり、立春です。

寒さのピークもここまで。陽が長くなり少しずつ春の兆しが見え始めてきましたね。梅の花が咲くのも、もうあと少しです。

さて、今月のレシピは、節分の豆まきにちなんで大豆を使った料理をご紹介します。
料理研究家・中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。

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【カリカリのじゃこと大豆が甘味噌味に…手が止まらないおいしさ】
大豆とじゃこのカリカリ揚げ

■材料:(作りやすい分量で)
・大豆の水煮ドライ缶・・・2缶(120g)
・ちりめんじゃこ・・・・・50g
・片栗粉・・・・・・・・・大さじ2
・揚げ油・・・・・・・・・大さじ3
・白ごま・・・・・・・・・大さじ1
◎甘味噌
・味噌・・・・・・・・・・大さじ1+1/2
・きび砂糖・・・・・・・・大さじ2
・こんにちは料理酒・・・・小さじ1

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■作り方
1.下準備

大豆の水煮とじゃこをポリ袋に入れ、片栗粉を入れて口を閉め、袋を振って片栗粉をまぶす。

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2.甘味噌を混ぜておく
味噌、きび砂糖、こんにちは料理酒を混ぜる。

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3.揚げる
フライパンに油をひき、1を入れてフライパンをゆすりながら、カリカリになるまで中火で揚げる。
こんがりときつね色になったら火からおろし、2を入れて混ぜたら出来上がり。

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■こんにちは料理酒を使うポイント
・味噌の旨味と風味をさらに引き出します。
・味噌と砂糖の仲介役として、合わせ調味料を混ぜやすくします。

<ふくしまごはん歳時記 2022年2月 如月(きさらぎ)>
■立春(りっしゅん) 【二十四節気1】  2022/2/4~2/18
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冷たい雪が雨に変わり、野山の雪がゆっくりと溶けだすころ。凍てついた田畑が潤いを取り戻し、いよいよ畑仕事の開始も間近。

【季節のコラム】
2月3日は節分。「立春」は旧暦で言う年のはじめなのに対し、「節分」は「歳の節」、「歳の分かれ目」という意味があります。

節分は豆まきをする習わしが古くからありますが、なぜ豆まきをするかご存知でしょうか。

旧暦の年越しにあたる日が節分ということなのですが、年の境目は鬼や魔物が出やすいと言われていたので、神社やお寺では「豆うち」という行事が行われ、それが庶民に広がって「豆まき」の文化ができました。

なぜ豆を鬼にぶつけるのかというと、豆まきに使われる大豆は、神社などで奉納される五穀(米、麦、粟、ひえ、豆)のひとつで、豆は「魔(ま)を滅(め)する」ということで魔物や悪霊を払うのに適しているとされています。

さらに、「魔(ま)をいる(射る=炒る)」ために、「炒り豆」を使います。火にくぐらせて邪気を払った豆は「福豆」と言われ、この豆を年の数だけ食べると次の年も健康でいられるという風に言われています。

但し、段々歳を重ねてくると、炒り豆ばかりそんなに食べられないと思いますので、おかずとしてこんなお豆はいかがでしょうか。

ドライタイプの大豆の水煮缶を使って作りますので簡単なうえに表面はカリカリで中はしっとり。止まらないおいしさです。給食でも子どもたちに大人気のメニュー。

ぜひ作ってみてくださいね!

今月も読んでくださってありがとうございました。それではまた来月。


※参考資料:にっぽんの七十二候(枻出版社)
春夏秋冬・土用で暮らす。(富田貴史・植松良枝著 主婦と生活社)
暦生活 https://www.543life.com/seasons24/


レシピ監修:Cooking Studio I-e(イーエ) 中村美紀
HP:  https://www.studioi-e.com/
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/cookingstudioi-e/

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