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できて当然と思われることへの向き合い方

Tableauスキルを高めたり、DATA Saberとしての活動が増えてきたりすると、結構大変なことでも、周りからはできて当然と思われる機会が多くなると思います。

そこで、できて当然と思われることへの向き合い方について、自分なりの考えを述べたいと思います。

■できて当然と思われることには、暗黙の了解が隠されている

できて当然と思われることは、ある意味、「母親なんだから当然」という、無言の圧力で母親に押し付けられる、さまざまな「名もなき家事や雑務」と似ているように思います。

女性は、子どもを産んだその瞬間から、当然のように、周りから、子どもの面倒を見ることを期待されます。産休中や育休中も、パパは働いているけれど、ママは働いていないのだから、家のことは当然ママがやるよね?という家庭が多いように感じます。(例外はあるのでしょうが・・・)

そういう意味で、家のこと・子どもの世話をそつなくこなしている専業主婦の子たちは、私にとっては尊敬に値します。なぜなら、私自身、家事はそんなに得意ではないし、四六時中子どもとベッタリの生活はとても煮詰まるものだからです。そのため、上の子の時は、本来2年取る予定だった育休を、1年に切り上げたという経緯があり、いわゆる母親に求められる期待値を、自分は満たせていないという自覚があります💦

同様に、仕事においても、新人だったら、上司から仕事をお願いされる時、「できる?」と聞かれるかもしれませんが、ベテランになると、できて当然と思われるので、時間が無くて稼働が取れないとか、筋の悪い仕事(やる意味がない仕事)といった、明確に断る理由が無い限り、上司からの依頼は受けざるをえません。

だから、評価に関わらず、やるしかない。
しかも、そういった仕事に限って、うまくできないと非難されることが多いように思われます。

■名もなき雑務をやり切ってこそ、真の実力をつけることができる

「名もない雑草の方が、生命力があるように、きっとこういう、周りからの評価が期待できないような、名もなき雑務をやり切ってこそ、真の実力をつけることができるのだ」と、高い目線で見て、割り切ってやるのが、こういった仕事を心穏やかに行うコツです。どうやったら早くできるのか、と工夫して楽しんでしまうのもアリです。

また、陰徳という言葉もある通り、見ている人は見ています。
日の当たらないことを丁寧にやっておくことで、意外なところで評価され、結果としてやりたかった仕事を任せてもらうチャンスに繋がったりすることもあります。

■既婚女性にとっての妊娠と出産の重圧

毛色は違いますが、できて当然という意味では、既婚女性にとっては妊娠と出産があります。

今でこそ二児の母をやっている私ですが、結婚してからはなかなか妊娠できなくて悩んだし、上の子を授かる前には流産も経験しました。

結婚するまでは、妊娠と出産に関する知識がほとんどなく、それこそできちゃった婚をする友達もいたので、子どもなんて、欲しいと望めばすぐにできるものだろうと、軽く考えていました。

それなのに、妊娠できない。
だから、当時は自分を責めたし、価値がない人間のように感じていました。

なんとか、運よく授かることはできましたが、職場の同僚と話していても、欲しいタイミングで子どもができないという人は、それなりに多い印象です。しかも、「まさかこのタイミングで?」というところで妊娠したり、妊娠菌という言葉もあるように、同じ職場で立て続けに妊婦が続出ということもあります。

実際、上の子の妊娠が判明した時、同時期に、同じ職場で、(私を含めて)3人もの妊婦が誕生しました。
※そんな状況になると、上司は大慌てです・・・

というわけで、周りから見て簡単に思えるようなことでも、裏では、本人が大変な努力をしている場合があります。きっと、そういう努力を表に出さずに、爽やかな笑顔で課題解決している人が、「さすが!」と思われて評価されるんだろうな、とこの頃は思います。

■Apprenticeの試練も同じこと

私にとって、DATA Saberの存在も、似たようなものです。
サクッとDATA Saberになってスゴイ!と思っていた先輩DATA Saberですら、Apprenticeの試練では、技術力に関する問になかなか合格できず、苦労したと聞きましたし、私が知る限り、技術力に関する問に全く躓かなかったという人はいません。

私自身、たくさん躓いているし、Apprenticeの試練の中で学ぶことは新しく知ることばかりで、私が今まで知っていたTableauの知識なんて、ほんの一部に過ぎなかったんだなと感じています。

■当事者になることで見えてくるものがある

実際、当事者にならないとわからないことは多いです。
当事者になることで見えてくる世界もありますし、新たに挑戦する難しい課題のおかげで、新しい能力を開花させるチャンスが得られることもあります。その繰り返しによって実力もついてくるし、人としての信頼も厚くなるのだろうと思います。

そろそろ折り返し地点を迎えつつある、Apprenticeの試練。

爽やかにこの試練を乗り越えている自分をありたいゴールイメージとして定め、焦ったり、冷や汗をかいたりしている自分を表に出さず、最後まで楽しく乗り切りたいです!
そして、諸先輩方のように、さらに上位資格を目指したり、弟子を育てたりすることで、もっともっとスキルを磨き、できる幅を広げていきたいな。