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新「ポーの一族」と人間の愛

(注意:現在連載中の「ポーの一族 青のパンドラ」のネタバレがあります)

2016年の月刊「flowers」7月号に「ポーの一族」の新作が載った時は凄かったですよね。私も発売日に購入しました。あっという間に売り切れて、Amazonでかなり高値がついていた記憶があります。結局、その号だけ後から電子書籍になったのですが、だったら、毎号電子書籍にしてよーと、当時恨めしく思ったものです。他のマンガ雑誌は続々と電子書籍化する中、「flowers」が電子書籍化するのは2018年4月号とかなり遅いほうでした

ポー再開には驚いた方も多いでしょう。だって、今更なにやるの?って疑問に思いますよね?
旧ポーのラストで、エドガーが「もう明日へは行かない」って言い切っちゃってるんですよ?それなのに、いったい何を描くんだろう?と不思議に思ってました

以前もちらっと話題に出しましたが、「西原理恵子の人生画力対決」の中で、西原さんが

ポーさんちは 働いてもないのに しょっちゅう引っ越しするお金がどっさりあって でっかいお城に住んでて 病気ないし死なねーし 毎日が超正月でラッキーなのに 何を毎日めそめそしてるかね

と萩尾さんに質問するシーンがあるんですよ、萩尾さんはこれに対して

それはね 人間の愛に未練があるんですよ

と答えます。西原さんは

作者に聞いてもポーさんちの謎、解けず。望都 何言ってるのかさっぱりわかんねえ

と、見事な締めくくりを見せてくれるのですが、私、これを読んだときに、あ、ひょっとして、エドガーは人間に戻るんだろうか?って思ったんです

それで5ちゃんねるの大泉スレにも去年の12月にそう書きました。そうしたら、「ありえない」「人間になった途端、灰になってお終いでしょう」とレスが来ました。浦島太郎は万国共通のルールなんでしょうか?

当時、知人にも語ったのですが、「そんなことは許されないでしょう」と返されました。大量殺人をやっておきながら、のうのうと人間に戻って、人生を堪能されてもねえ……ということらしいです

しかし、なんと、「flowers」最新号でアランが人間っぽくなってきたんですよ!
萩尾望都スレで話題になってたので、久しぶりに「flowers」を買いました。数か月前「flowers」の格安セールをやってた時にほぼ揃えてはいたのですが、しばらくは新ポーが載ってる号はチェックしようと思います

もちろん、私の最大の関心は、エドガーが「人間の愛」への未練を取り戻すのか?そもそも「人間の愛」とはなんなのか?です

仮に人間に戻ったら、知人の言うように、過去の大量殺人の件をどう処理するかは、ちょっと興味ありますね。「吸血鬼だったんだからしょうがない」とスルーするのか、いきなり人間の感性を取り戻して「僕は取り返しのつかないことをしてしまったぁぁぁ」と苦悩するのか二通りのパターンが考えられますが、私は前者ではないかと想像します。多分、「人を殺した過去」なんか触れもしないんじゃないかな、だってそんなこと追求するとめんどくさいから

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