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介護士の賃金アップに思うこと

こんにちは、おーじです。
今回は介護士の賃金が6000円上がるというニュースについて私の意見を吐き出します。

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 介護業界は主に国民から集めた保険料を財源としています。そのため基本的に旅館やホテルのような運営はできません。
 限られた財源でやりくりしているので、日本の介護士の給料水準は他の仕事と比較すると低いのです。

 そして、介護士の収入のルールに変化があるのが3年ごとの法改正です。この時期に「介護福祉士会」や「ケアマネ協会」が国に意見を伝えて、色々と勘案してもらっています。
 結果的にここ数回の法改正では、着実に賃金はアップしています。

 ですが、やはり他業種と比較すると雲泥の差です。

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 そして今回のニュースです。戦争の影響で物価高となっています。また、日本円の価値も下がっています。
 収入に変化はなく、支出が大きくなる。つまり、給料が下がっているのと同じです。それ故に大幅な賃金アップが叫ばれているのです。

 このままの状態だと何が問題かというと介護人材の流出です。生活していけなくなったら仕事を変えなければなりません。

 それを抑制するためには月6000円の賃上げで妥当だろうと政府が考えているというニュースです。

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 このニュースに関してSNSでは以下のようなコメントが多く見られます。

  • 低すぎる

  • 国は介護士のことを理解していない

  • 介護士を舐めている

 みなさん純粋に不満を漏らしています。

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 ここからは私の意見となります。
 これまでの賃金アップの時も「足りない」「少ない」といった批判の声は多くありました。そのため、今回の物価高で多くの介護士が期待しているタイミングに「6000円」という数字を出せば、不満が爆発することくらい予測できるのではないでしょうか?

 さらに「それが妥当だ」などというコメントも添えています。むしろ扇動されている気もしてきます。
 ここまででこの報道の意図は

  • 介護士の感情を揺さぶる事

  • 本当に政治家は理解がないという事

 以上だと考えられます。また、賃上げ自体にはもう一つの問題があります。それは事務作業が増えるということです。
 一般的な介護士は、事業所の事務員さんが普段何をしているのか把握していないことが多いでしょう。知っている必要はないのですが、これまでの賃上げの際にも余計な事務作業が増えているのです。

 また、同じようなことが日本全国で起こっているのをご存知でしょうか?
 インボイス制度です。これは小規模事業者からも税金を集めようとしているのですが、企業側の作業が増えることになるのです。
 つまり集められる税金よりも、システム運営のための人件費の方が大きくなるのです。

 以上の情報をまとめると、国は介護業界を壊そうとしているように感じます。
 介護士の怒りを煽り、仕事のやる気を無くさせ、大量離職させる。同時に施設の事務作業をパンクさせて、事業所全体の士気を下げる。結果、サービスの質が低下し、入所者が続々と……。
 陰謀論みたいですね(笑

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 しかしながら、まだ法改正が定まったわけではありません。それに、最初は「6000円」と報道して憤りを覚えさせ、後に「我々の理解が甘かったです、やはり60000円に引き上げます」ってなるかもしれませんしね。政府の印象も良くなりますしね。

 ともあれ、心穏やかにその時を待ちましょう。小さなことで一喜一憂してはいけません。
 それに介護業界をどうすれば良いかなんて、ベテランさんは本当は分かっていますよね?

以上

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