めったにない相場急変を楽しみながら勉強しよう

予想だにしなかったシリコンバレー銀行の破綻がもしかしたら大きな相場の流れを生み出すかもしれない。

リーマンショックのときは、最初に相場が動き始めたときは少しずつだった。いつもの動きだと思って何も注意しないでいたら何千万円もの損をした。急落した後、バカなことに難平したので、自分で傷口を広げた。

リーマンショックのずっと前の前世紀でも千万円単位の損は何度かやらかしたが、リーマンショックは急落のやさしいヒントがあったのに気づかなかったことを情けなく思っている。

リーマンショックのとき、大きなポジションを持っていなければ、客観的に状況を分析して勉強の機会としていたと思う。不運にもそうではなかったので、自分のポジションを救うことで頭が一杯だった。ポジションを救えなかった後はしばらく心身虚脱状態になったから、状況分析に着手できたのはずっと後だ。

シリコンバレー銀行を含めた米3銀行の破綻と、それとは直接因果関係はないのだがクレディスイス銀行の破綻が同時に起こった。もしかしたら、確率10%くらいだろうが、リーマンショックみたいな大イベントになるかもしれない。このような大イベントは平均して10年に1回しかない。経験を積み、考える力を鍛える貴重な機会だ。動きが緩やかな今の内からしっかり情報収集をして、今後の流れを予測してみるといい。それが当たっても外れても良い勉強になるはずだ。

ある程度実弾を入れた方が勉強の効率が上がるのが相場の常識だが、あまり大きなポジションを持つと冷静な思考ができなくなるので、実弾を入れるにしてもほどほどがいい。

相場に限らず、学問でも何でも一人前になるためには、たくさんの時間をその勉強に費やさないといけない。バフェットさんがすごいのは相場を何十年も研究し続けたからだ。運でたまたま勝った人では勝ち続けることはできない。
社長業はハードなので60~70歳くらいで引退しないと辛いが、相場は脳さえ動けば死ぬ前日までできる。老後にずっと仕事?を楽しむためにも勉強して損はないだろう。社長業が辛いと言ってもバフェットさんはバークシャーハサウェイのCEOを90過ぎた今でもやっている。社長業をいつまで続けられるかは個人差があるということで。

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