美至美至☆一念発起〈おそうじ編〉②
〈前回までのあらすじ〉
衝撃の事実を知り居ても立ってもいられなくなったわたしは、掃除の習慣がない弟にトイレット清掃をレクチャーしようと思いついた!が、さっそくもんだいが浮上した。
◇
おういえい。
わたし、トイレット清掃の習慣あらへんがな…。なのに弟に華麗な清掃レクチャー手ほどきをしようとしていたのか!
衝動的な向こう見ずぶりには自信があるけど、さすが俺やな。ナイス先走り☆
むむむ。
しかしあれだー、
「このままではいけない、なんかどえらいヤバいことになっとるで俺のまわり」アラームが鳴っとるのや…。
でも、弟の家に行って唐突に「こんにちは。ちょっと邪魔するよ!あ、そうそう…トイレットおそうじさせてくれんかね?」とアタックする勇気は…、にゃい。そんなオープンハートな関係性、俺っち築けてにゃい。。
よし。
わたしは決心した。
家のトイレット清掃を習慣づけて、弟にも華麗にレクチャーできるわたしになる。
そのためにはまず、
まいにちトイレット清掃をするところからだ!
◇
さっそくわが家のトイレットへ向かった。
ところが、そこで足がとまった。
これまでは使い捨てのウェットタイプの紙を何枚も使ってささっと掃除していたけど、この機会に雑巾を使ってみようかな…。
まいにち掃除するなら、清掃用具の使い捨てはやっぱしもったいないべな?(これまでの掃除の頻度が伺えるきけん発言)
すると雑巾は何枚必要になるんだろう?
どの順番で拭いていったら楽に楽しくキレイに清掃することができるだろう?
わたしは思いつく手順を紙に書き出してみた。(それがこちら↓)
「考えるより先にやってみる」のがよいらしいのだけど、長年あたまでっかちで生きてきたわたしは、今のところこうした方が取り組みやすいのであった。
これまであちこちで「この程度のこともいちいち書くの?」とたびたび言われてきたけれど、ここは自宅でわたし1人。ちまちまメモ書きして時間をくってもだれもこまらないぜ!
うむ、書き出してみたことで、なんとなく華麗なるトイレット清掃の動線イメージが湧いてきたぞ。
雑巾は「手すりなど用」「便器まわり用」…それぞれの雑巾にマジックでしるしをつけて、それから古ハブラシ…、わたしは清掃にひつようなものを揃えるところから始めた。
◇
さて。
掃除用具を揃えて、
いざ!わが家のトイレットへ。
トイレットのドアを開ける。
わが家のトイレットは、なんだかモノでごちゃごちゃしている。
父が、置き時計や老眼鏡やペンやクリアファイルや本などを常備しているのだ。あとは棚の上にあるもの、回転していないものが多いよなあ…。こちらは追々整理していこう。
初回はシンプルに掃除のみすることにする。
……(°▽°)……おそうじちゅう………
◇
うーん、やってみたら「から拭きはしなくてOKぽいので次からはナシでいこう」とか「拭く順番はこっちが先の方がスムースかな」とか、「まめに掃除すればこんなにホコリやゴミは出なくて毎回の清掃が楽になるのはまちがいない…!」という言わずと知れたことを痛感したり、なんだかおそうじ魂に火がついたようで、
「まずは書き出す」ひと手間はあっても、やっぱり「やってみて始まる」んだなあ…と思いました。
まだ棚の上などはごちゃごちゃしていますが、ドアノブも手すりもタンクも便器も床もぴかぴかで、手拭きタオルも足マットもぴちぴち新鮮です。
トイレットペイパーも三角折りにして、ちょいと「おもてなし」ってかんじ!ひゃっほう!
これならビューティーお嫁ちゃんに「いつでもどうぞ」と言えます!わーい(°▽°)✨
そんなわけで、とりあえず
第1回目のトイレット清掃が完了しました。
◇
わたしは、ここでまた思いつきました。
ここから、
トイレット清掃からわたしの世界は変わるのでは…?
じつは、わたしの住んでいるおうちは、なんというかとっても散らかっていて、掃除は宇宙の果てのどこもかしこもでんでんでろでろに行き届いていません。
率直に言って、「わたしはごみ屋敷に住んでいるなあ」と思いながら毎日を暮らしています。
二階建てに父と二人暮らしなのですが、部屋数はじゅうぶんあるのにモノの量が多すぎてどの部屋もごちゃごちゃしています。
日常的な掃除の習慣も大晦日の大掃除のような習慣もほとんどなく、窓ガラスはくもっていてカーテンは洗われることなく年中じっとりと重たく下がっています。
少しまえに思い立って家族で協力して片づけ始めたのですがそちらも中断しており、そのうえ1か月前にはわたしがぶち切れて暴れたので、さらにその部屋が破壊的にぐちゃぐちゃなままでもあります。
そのようなわたしの住むおうち、部屋、
どこから手をつけたら心地よいものになるのか皆目見当のつかないわたしの世界…。
まずはトイレットだけでも綺麗に保つことで、このようなごみ屋敷・汚部屋の住人でも「美至美至☆うつくしいわたし」を生きていくことになるんじゃないだろうか…。
トイレット清掃をらくらく楽しくしているわたしが当たり前になったら、きっとなにかが変わる。
トイレットからわたしと世界が変貌する…!
このことには何の根拠もないのですが、そう思いついたわたしは久しぶりにわくわくし始めました。
また、弟の話を聞いて、勝手になぞの危機感を持ち自発的に清掃を始めてみたわたしですが、そのおかげで「自分と家族・家に来てくれたひとが使うトイレットがいつでも綺麗に心地よくあるように、わたしが清掃しよう」と自然に思うようになりました。
そろそろ2週間ほどになりますが、トイレット掃除は2日に一回ペースで続けています。
今のところの感想としましては、毎日とは行かず、まだ慣れないせいか億劫な気持ちもありますが、掃除をし終えると「綺麗になったぞ、やったい☆」と嬉しい気持ちです。
何より綺麗なトイレットは心地よくて…、
(いろんな毛が落ちてない!ゴミが落ちてない!ホコリが溜まってない!便器が汚れてない!床がべたついてない!タオルとマットが湿ってない!籠った臭いにおいとどんよりした空気がマシになった!)
うあああー、しあわせ…。
(いままでどんなトイレットで用を足しておったのだ君は。)(君っていうか、俺やけどな。)(うん。)(だな。)(……。)
誰よりもいちばん喜んでいるのはわたしなのかもしれません。
しばしば自分のことだけで頭がいっぱいになってしまいがちですが、いずれはみんなと応答しあってわたしのお役目・はたらきを務めていけるように、
まずはここから、清潔で心地よくて美しい空間を立ちあげていきます。
そんなかんじで
いまから ここから
やってみるみる~
れっつ☆美至美至!
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