Taskから始まる

入社して以来、現場経験がほとんどないということが、長年の自分の弱みであり、「これで大丈夫なのかな?」と、なんとなく、現場を知っている人の顔色を伺ってしまう原因の一つだった。

だからこそ、現場を経験することをずっと希望していた。その希望が叶い、現在、現場で困っている人に寄り添って、様々なツールやデータの力を借りながら、課題解決に向けてアクションを起こせる立場にいるというのは、とてもありがたいこと。

現場から遠い場所にいた時は見えなかったことが、今は、誰がどんなことに困っているかがわかるようになった。また、現場にいなかった経験が長いからこそ、現場にいない立場の人の思いもよくわかる。

そして、現場で相手に寄り添い、なんとか課題解決しようと取り組む姿勢を見せ、実際に解決していくことで、相手からの信頼を得て、得られる情報や知識がどんどん増えてきた。

たしかに現場の業務はとても大変。目の前にお客様様がいるから待たせるわけにはいかない。対応一つで、自分だけではなく会社の信頼まで失ってしまう。

課題に対して現場で解決できることは限られている。でもやるしかない。どうしてもできないことについては真摯に謝罪し、できそうなことについては、どうすればできるのか、営業担当者は必死に模索する。そうした態度を示し、実際に行動することで、お客様からの信頼を得て、最終的には成約にもつながる。

そんな姿を見ているからこそ、営業担当者には、頑張った分だけ正当な評価を得てもらいたいし、私は企画担当として、その評価を得るための手助けをしていきたい。

本来力をかけなくていいはずの事務処理系はなるべく楽にさせてあげたい。彼らの力を発揮すべきところに、フルパワーが使えるようにしてあげたい。

だから、みんなを楽にしたいという思いで、いくつかのツールを導入し、立ち上げから運用まで頑張ってきたけれど、なかなか思い通りにはいかない。もちろん、自分が力不足だというのも理由の一つ。でも、それ以上に、いろんな角度でデータ活用をしていこうとすると、営業担当者が入力しなければいけないデータがどんどん増えてしまい、彼らからすると「なぜこれをやらないといけないの?楽になるはずなのに、全然楽にならない。人も増えないし…」という不満ばかりが膨らんでしまう状況。

なんとかしたい。彼らを助けるのが私の役目なのに、私は何もできてない。

今年度当初、営業活動をTableauで可視化するという部内方針が決まったのに、私のスキルが足りず、実現できないまま時間が経ってしまった。複雑なデータを扱うために、運用が回るスキームの検討に時間がかかったことや、他の重要案件対応で稼働が作れなかったのが原因。

別案件が落ち着き、Prepのスキルを身につけたことが突破口となって、ようやく求められていたVizのサンプルを、昨日営業担当者にお披露目することができた。

なんとか求められているレベルにハマったようで、使ってくれそうな感触。よかった!

こうやって、直接、使う側から反応をもらえるのは本当に嬉しい。

ずっと担当者だった自分が、約1年前、未経験の職場で、一つ役職を上げて業務を行うことは、とても不安だった。

それが、一緒にチームを組む担当者から、やりやすいと言ってもらえたり、たくさんの人が力になってくれるので、こんな私でも大丈夫なんだと少しは自信が持てるようになってきた。

昨年度から関わった様々なプロジェクトを通して、たくさんの人から信頼してもらえ、あなただから相談できると言ってもらえる関係性が生まれてきたことは、いつも自信のなさと向かい合わせにいる自分にとって、すごく力になる。

信頼して任せてもらえるのはありがたいこと。
その期待に応えたいし、もっと力になりたい。

そして、現場のみんなの不満を減らせるよう、課題解決できる力を身につけて実績をつくり、改善に向けて、現場からどんどん声を上げていきたい。