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周りに認めてもらうには

■一人で抱え込みすぎると失敗する

自分の力を過信して、一人で業務を抱え込んだ結果、どうにもならない状況になり、周りに多大な迷惑をかけたことがあります。

「その仕事のやり方をこれからも続けていたら、今後のキャリアで致命的になる。繰り返さないように原因究明と再発防止策を考えるように」と、当時の上司に叱咤激励され、なぜその状況になったのか、原因を洗い出すことで、どうすべきだったのか、真摯に振り返りを行いました。

その結果、仕事が溢れた時の対処方法として自分がやりがちなのが、「周りに助けを求めずに、自分でガムシャラに頑張ってしまう」という1パターンであったことに気づきました。

また、上司と一緒に振り返りを行う中で、「集中しすぎると、部分だけを見て全体が見えなくなり、仕事の優先順位があいまいになりがち」「自分で何とかしようとしがちだから、見ていて危なっかしい」「君がまず一番力を入れるべきなのは設計。後戻りしなくていい仕組みを作り、その仕組みの中で、誰が何をやるかを割り振るように」といった点を上司から指摘されることで、自分の仕事のやり方の癖に気づくことができ、ヤバくなりそうになる前に、ブレーキを踏むことができるようになりました。

■「自分でやったほうが早い」と思った時ほど、一歩引いてみる

大失敗をしてしまった当時の私に決定的に足りなかったのは、
「全体を見る力」「先を見通す力」「周りを巻き込み、任せる力」

本来であれば、仕事が溢れてどうにもならなくなる状況を見越して、早めに上司に相談してアドバイスを仰いだり、周りに助けを求めたりするべきだったのに、「自分でやったほうが早い」と思い込んでしまっていたことが、失敗の大きな原因でした。

それ以降、仕事のやり方をガラッと変え、周りの力を借りて、チームとして仕事をうまく回す、という視点に立って仕事ができるようになり、自分が成長するきっかけになりました。

■チームの状況・自分の状況を正しく理解する

また、尊敬する先輩からいただいた以下のアドバイスを取り入れ、「今、力を入れてやるべきは何か」「どのレベルをゴールとするか」ということも意識するようにしました。

いつも百点を取ることはできない。チームの状況・自分の状況を正しく理解し、理想を追い求めるだけではなく、このチームなら、これぐらいのレベルで及第点だという落としどころを常に把握しておく。本当にやるべき仕事に集中できるようにするために、やらなくていい仕事は潔く切り捨てる

こうした工夫をしていく中で、仕事ぶりを認めてもらえる機会も少しずつ増えていきました。

■周りを巻き込むことの重要性

DATA Saberの勉強は楽しいし、Tableauのスキルが上がることで、周りから頼られることはうれしい。
でも、何でも一人でやろうとすると、時間は限られているし、他にやりたいこともできなくなってしまう。

そういう意味で、仲間を作り、自分がやらなくても周りが勝手に動いてくれる状況にしたり、見込みがある人を育成したりするのは、データドリブンカルチャーを醸成していく上で、とても重要だと思っています。

忙しい時ほど、一人でやったほうが早いと思ってしまいがちだけど、一歩引いてみると、実は任せてしまったほうが効率的だったり、人に任せることで自分では気づけなかった新たな切り口を見つけられることもあります。

■何事も優先順位

「戦略」とは、戦いを略すこと。いかにラクして成果につなげるかが大事。
それが真の戦略だ。

これは、尊敬する元上司から教わった言葉です。
ガムシャラに頑張ることは、戦略とは言えません。

「自分はここまでしかできない」と割り切ったり、「自分が苦手なことでも、他の人は簡単にできてしまうかもしれない」という柔軟な発想を持つことで、意外と周りが動いてくれて、想定よりもラクに物事が進むことは多々あります。
※もちろん、こだわるべきポイントには、とことん力を入れてこだわりぬいた方がいい結果につながるので、ケースバイケースですが・・・

Apprenticeの試練においても、コミュニティ活動が重視されているのは、DATA Saberが孤立しないようにする意図も背景にあるのかもしれません。

早いもので、Apprenticになってから、2週間が過ぎました。
DATA Saberの勉強をするうちに、視野が広がってきたと思う反面、学んだことを生かしたくて、今やらなくてもいいことについ手を出してしまっている自分がいます。

そんな時、「優先順位!!!」と、以前の職場の上司によく怒られていたことがよぎります(笑)

家庭・育児・仕事等、自分に求められている役割はいくつかあります。
自分がやりたいことに夢中になりすぎてしまうと、何かがうまく回らなくなってしまいます。

その時々の状況に応じて、全体をしっかり見て、先を見通し、自分に求められている役割を果たしつつ、DATA Saberとして求められるスキルも着実に磨いていくのが理想だし、そうありたいなと思っています。