悪役が魅力
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を鑑賞しました。私が子どもの頃に見ていた「宇宙大作戦」の登場人物たちの若い時代を描いています。カークとスポックとの友情に涙がポロリと溢れ、悪役ジョン・ハリソンは実に魅力的であり、次から次へと場面が変わりアクションシーンからは目が離せません。
ストーリーの素晴らしさに加えて特写もすごい。3Dで観たからかもしれませんが、リアルな映像は迫力があります。巨大な宇宙船が地上に激突し、建物を壊していくシーンは凄いです。
破壊が多いハリウッド映画ですが、破壊シーンに登場人物の強い怒りと哀しみも加味されているので、特写であるとわかっていてものめりこんでいく私でした。
この作品が面白いのは、悪役ジョン・ハリソンが超人であり、人間の感情を利用する冷徹さと知性を持ち、圧倒的な力があることが大きいでしょう。黒いコートに身を包んで立っている長身の存在感のあること。ハリソンを演じているベネディクト・カンバーバッチを調べてみると女性に大人気のようでした。
実は私も彼が出演したテレビドラマ「シャーロック」を観たから映画を観ようと思ったのです。決して正統派の二枚目ではありませんが、コミュニケーション障害を持つという設定のシャーロック・ホームズを実に生き生きと演じている彼の姿が、今回の映画の役に良い効果を与えているようにも思えました。
正義は必ず勝つことがわかっている映画だからこそ、悪役には魅力を与える。これは色でいうなら補色ともいえるでしょう。正反対の色です。お互いに引き立てあう力があります。心のバランスを取る時も色は有効です。興奮状態を落ち着かせるならば、赤い色の補色である緑色を利用してみましょう。
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