人脈のルーターになる

若い頃、「君はルーターみたいな人だね!」と言われたことがあります。
子どもを産んでから、交友関係はママ友が中心になっていましたが、DATA Saberになったことをきっかけに、新しい交友関係が広がりつつあります。

■好奇心は人脈を広げる源泉

私が大学生になった時は、ちょうどインターネットが流行り出した頃でした。進学の記念に、親から買ってもらったPCを使って、ブログを立ち上げたのですが、匿名の世界の中での様々な方との交流に、新鮮さや楽しさを感じたことを覚えています。

■まずは飛び込んでみる

会社に入った後も、若手の頃は、当時の上司から、異業種交流会に誘っていただくなど、視野を広げるチャンスがいくつかありました。その上司は、部下の視野を広げるために、様々な社外のイベント等に、自分の部下たちを連れて行ってくれる人でした。
「異業種交流会なんて行ったことないし・・・」と、初めは尻込みしていたものの、上司が部下の視野を広げるために作ってくれたせっかくのチャンス。私が断れば他の部下に声をかけるだけの話なので、どんなものか知るために行ってみようと、飛び込むことにしました。

あまり期待せずに参加したら、そこでの出会いをきっかけに、プライベートでも仲良しの友達ができたりして、私にとっては仕事以外の居場所を見つけられるとともに、自分の視野も大きく広がりました。

■肩書もうまく利用する

異業種交流の場において、名刺は必須アイテムですが、私自身は「〇〇会社の△△です」と名乗るのは好きでなく、会社という後ろ盾無しにフリーで働いている人に憧れを感じた時期があります。仕事をするときも、「〇〇会社」だから選んだと言われるよりは、会社は関係なく、個人として指名を受ける方がやりがいを感じます。

とはいえ、ある程度名の知れた会社に所属する場合、その会社名だからこそ興味を持たれる、ということは十二分にあります。その会社の社員だからこそ興味を持ってもらえ、それが仲良くなれるチャンスにつながるので、割り切ってうまく利用することで、人脈は大きく広がっていきます。

■出産後は、それまでの交流が断たれてしまうことも

そうは言っても、私自身、子どもを産んでからは、夜の付き合いが一切できなくなり、それまで仲良しだった人たちとの交流は断たれてしまいました。そもそも、飲み会に誘われても子どもの寝かしつけ等があるから行けないし、断る回数が増えるにつれ、誘ってもらえなくなるので、どんどん飲みニケーションとは疎遠になりました。

それに何より、妊娠が判明してから授乳が終わるまでの間、アルコールNGになるのですが、私の場合、上の子が1歳になってすぐに下の子を妊娠したこともあり、トータルで4年近く、全くお酒を飲まない生活が続き、お酒を飲まないことに慣れてしまったし、仕事と育児で精いっぱいすぎて、交流を広げるというエネルギーはなくなってしまいました。

※もちろん、エネルギッシュなママや、ミルクや冷凍母乳をうまく活用してるママは、子連れで飲み会に参加したり、授乳中もビールを飲んだりしていたので、人によります。

■ママ友との交流は、肩書のないフラットな世界

そんな感じだったので、出産後は、近所に住むママ達と、公園や児童館でランチすることが息抜きになっていました。

ママ友との出会いは、たまたま自治体が開催してくれた「生後3か月前後の赤ちゃんを持つママ向け交流会」の場がきっかけでした。出産後の健診の際に教えてもらい、みんなで子育ての苦労、職場復帰への不安などをフラットに語り、肩の荷が軽くなったことを覚えています。

なんとなく、公園デビューはハードルが高すぎ、赤ちゃんとの外出は、抱っこ紐かベビーカーでの散歩が大半で、人と話す機会がほとんどなかったその当時は、同じ悩みを待つ、同期のママとの会話があまりに楽しすぎ、連絡先を交換して、その後も定期的に会っていました。

上の子が赤ちゃんだった9年前は、ちょうどLINEが流行り始めた頃で、ママ達としょっちゅうLINEで会話していました。

合同で1歳の誕生日会をやったり、ハロウィンパーティーやクリスマスをやったり、とても楽しかったなぁ。

保育園が別々だったこともあり、今では疎遠になってしまったけれど、あの時のつながりのおかげで、産休・育休を乗り切れたので、本当に感謝してます。ママ友のうち、一人だけ、上の子の小学校入学のタイミングで同じクラスの同級生ママという関係で再開でき、今でも仲良くさせていただいています。

そういう意味で、社会人になってから出会った人のうち、肩書関係なく仲良くなれた初めての友達が、ママ友でした。どんな仕事をしているのか、どんな会社に勤めているか、なんて、少なくとも私が仲良くさせていただいているママ達は、特に気にしません。

