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奥日光戦場ヶ原ハイキング その1

新型コロナという得体の知れないウイルスで自粛生活が強いられている。
思えが2月以来、山に行っていない。
まだまだ収まりそうにないが、政府は経済のためにGo to travel を推奨している。
それが吉に出るか凶に出るかわからんが、山旅は三密ではないのだからいいんじゃないかと前日に思い付き、8/26の平日に決行した。
自宅から電車とバスで3時間もあれば、大草原の奥日光戦場ヶ原である。

 日光行の東武電車は意外と空いていた。
乗っているのは学生ばかりで、登山姿の人は見渡しても一人か二人。
日光駅に着いても駅内は閑散としており、中禅寺湖・湯元温泉行のバス乗り場も、2~3人並んでいるばかり・・・
行楽で山に行くことが、なんとなくうしろめたく感じる。
バス乗り場の待合ベンチにザックを置き、付近を散策。

駅前で、ロードバイク組み立て中の若者がいた。
手早い作業で5~6分で、自転車を組み立てた。
「いろは坂を登るのですか」と尋ねると、これから、いろは坂を登り、中禅寺湖、戦場ヶ原、金精峠をこえてロマンチック街道を下り、JRの沼田駅から帰ると言う。
簡単に言っているけど、走行距離は120~130kmはあるのではないか。
大学時代からサイクル部にいたので、日本中を回っていると言うが、それにしてもタフな若者だ。
その彼と駅前で8時半ころ別れ6時間後、湯の湖の湖畔で偶然に再会する。
若者特有のこぼれるような笑顔で、「またお会いしましたね」と言った。
あのようなさわやかな時代が、俺にも会ったはず、忘れてしまうような遠い遠い昔のことだ。

湯元温泉行のバスはガラガラで、いろは坂より上に行く人は9人しか乗っていなかった。
中禅寺湖も、人影が少なくボートが寂しそうに岸につながれていた。
例年ならば、夏休みを惜しむかのように家族連れでにぎわっているのに。
9人の乗客のうち、3人が中禅寺湖で降り、ハイキング姿の3人が二荒山神社(男体山登山口)で下車した。
私は竜頭ノ滝で降り、戦場ヶ原へ向かった。

DSCN9569JR日光駅

大正ロマンの濃いJR日光駅。

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東武日光駅。駅前で自転車を組み立てている若者と知り合った。

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中禅寺湖の船の駅も閑古鳥が鳴く状態。なんとなく悲しくなった。

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湖上に船の影なし。