もちろん、会話の中でそういう話が出てくることもあるけれど、感覚的には、学生時代の友達と同じで、人間性が合うか合わないかという部分だけで付き合ってもらえる関係性なので、とても心地よいです。子どものペースもあり、なかなかゆっくり話せる時間は少なかったけれど、ゆるく付き合えたので、ママ友ってこんな感じなんだ、とすごく新鮮でした。

子どもが小学校に上がると、ママ友との人間関係の主役は子どもに移ります。子どもが赤ちゃんの頃は、ママ同士が仲良しだから子どもも仲良くなる、というのが普通ですが、小学生になると、誰と仲良くするかは子どもが選ぶようになります。
結果として、子どもと仲良しの友達のママと仲良くなるので、それまで出会ったことのないジャンルのママとの出会いが広がりました。

■人と人をつなげる

このように、仕事や育児を通じて、いろんな方面で人脈は広がりました。そして、新しく広がった人脈をそれまでの人脈とつなげる、といったことを、若い頃から無意識にしていたので、「君はルーターみたいな人だね!」と言われたのかな、と思います。

「この人をあの人に出会わせたらどんなことが起きるんだろう?」
「この会議にあの人も呼んだら力になってくれそう」

直感派の私は、本当に感覚的に、そういうことを閃いて、ワクワクしながら、誰かと誰かをつなげるということをしています。
たまに、夢に出てくることもあり、実際にやってみてうまくいくと、やったー!と自己満足に浸ります💦

私一人の力ではできることは限られるけれど、人と人との架け橋になることで、新しい何かが生まれた時、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになります。
(私はつなげるだけで、何もやってないんですけど・・・)

ガツガツしていないのがいいところだと言われるので、今後も、裏方的に、「誰かと誰か」「何かと何か」をつないで楽しいことができたらな、と思っています。

■DATA Saberは新たな出会いをつくるチャンス

そんな中、先日のJTUG Radio Night(アーカイブ動画はコチラ)を見ていて、DATA Saberとママ友との共通項を感じてしまい、思わず、こんな内容のツイートを呟きました。

DATA Saberのコミュニティの場では、肩書は一切関係なく、私からすれば凄い人であっても、「Tableau」という共通項があるだけで、気さくでフレンドリーに話しかけてくれるので、とても暖かいコミュニティだなと感じています。

みんないい人ばかりなので、もっとつながりが強くなったら、どんな化学反応が起きるんだろう(それこそ、戦隊ものでよく出てくる、変身合体した最強の巨大ロボットのような叡智やインスピレーションが沸き起こるのかもしれない・・・)とワクワクしちゃいます。

KTがDATA Saberコミュニティをどんなステージに持ち上げようとしているのか、その構想には興味があるし、私も何らかの形で協力出来たらなと思っています。(KTにも意思表示済みですが、どんなふうに協力できるのかは、まだ明確には落とし込めてません・・・)

■いつも同じステージではいられない

仕事においては、今までは、データ分析やDX関連がメインだったのですが、ある程度データの整備は進んできたので、今後は営業推進リーダーとして、これまで以上に、タスク設定とアクション(特に施策展開)を強く求められるようになってきました。
そういう意味で、誰もがデータを扱える世界というのが、実務の中でも近づいているというのを感じています。
※実際、いかに綺麗なVizを出したところであまり使われず、本当に現場が知りたいのは、汗かき度が見える、明細データだったりすることもあります。全体感としては綺麗なVizを作りつつ、詳細が見れるようにあえてデータを作りこまないというのも大事なんだろうなと思います。

データを見ることは、どんなアクションを行うかの補助にすぎないので、データから何を読み取り、どんなアクションにつなげ、結果を出していくのかが、が問われます。今後は、DATA Saberの活動の延長線で、そんなスキルを磨いていきたいです。

■まとめ

個人差はあるかもしれませんが、人は一人では生きられないと思っています。そうなのであれば、人と人がつながるのは必然で、人と人とがつながるきっかけを作れる、いわばルーターみたいな人、というのは、どんな場面でもありがたがられます。

私の中では、ルーター的存在として最強のDATA Saberは、Apprentice時代に私をあろーん沼から救ってくれたtomoさん(@tomo_wk)と、精力的にApprentice勉強会を開催されてるMikaさん(@MikaFu9da)の二人じゃないかな、と勝手に思ってますが、実際、Tableau界隈のコミュニティでも、この2人の名前を耳にすることが多いです。

コミュニティ活動等を通じて、DATA Saberの中に、そんなルーター的な人が増えていったら、DATA Saberのコミュニティは進化し、つながりも強くなっていくのではないでしょうか。

その進化に向けて、私がどんなふうに関われるのか、今はまだ分かりませんが、私自身、大好きな人達と出会うきっかけになった、DATA Saberのコミュニティに、いろんな人をつなげていくことで、コミュニティ自体をもっとワクワクできる場にしていけたらいいな。